屋久島2015partⅡ③
大和杉との対面の、余韻に浸りつつ、先へ。
道はこの後も、
アップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げてゆきます。
木々の迫力は依然として圧倒的で、
気持ち良い森歩き。
大和杉から40分ほど、
道は下りに変わり沢の流れる音が聞こえてきだすと、
ビャクシン沢に到着。
増水時は渡渉困難となるこの沢ですが、
この日の水位はとても低く、透明な水に空が映るほどの穏やかさ。
その景観はとても静かで美しく、まるで時が止まったかの様な静寂。
所々に見られる、
ポットホールと呼ばれる、水流による浸食によって出来る甌穴が、
より、神秘的な風景を演出していました。
心をさらわれる素晴らしい景色に、思わず見とれてしまいます。
ビャクシン沢を渡ると、
これまで北西に向かって伸びていた道は、一旦東に進路を変え、
その後、北東へ、
そうしてUの字を描くように大きくターンし、再び西へ向かって伸びてゆきます。
そんな分かりにくい道上にもテープはしっかりと付いていて、
迷うことはありませんでした。
コースが西へ向いて伸びたら、
だらだらとアップダウンを経て、
一旦、石塚小屋の標高と同じ1600m付近まで高度を上げ、
まただらだらと徐々に高度を下げながら道が続きます。
ビャクシン沢を超えてからが、とにかく長く険しく感じられる道のりでした。
そんなこちらの疲労とはお構い無しに、
相変わらずの勢いでその生命の力を見せつける、
迫力の木々達にいちいち感嘆して進んでると、
ビャクシン沢を超えてから1時間半の15:23。
フラットな道の先に見えてきたのが、
お待ちかね、みはらし台の大岩。
この大岩の上には、
「みはらし台 みんなの自然を 大切に」
こんな、どこか子供じみて呑気な感じの文言からは到底想像できない、
凄まじい光景が広がっていました。
つづく。
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