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Posted by naturum at

2016年08月31日

屋久島2016⑤

追記:龍神杉から先の、旧宮之浦歩道は2017年、遭難死亡事故が発生しています。立ち入り禁止となっております。

✳登山道は渋滞中✳

-高塚小屋→楠川温泉-


旧宮之浦歩道を歩き終え、高塚小屋に到着。

意外と、高塚小屋に人の気配は無く、静かなものでした。
縦走組はもう発った後かな。

高塚小屋の標高は1330m、
これより、ほぼ海抜0mの楠川温泉まで、一気に下ります。
時刻は08:11、
縄文杉を目指す沢山の登山者達とすれ違うのは必至だなぁ・・・。
時間も気になるので、そそくさと先へ。

これまで歩いて来た歩道と違い、整備された木段の道、

安心して歩けます。

新しく建てられた縄文杉デッキ、

そこから眺める縄文杉。
縄文杉ってなにか神様の様な、いつ見ても安定の存在感で、
登山する自分を見守ってくれているかのよう。


まだ朝の8:30過ぎ、高塚小屋から大王杉くらいまでは人っ子一人無く、

屋久島随一のメジャーコースを静かに歩く事が出来たのですが、
9:00も近くなってくる頃、大株歩道は人で溢れる様に。
早朝に発った縦走下山組に追いついたのと、
縄文杉を目指して登ってくる登山者達とすれ違う様になったのとで、
やはり、渋滞。

こちらが下りなので、基本、登りの人へ道を譲り、待ちます。
それを繰り返しつつ、9:26、ウィルソン株到着。
ウィルソン株から大株歩道入口までは長い階段の道が多く、
ココが一番の渋滞ポイント。
喘ぎ登る登山者の列をやり過ごしながらの下りとなります。

見かけるのはガイドさん、家族連れ、カップル、グループ、年齢層も様々。
皆、一様に軽装、もしくはピカピカの登山スタイル。
そして、5人に一人くらいの割合で、何故かいい匂いがする!
なんか爽やかな!
最大級のアウェイ感、
立ち去りたい気持ちいっぱいに大株歩道をヤっつけ、

9:57、トロッコ道へ。
木漏れ日のなか風が吹き抜けていく、とても気持ちが良い道。
ですが、
先を歩く登山者さんのスピードに合わせ歩調を落としたり、
前方から来る人に道を譲ったりと、こちらもなかなかスイスイとは歩けず。
辻峠⇔荒川登山口の分岐、楠川分かれ到着は10:40。

徐々に疲労も溜まってきているなか、

辻峠を目指す、急登へ取り付きます。
因みにこれが今回の山行で最後の登り、ヤマ場。
前日からの疲れと、徐々に上がってくる気温、
正直、この登りは予想以上にきつかったです。
途中、ラストいっこのパン、ファミマの「大きいウィンナー」を食べて、
辻峠に到着したのが11:22。
そこは、白谷雲水峡から登って来た幾つかのグループが、
談笑しながらご飯を食べている、とても和やかな雰囲気に包まれた場所でした。
縄文杉登山の渋滞を抜けて、今度は白谷雲水峡ツアーの渋滞タイムに突入。

時間も無いので太鼓岩をスルー、白谷雲水峡を下ります。
お盆休みに入ったこの日の白谷雲水峡は、やはり多くの人で賑わっていました。
そしてやはり、5人に一人くらいの割合で、いい匂いがします。
混雑した白谷雲水峡を時間をかけながら下るのですが、
この頃になると気温が上がってきて、暑さで体力を消耗します。
水が飲みたい、がぶがぶと。
白谷小屋の水場を目指しつつ歩いているなか、頭のなかでは、
「こりゃ、水場は順番待ちかなー」なんて思いつつ、
水場到着。

人は多いのですが誰一人、水場の水に用は無かったようで・・・。
順番を待つ事も無く、思う存分に水をがぶ飲み、顔をびしゃびしゃ洗い、
プラティパスにも補給完了。
幾分、生き返り、

渡渉箇所の、涼し気な水の流れを楽しむ余裕も。
因みに、渡渉箇所は、順番待ちと対岸から渡って来る人とで、大混雑。

楠川歩道コースを下り進み、目指すはさつき吊り橋。
何故、さつき吊り橋かと言うと、白谷雲水峡を歩く大勢の人はこの吊り橋を渡るのですが、
僕は順路を外れ、この吊り橋を渡らずに、直進して楠川歩道へ向かう予定。
そこから先は、また、独り静かな登山道。
この、一連の渋滞の終わりを意味するのです。

