先日、15日、藺牟田池外輪山を巡ってきました。
そもそも藺牟田池とは、
薩摩川内市に位置し、周囲約3.3kmの火口湖、その池水は川内川に至ります。
湖、西側の泥炭層が堆積して湿原化した一帯が、成り立ちが南方には珍しく、
「泥炭形成植物群落」として国の天然記念物に指定され、ラムサール条約登録湿地にもなっています。
そんな藺牟田池の周囲を囲む山々の六つのピーク、
愛宕山、舟見岳、竜石、山王岳、片城山、飯盛山を巡るのが、藺牟田池外輪山登山。
標高はいずれも高くなく、一番高いピーク、片城山で508.8m。
六つのピークを登り下りするのでアップダウンの道のりではありますが、
ハイキングコースとして楽しめそう、と出発。
霧島市からは車で小一時間ほど、
到着。
※クリックで拡大
当日の天候は曇り、午後からは雨も降る予報だったのでそこそこどんより。
AM8:51。
駐車場から、愛宕山登山道にIN。
愛宕山から時計回りに進み最後、飯盛山の山頂を経て駐車場まで周回するコース。
見慣れた里山の風景のなか数十分も歩くと、
早々に愛宕山山頂に到着。
展望はこんな、
眼下に広がるのは祁答院の集落でしょうか。
先へ、
緩やかなアップダウンを経て、
第2のピーク、舟見岳に到着。
ここまで、出発から1時間もかからないです。
次のピーク、竜石を目指します。
整列した人工林のなかを下り標高を下げてゆくと、
ぴょっこり車道へ抜け出ます。
ちょこっとだけ車道を歩いて、
竜石の取り付きへ。
倒れたか伐採されたかな木々が標識に覆いかぶさってますが、
ちょっと前の台風の影響なのか、登山道は倒木が目立ちました。
豪快に根っこごと薙ぎ倒された木々も多数あり、歩き難く、
ぷち
尾之間歩道気分を味わえました。
さて、この藺牟田池には男竜女竜の言い伝えがあります。
詳しくは
wikipediaにあるのですが、掻い摘んで言うと、
昔、藺牟田池には仲睦まじく暮らしていた男竜と女竜がいたのですが、
そのうち男竜は大浪池に住む女神と浮気、藺牟田池に帰らなくなり、
浮気の事情を知らない女竜は、何処かへ行った男竜が無事に帰って来ますようにと、
毎晩、陰膳をこしらえて待ちます。
(陰膳って言うのは出掛けた人の無事を祈ってその人の分までご飯を作ること)
その陰膳が何百年もかけて積もったものが、飯盛山とされているのです。
で、色々あって女竜は結局その身を石と変えてしまったとさ、
それが、
この竜石。
事前にこの言い伝えをリサーチしていざ目の前にした竜石は、感慨深いものがありました。
ってか男竜って悪いなー、かわいそうな女竜。
気分を変えて、
竜石からの展望は最高でした。
湖、西側のラムサール条約登録湿地もばっちりキャッチ。
外輪山全てを見渡す事が出来、眼下には藺牟田池。
なかなかの高度感。
ココがこの外輪山登山道の一番のごちそうでした。
先へ。
竜石を下ってゆくと、また車道へ抜け出ます。
道路を跨いで、
山王岳取り付きへIN。
登って途中、展望台より。
どんよりー。
山王岳ピーク到着。
展望は無く、登山道の足元にいきなり看板が現れてびっくり(笑)
道の様子はこんな。
急な登りもちらほら。
で、片城山ピーク。
山王岳と同様、展望は無く、林のなかにぽつねんとこの看板。
片城山ピークからグッと高度を下げ進んで、
最後のピーク飯盛山を目指す。
はずだったのですが、道を間違って車道へ下りる方へ向かってしまって、
「あー、戻らなきゃ、戻ろうかなー、でも面倒だしー、車道へ下りても飯盛山へ向かえそうだしー」
なんて迷ってたら雨がぽつぽつと降りだしてきました。
一旦、車道へ下りると決め、
「車道をぼちぼち歩きながら雨の様子見よー、降りだしたら飯盛山は諦めよー」
って考えながらてくてく歩いていると雨がやや本降りに。
ハイキング気分で歩きたかったから雨が降るなかをもりもりと進む気分にもならず、
飯盛山は辞めてココで終了ー。
時刻はAM11:59。
約3時間の程よいトレッキングでした。
雨の藺牟田池湖畔を眺めつつ、駐車場へ。
なんとも尻切れトンボな形で終わった今回の外輪山登山でした(汗)
でも、竜石が面白くて眺めも気分良くて最高だったので、
楽しかったです。
車へ戻ったら一路、いむた温泉郷へGO!
良い感じにひなびた仕上がりの、下ノ湯って温泉へー。
なんと貸切!
貸切だったって要因が大きいかもですがココの温泉は超気持ち良かったです150円だったし。
雰囲気も良かったしー。
温泉から上がったら同市内にある、
大盛りで有名でTVでも紹介されてた
レストラン岡倉へ。
実は先月にも行ったのですがその時はTV放映直後で長蛇の列をなして順番待ち、
諦めて帰ったのですが、今回は並ぶ事無くなんなく入る事が出来ましたー。
噂に違わぬボリュームで大満足でした。
そんなこんなな、藺牟田池外輪山登山を含む、
楽しい日帰りお出掛けでした。