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Posted by naturum at

2015年06月14日

大障子岩2015②

無事、前障子のピークを踏み、
次はいよいよ大障子岩のピークを目指します。
去年は積雪に因るルートロスの為、山頂に続く大岩付近で撤退。
今回こそはと、鼻息荒く進みます。

前障子-大障子間の道は、テープ少な目。

あってもこんな、

古びたテープも多く、見落としがちに。

反面、踏み跡は明瞭に付いています。
まぁ、西へ向かって尾根を歩くのみなので迷う事は無いのですが、
その気楽さも、

この、最初の大岩の基部に至るまでです。
10:05 到着。
ここから道は迷路の様に。

岩と岩との間を抜け、

巨岩の基部を何度も巻き、
登りに登ってゆきます。

その、地形の複雑さを示すかの様に、
テープの数はそれまでより格段に多くなるのですが、
先に述べた「西へ向かって尾根を行く」って言う概念、感覚が頭にあると、
去年の自分の様に、ルートロスを起こしてしまいがちになると思います。
と、言うのも、
大障子岩の山頂への道は、北寄りに、戻り返す様についているのです。
かつ、大岩を周回する様に巻く場面もあるので、
あたかも、ぐるぐる周りながら逆送しているかの様な錯覚に陥るのです。

今回は積雪が無かったので、忠実にテープを追う事が出来たのですが、
来た道を戻ってるんじゃないかなー?
と、疑心暗鬼が止まらないなか、恐る恐る進んで行きました

ら、11:08
山頂到着。
辺りは木々に覆われていますが、
西側に少し行くと崖になっていて開けてて、祖母山を眺められる特等席。
なのですが、
そこには、白水から登って来られたと言うご夫婦がまったり中でした。
お邪魔にならぬよー、
三角点辺りに体育座りで、コンビニおぬぐりを食べて休憩。
それにしても、何も無い山頂だなー、
普通、標高とかを示した標柱か何か有るのに 、
と、ザッとその辺を見渡したら、
あ。

看板が落っこってました(汗)
そんなしてたらご夫婦がこちらに気付いて、
「あ、すみません、すぐ退きますねー」
と、片付け始めたので、
こりゃ悪いと思い、
「あー、いえー、すぐ行きますのでごゆっくりー」
と、そそくさと山頂を後に。
山頂からの展望の写真くらい撮っとけばよかったなー。
まーでも、
今回のミッションである大障子岩のピークハントを無事、果たせ、
「よし!」と片手ガッツポーズで、

八丁越へと続く分岐へIN。
因みに、大障子岩山頂から一旦来た道を戻った所に、
この分岐があります。
山頂から祖母山目掛けて西へ進んだら崖しかありませんので要注意。
写真右手、テープの方に進みます。
登る時は左手から登って来ました。

少し下ると、先ほど居た山頂の大岩が見上げられます。
デカいなー。

11:40 八丁越に到着。
愛山新道からや、白水コースとの道が交わる所。
さて、山頂直下の急な下りもやっつけて、此処まで来たし、
後は鹿の背、池の原を通過して宮原から下るのみ。
と、ゆー訳で、

ここでカップラ。
尾根に出てからはまだ気温が低かったので、
温かいコレ美味しかったー。

14時くらいを下山の予定としていたので、
カップラ食べたらスピードアップ。

12:23 鹿の背通過。
渡った後に振り返って撮影。
引き続き、池の原目指してがつがつ歩いてたら、
道を少し外れた所に祖母傾の稜線が見渡せる、ナイススポット発見。

クリックで拡大
やー、良い景色だなー、
と、感心してたら足元に古びた板っ切れが転がってましたので、
なんだコレー?と手に取って見てみたら、

「池の原展望台」って書いてました(汗)
ソレっぽく戻しといた。

少し行くと開けた所に出合います。
池の原でビバークって言ったらこの辺でするんでしょうねー、
テント張るには最適で、気持ち良さそうな所でした。
でも、水場が無いんですよねー。
で、ずんずん進んで、