そうして、正午も回った頃、さつき吊り橋を左手にやり過ごし、

楠川歩道にIN。
ここからは誰ともすれ違う事無く、静かな下山。

この道はとても雰囲気が良く、苔むす登山道を楽しむ事が出来ました。

12:52、
白谷雲水峡の駐車場へと続く林道と、楠川歩道が交わる出合いに到着。
看板の「白谷小屋」と書かれている方から下りて来ました。

そして、進行方向、
最後の歩道、楠川歩道へ。

✳目指せ!楠川温泉✳

楠川歩道は去年、一度歩いているので、コースに心配は無いのですが、
気になるのは時間。
この日の帰りのトッピーは、宮之浦港16:00発を予約しているので、
それまでの間に、
楠川歩道の下山→舗装路を楠川温泉へ→入浴→バスで宮之浦港へ。
この、行程を行わなければなりません。
楠川歩道を歩き始めたこの時が13:00。
さあ、急ぎます。

が、渡渉箇所では水浴び。
クールダウンしないともたない、ほど暑い・・・。

三本杉を通過して、

石畳の登山道を足早に下ります。
下りは苔で滑りそうで、なかなか歩き難いです。

植林された杉が見えてきたら、楠川歩道の終わりも近く、

13:45、楠川歩道入口に到着!
なかなかの良いペース。

残すは舗装路を延々と下るのみ。
15:40に宮之浦港へ着くバスに乗れば間に合うから、
逆算するとえーと、14:30くらいに楠川温泉に着けば、
そこそこゆっくりお風呂に浸かれる、
至福の時間を目標にぶら下げ、炎天下のなかを歩きます。
これがなかなか長く感じられ・・・、

14:14、あ、海が見えてきたー。

14:22、県道に出合います。

海が本当にきれい。
だけどこの頃が暑さのピーク、
山のなかにいるよりも暑さが厳しい・・・。
本当、きついなぁ・・、と歩いて楠川温泉到着目前、

民宿、湯之河、ここの向かいがもう楠川温泉へ続く道なのですが、
なんと!これまでの道中、1台も無かった、
自販機があるじゃないですか!
見切れてるけどバス停の右くらいに。
そっこーでコーラのペットボトル買って一気飲み。
超絶、うまかった!
コーラで生き返り、

14:38、揚々と楠川温泉に到着。
ここが今回の山行のゴール。

ゆっくりと入浴。
最高でした。

そうして、バス停へ。
15:37にやって来るバスに乗り込んで、あとはトッピーに乗って帰るだけだ。
と、思ったらバスが来ない・・・。
もう一度調べてみたら、15:37分では無く、なんと15:27分のバス。
暑さで頭がヤられてたのか、バスの時間を10分、間違ってた模様・・・。
もう16:00のトッピーにはどーしよーも無いので、
すぐに宮之浦港に電話して16:00発の予約を17:00へ変更。
1時間後にやってきた16:27のバスに乗って宮之浦港へ。
せっかく間に合う様に急いで下山したのに、
その努力もなんだかなー、な結末に。
なにやってるんだか・・・。

✳エピローグ✳
港に着いたのは7分遅れの16:47。
急いで乗船手続きを済ませ、港の売店でお土産の三岳を買って、乗船。
すぐに出港。
たった二日間とは言え、濃密な時間を過ごした屋久島を後に。

2時間ちょっとの19:05、鹿児島本港到着。
下船すると、奥さんがお迎えに来てくれていました。
嬉しいサプライズ。
そして帰路へ。

おわり。

✳あと書き✳
2010年に初めて訪れて以来、9回目となった屋久島でしたが、
今回もまた、楽しくてちょっぴりドキドキな、
素晴らしい時間を過ごす事が出来ました。
初めて歩く登山道、初めて過ごす夏の屋久島、
登山の経験や技術も浅く、同行者も無い自分の、ささやかな冒険でしたが、
屋久島の大自然を思い切り楽しめて、最高でした。  


Posted by なおさく at 20:26Comments(0)高塚小屋→楠川温泉