屋久島2015partⅡ⑤

なおさく

2015年11月06日 18:55

花之江河歩道を無事に歩き通し
石塚小屋にIN。
貸し切りの小屋はとても快適で、
ぐっすり眠れて4:00、爽やかに起床。

もそもそと朝食とパッキングを済ませ、
5:30頃には出発準備完了。

外はまだ暗く、空には雲がうっすらとかかっている。
うーん…、
今日これからの天候を気にした途端、
とても細かい雨が、吹き付ける風とともに舞いだした。
前日最後に見た予報では今日も晴れだったのだけど…。
今後の天候を気にしつつ、

6:00、石塚小屋を出発。
夜はまだ明けていない。

薄暗い道を、ヘッ電の灯りを頼りに進みます。

が、屋久島ガイド協会ブログで発信してくれている、
屋久島山岳情報」による直近の日の出時刻は6:13。
もう10分もすれば陽が昇る。

森が少しずつ白みはじめ、

陽が昇りだすと、木々や落ち葉に一気に色が戻ります。
写真がブレブレだったのでup出来ませんでしたが、
朝の光に照らされたヒメシャラが本当に綺麗でした。

空にはうっすらと青が広がりだし、
そこには、高盤岳、

そしてこれから目指す黒味岳の山頂を伺う事が出来ました。
そう、今日のコース予定は、
石塚小屋から花之江河を経て黒味岳へ、
そして再び花之江河まで戻り淀川登山口へ下山。
黒味岳山頂が今回の山行、最後を締め括るお楽しみポイント。
と、言う訳でずんずん進みます。

4年前、大雨のなか恐怖で渡った丸太橋、
現在は、当時は無かったトラロープの手すりが設置されていていました。

小屋を出てから1時間ほど、花之江河小屋跡に到着。
そしてその数分後には花之江河へ。

花之江河を後にし、

奥岳縦走路へ。
宮之浦岳などの奥岳を目指す登山者が、大勢通る登山道、
しっかり整備された木段の道が続きます。

ほどなく、黒味分かれ。
直進すると宮之浦岳へ、今回は写真左手、黒味岳へと続く道へ。

これより道の勾配はきつくなり、ロープで岩を登る場面も多々。

途中、綺麗な空に突き出る黒味岳山頂。
あんな気持ち良さそうな所にこれから向かうのかと、
気持ちが逸ります。

取り付きはじめて15分程、いよいよ山頂の大岩直下に、
岩の上からは、栗生岳、翁岳、宮之浦岳、永田岳、
奥岳の山々が広がる大パノラマを望めます。
ロープ伝いに登り、
そして、あともうちょっとで岩を登り切る寸前、
山頂が垣間見え、遠くに永田岳の姿が見えた!
と、次の瞬間、

朦々と湧き出ては、まるで生き物の様に山肌に垂れ込む厚い雲が、
全ての頂を隠していってしまいました。
奥岳の山々を隠されたのは残念ですが、
その、ダイナミックな光景は見事としか言いようが無く。

そして、空に突き出た岩上となった山頂には、
朝のまぶしい光が燦々と降り注ぎ、
同時に、風は激しく吹き荒れ、突風に体を揺さぶられます。
僕がこの日体感した黒味岳の山頂は、
そんな、大自然の躍動に満ち溢れたものでした。

永田岳方面からぐるりと西回りにパノラマ。
左端に尖がってるのは七五岳。

七五岳と高盤岳。

高盤岳と花之江河。

少し待ってみましたが、奥岳方面の雲は依然晴れず。
ですが、大満足の黒味岳山頂でした。

朝陽に照らされつつ下山。

黒味分かれ手前でデポったザックを回収。

これで今回の山行の主だった行程は終了。
後は淀川登山口へ下りるだけ。
「あーあ、終わったなー」
一抹の寂しさを覚えつつ、淀川登山口へ。

つづく


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