スズタケの道に突入、

抜けるとそこは宮原。
13:10 到着。
西へまっすぐ進むと祖母山へ、いつかは縦走してみたいなー。
でも今回はここより尾平へ下山。

宮原-尾平間は登りで1回、下りで1回歩いているので何の心配も無し。
マッハで駆け下ります。

14:11 ほぼ下り終えて奥岳川の渡渉点。
晴天の陽に照らされた水流がキラキラと輝いてて、本当に綺麗でした。
水量も多かったし。

渓谷の流れにうっとりしつつ、
14;19 いつもの吊り橋を通過。
尾平登山口へ戻ります。

渓谷を抜けて尾平登山口へ向かう舗装路に抜け出たら、
晴天の真っ青の空と、白い雲が出迎えてくれました。
そよ風がふんわりと抜けてゆく心地良い気候。
そして祖母傾の稜線に浮かぶ岩峰群。
後向き歩きでこれらを見上げながら歩いている瞬間が、
今回の部分縦走のなかで最も気持ち良く歩いた瞬間でした。

やっぱり山登りは良いなー。

おわり。
  


Posted by なおさく at 18:02Comments(2)大障子岩

2015年06月10日

大障子岩2015①

6月5日、20:00。
悪名高い県道7号を、尾平目指してレンタカーのパッソでひた走る。
鹿、鹿、鹿、野うさぎ、子供の頭くらいの大きさのカエル。
夜の路上は生き物パラダイス。
天候は雨、ガスで見通しの利かないくねくね道を辿り、
20:30、やっとこさ尾平登山口に到着。
先客は無く、ヘッドライトを落とすと辺りは真っ暗闇。
ヘッ電の灯りで、ポテトチップ食べつつ缶チューハイ呑んで、
22:00前、アラームを3:30にセット。
車内にて就寝、車中泊。

2度寝をぶっこいて4:40起床。
急いで支度を整えて、

5:55 用意、出発。

6月6日、大障子岩に登ってきました。
コースは、
健男社⇒前障子⇒大障子⇒八丁超⇒宮原⇒尾平登山口
そう、去年計画して挑戦したものの、
積雪とルートロスにより、大障子岩ピーク手前で撤退したあの時と同じコース。
去年も、車内で仮眠して寝坊してのスタートだった様な気が・・・(汗)

と、言う訳で、
車を尾平にデポして、積んできたチャリんこで健男社を目指して爆走。

奥岳川沿いを気持ち良くサイクリング。

6:29 健男社到着。
前日までは雨だったのですが、この日は晴れの予報。

さーて行きますかー。

健男社から続く舗装路を登り、
登山届ボックスやダムを経由して、

いっこ目の鹿避けネットにIN。
去年はこの後に続く2個目の鹿避けネットに辿り着く前に、
誤って地籍調査用らしい別の道に迷いこんでしまったのですが、

2度目の今回は難なく2個目ネットにIN成功。
しかしこの、2個目のネットへの道は分かり難いのは確かです。
1個目のネットを過ぎて登り進んでゆくと、
左手に2個目のネットに通ずる道があるのですが、
v字状に、若干折り返す様に道がついている為、
登っている時の目線からは気付き難いのです。
解決策として、1個目のネットをくぐり抜けてから暫く、
後ろ向き歩きで歩けば気付き易いと思います。

さて、ネットをくぐり、
尾根に取り付きます。
時刻は7:07 なんかのんびりやってるなー。

踏み跡とテープはしっかり付いています、
最初だけですが(汗)

渡渉箇所、
前日の雨で水量は多め。
この、ぷち滝みたいなのの上を渡ります。

渡るところ。

登山口である健男社の標高が400mくらい、
そこから、最初に展望が開け尾根歩きがスタートする黒岩山ピークが1204m。
実に800mほどの標高差を一気に登り上げる序盤。
日帰りの軽いザックだから良いものの、
これがテント泊装備だったら相当骨が折れると思い、ゾッとします。

がっちり登り詰めてゆくとやや開けた場所に出合い、

8:27 するっと黒岩山ピークに到達。
ガスがかかっていて大障子岩の岩峰は確認出来ず。

ここからは尾根歩きが続きます。

樹林帯だったり、

大岩を巻いていったり。

次第にもんわり辺りが白みがかってきて、

9:18 辿り着いた前障子はガスに包まれていました。
前回は雪、今回はガス、
とほほ。
しかし、登頂を諦めた前回とは違い、
今回はコレに登って前障子のピークを拝んでみよーと、
恐る恐る岩を登り、

9:25 標高1409m、
前障子のピークに到着。
岩を登ってすぐにピークに着くのかと思っていたのですが、
ちょこっと樹林帯を歩いてその先に上の写真となりました。
で、戻り返して岩を下ります。

下り目線。
怖かったですが無事に下り、
前障子を正面に見て左手に続く、先へ。
大障子岩目指して歩きます。
そう、今回の目的は只ひとつ。
大障子岩のピークハントのみなのです。

つづく
  


Posted by なおさく at 19:58Comments(0)大障子岩

2014年12月14日

大障子岩2014②

大障子岩への登山を開始して、
急登が続く樹林帯をえっちら登り切り、
尾根に出たのが10:17。

伺える大障子岩の展望に身の竦む思いを感じながらも、
まずは前障子を目指して西に伸びる登山道を行きます。

尾根に出ると露岩を歩く場面も多くなり、

雪の足元に気を遣います。

道はアップダウンが続き、

積もっている雪も徐々に深くなっていきます。
この辺りからアイゼン着用。
積雪のなかを歩き進むのは消耗が著しく、
無雪期の登山が主な自分には大変ハードに感じられる道のり。
ふんッ!はぁッ!言いながらひたすら積雪に足を突っ込み進み、
ふと見上げるとそこに、

前障子がせせり立ってました。
この岩稜を登り、前障子頂上に立ち、
そして下り返し写真左側へ続く大障子岩への登山道に戻る、
って言うのが前障子の本来の楽しみ方なのですが、
足がかりとなる部分の岩の斜面に積雪があります。
アイゼンを利かせなんとか登り切ったところで、
下りの際に滑って正面右側の崖へ落ちていく自分の姿が見えましたので、
登頂は諦めました。

先へ。
前障子-大障子岩間の道は、色々と想像以上でした。

木枝が纏う雪も厚くなり、
ただでさえ少ないこの間のテープを隠します。
慎重に、尾根道に沿って南西に進みます。

足元は常にこんな。
ゲイターとゴアのアッパー(靴の)のお蔭で、
びしゃびしゃになることは無かったのですが、
少しずつ靴下が湿っていきます。

前障子を過ぎて1時間ほど歩いたところで、

巨岩の基部を歩く辺りに出くわします。
大障子岩山頂付近には、三つの岩が屹立していて、
三つ目の巨岩の上が山頂らしいので、
その一つ目に辿り着いたと、気持ちが上がります。
左に巻いて先へ、

次の巨岩が、これ・・・?かな?
恐る恐る右へ巻いて進みます。
テープは雪に隠れているのかもともと無いのか、以前確認できず。

次に現れた岩、
うーん、数えて三つ目だけど、
これが山頂の巨岩とも思えないし取り付きも見当たらないし・・・。

右へ巻いて先を伺ってみるとまた巨岩。
続く先は無く、切り込んだ斜面を下るしか無い様子。
うん、もう分かんない。
自分の現時点を確認してそこから戻れる範囲での散策を行うのですが、
写真で見る以上に足元の雪は深く、そのなかの急斜面を行ったり来たり。
自分が来た方とは逆方向に、部分的にテープが続いてる箇所を発見、
あれ?山頂通り過ぎたのかな、と思い辿ってみるも山頂らしきものは無く、
そのテープも途切れます。
では、先へ進んでみるも、どうにも道もテープも見て取れず立ち往生・・・。
心のチャンネルを、
「先へ進まねば、山頂に立たねば」と言うチャンネルに合わせると、
「でも、どーして良いか分かんないし、どーすればいいのー」と言う思いが立ち、
この雪山で、分からない道を模索しなければならないと言う恐怖が、
じわじわと湧いてきます。
しばし茫然とその場に立ち尽くし、

最後の写真を撮影。
よし、帰ろう。
「行けるとろまで行ってみよう」で決行した今回の山行。
「行けるところ」は此処までだったようです。
下山決定。

先へは進めないけど戻るのは簡単。
自分の付けたブサイクなトレースを辿って、
来た道を逆戻り。
2時間ちょっと後の15:21、無事健男社に下山完了。

こっからがまた一苦労、
8kmの道のり(ほぼ登り)をチャリんこで尾平目指してひーこら。

途中下山を決めた時点でこーなる事は分かってはいたのですが、
とっても長くてきつい道のりでした・・・。

1時間弱かかって尾平の登山口に着いてザック放り出したのが16:15。
レンタカーの返却が20:00なので一息つく間もなくチャリを車に投げ入れ出発。
霧島に到着してレンタカーを返却出来たのはギリギリ、20:00ピッタリでした。

そんなこんなで、
ピークも踏めず予定のルートを歩き切ることも出来ずの今回の山行でした。
やはり、雪の山は一気にハードルが高くなるのだな、って事を思い知らされました。
それに、自分の登山の経験や技術の足らなさも痛感。

また春にでも行こーっと大障子岩。

おわり。

大障子岩2015へ  


Posted by なおさく at 10:15Comments(0)大障子岩

2014年12月11日

大障子岩2014➀

上畑より大障子岩を登り、池の原を経て宮原分岐より尾平に下山する。
こんな、祖母傾縦走ルートの部分縦走計画をこっそり企ててたのですが、
7日、実行してみました。
単独、ソロで。

7日未明に自宅を発ち早朝より上畑から登山開始、
夕方に尾平登山口より下山、な日帰り予定。
この時期の山中テント泊は経験も無く、装備も乏しいので選択肢に挙がらす。

計画を練っていた頃は、
まだ冬山にはギリギリなっていないだろうと見越していたのですが、
どっこい数日前より寒気が流れ込んでおり、
心配になってネットで情報を掻き集めてみると、
祖母傾山系はがちがちの雪山状態との事、
祖母山頂は積雪20㎝。
大障子岩は険しく長く、道も分かり難い個所もあり、
初めて登るのに積雪シーズンってのは有り得ないな、と思い、
一時は計画の断念を決めたのですがなんとも諦め切れず、
「行けるとこまで行ってみよう、駄目なら引き返そう」と思い立ち、
意を決しての決行と相成りました。

まずは夜明け前 、下山に使用する尾平に向かい、そこで車をデポ。
チャリんこに乗り換え登山口である上畑の健男社へ。
と言う計画なのですが、そもそも登山口まで辿り着けるかも疑問。
祖母山9合目小屋のHPには「登山口までは冬用タイヤで来て下さい」との文字。
ノーマルタイヤのおんぼろレンタカーで何処まで行けることやら。
それも含めて「行けるところまで行ってみよう」
無事に尾平まで辿り着けるか不安がありましたが、
出発してみたら、山都辺りから道路脇に積雪が見え始めるものの、
車道には積雪、凍結等無く概ね順調に道を進める事が出来ました。
尾平トンネルを抜けた辺りからは、多少の凍結がありましたが、
スリップを招くほどでは無く、6時前、無事に尾平到着。
無事に着いて緊張の糸が切れたのか、この時、猛烈な睡魔に襲われました。
予定より早く着いた事もありここでしばし仮眠。
が、深夜の長距離運転が応えたのか思った以上の爆睡をキメ込んでしまい、

起きていそいそ準備してチャリんこで上畑に向かい始めた頃はもう7:15。
のっけから大幅な時間ロス・・・。
県道7号線を上畑の健男社目指してキコキコと北上。
奥岳川に沿って伸びるこのくねくね道、身を切る風が冷たい事この上なし。

8キロの道のりですが殆どが下りなのでさほど時間もかからず、30分ほどで健男社に到着。
脇の舗装路から登ると、

登山届のボックスがあり、記入して登山開始。
したのですが・・、
誤って地質調査用のテープを追ってしまい、
挙句どー進んでよいのか分からなくなり立ち往生。
行ったり来たりのうろうろを経て、正規の登山ルートに戻れたのは9時前。
寝坊と道間違いで合計2時間ほどのロス。
なんてこった!と頭を抱えたくもなりますが、
まだ日暮れ前下山には間に合うと自分に言い聞かせ、
落ち着いて再スタートを切ります。

鹿避けのネットを、

2回くぐり抜けて本格的な登山道へ。

遅れを取り戻すかのようにガツガツと樹林帯を行きます。

クロ谷にかかる沢を渡る頃には、

うっすらと雪景色。

倒木に積もった雪に鹿さんらしき足跡。

尾根に出るまでは急斜面を延々と登り詰めます。
雪に足を取られ滑ったりはするのですが、
まだアイゼンを装着するほどでも無く。
と言っても持って来たのはモンベルの軽アイゼンですが・・・。
とにかく、急登を終わらせてさっさと尾根に出たい、
気持ちが逸ります。

んで、やっとこさ尾根に到達。
長かったー、やっと尾根に出れたー、と思ったけど、
再スタートを切って最初の鹿避けネットくぐってから、
時間は1時間ちょっとしか経っていませんでした。
やっぱ最初のロスが痛かった。

展望が開け目指す大障子岩の岩峰が伺えます。

ズームで寄るとこんな、真っ白。
恐怖すら感じます。
あんなとこまで行けるのかしら・・・?

つづく。  


Posted by なおさく at 11:20Comments(2)大障子岩