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Posted by naturum at

2017年11月29日

屋久島2017partⅡ③

~day3~
永田歩道を登り、永田岳登頂を諦め、鹿之沢でテント泊。
なかなか切ない2日目を終え、屋久島3日目の朝。
と、言っても起床が4:00くらいだったのでまだ真っ暗。
冷たくなった体を温めるべく、バーナーで湯を沸かし、
朝食を摂る。

地面はどこも湿っていて、撤収作業も一苦労。
ふと見ると、ヘッ電に照らされる木道がキラキラ光って仕方ない。
近づいてよく見てみると、うっすらと霜がおりてました。
テントにもうっすらと。
そりゃ寒い訳だ、完全に防寒装備を誤ってしまった。

撤収を終え、出発したのは5:40。
まだ暗い道を、ヘッ電の灯りを頼りに、下ります。

暗闇の沢を渡って、下るのは花山歩道。
去年ピストンしてるし、歩くのは3度目だ。
でも、暗いとこわーい、

そろりそろりとテープ伝いに進みます。

少しずつ明るくなる道を進んでいると、
背後から悪い予感?がして、振り返ってみると…、

やっぱり、
陽が昇りかけ、明るくなってくる東の空。
今、永田岳に登ってたら、最高の朝陽を浴びる事が出来ただろうに…。
でも、スケジュールがあるので朝の登頂は予定から除外。
先日から引き続き、何かと間が悪い今回の山行。
恨めし気にちらっちらと、来た道を振り返りつつ、進みます。

逆光だなー。


うっすらと夜が明けてきて、花山歩道の深い森に入ると、

生い茂る木々に陽が透けて、なんとも気持ちの良い道。
ハリギリの大木も、強い光に影が横切って、

腕の無い人が撮影するとこんなです。


晴れで気持ちは良いのですが、
気分は基本的に「帰ろー帰ろー」モード。
足早に駆け下ります。

花山歩道って、下りで使うとき何度かテープが続かなくて、
うろうろ探す場面に遭遇します。今回も数回。
それでも順調に足を進めて、もう少しでカスミ谷展望かなー、って時、
進行方向の先から「ワン!ワン!」て力強い犬の鳴き声が!
「へー」て一瞬スルーしそうになったのですが、いや、待てよ、
野犬だー!
気付いた時は恐ろしかったです、襲われるんじゃーないかと。
どうやら追っては来ていない様なので、その場にジッと待ち、
暫く経ってからまた下り進むと…、
また「ワン!ワン!」
ひえー。
でも追っては来ない、姿も見えない。
やっべーなー、と思いつつまた立ち止まり、
きっと猟師さんが連れてた犬が迷い込んだのだろう、と勝手に判断。
人に飼われてたなら、襲ってくる事も無いかな。
意を決して、また進んでみる事に。
すると今度は何も聞こえず、普通に足を進める事が出来て一安心。
なんだったんだろ。
犬であんだけ怖いんだから、熊とかゴリラとかめっちゃ怖いだろうなー。

で、カスミ谷展望台到着。
時刻は9:11。
このとき密かに企んでいたのが、
予定では、13:44栗生橋発のバスに乗って、
そのまま宮之浦港に滑り込んで、
15:40発のトッピーに乗り込む予定だったのですが、
どうもペースが順調で、若干早いペースで下っている模様。
ならばバスを1本早めて
12:44栗生橋発に乗れれば、楠川温泉で途中下車して、
温泉に入れる!てプラン。
さー急ごうー!て勢いよく下るのですが、
カスミ谷展望台から下は、なかなか大変でした。
先の台風連発の影響で、真新しい倒木がごろっごろ。
ルートを防ぎ、なかなか歩みが進みません。
下り切る頃にはなかなかの疲労困憊状態。
で、10:17。

花山歩道入り口に到着。

まだ続きます。
5.6km続く大川林道をてくてく、県道目指して歩きます。

昼下がりの大川林道はなかなかのお猿さん地帯。
去年は軽く威嚇されましたが、今年も多数お見受けしました。
威嚇されなくてよかったー。
で、急ぎ気味で歩くのですが、やっぱり長い大川林道。

やっとこさ県道78号線に出合います、
時刻は11:25。
あとは栗生橋まで県道を歩くのみ。
着替えて靴を履き替えて黙々と県道を歩き倒し、
12:13、栗生川が見えて、

ゴール。

無事にバスも1本早める事が出来た、最後にご褒美だ。
なんて思いつつ、ジュース買って栗生川の堤防に下りようとしてたら…、
「ニャーニャー」て声が聞こえてきて、
鳴き声のする方に目をやると、

ちびにゃんこさん発見。
こちらも「ニャーニャー」喋り返してたら、
そのままずっと後を付いてきました。
仕舞には、ニャーニャー言いながら、
腰を下ろした僕の体によじ登ってきます。
とっても人懐っこいちびにゃんこさんでした。
ずっと遊んでたかった(むしろ持って帰りたかった)のですが、
バスの時間も近づき、さ~てどーしよっかなー、と思って辺りを見渡すも、
お母さん猫も飼い主さんも見当たらず、
仕方なく、栗生川堤防に併設されている民宿ぽんかんさんのドアを叩いてみると、
出てきた奥さんのねこちゃんでした、良かった良かった。
一番のご褒美はこのひと時でした。

で、やって来たバスに乗り込み、
よく喋る面白い運転手さんとの会話を楽しみつつ、楠川温泉へ。
下山後の温泉はやっぱり格別で、
綺麗な体で帰路に就く事が出来ました。

バスを待つ最中、奥さんとお世話になった宿へ電話。
無事に下山した旨を伝えたかったのですが、
お宿の方はお忙しかったようで、繋がらず、
奥さんには無事報告。

再び、バスに乗り込み、ほどなく宮之浦港へ。
屋久島をあとに。

色々ありましたが、山行としてはなかなかしょっぱいものとなりました今回。
次回、屋久島に行くとしたら、また同じ道で永田岳を目指そうと思います。

~エピローグ~
鹿児島に帰って翌日、民宿ながた岳から電話が。
宿の奥様からで、無事に下山できたかのご確認を入れて下さいました。
無事を報告できて、良かった。

おわり。
  


Posted by なおさく at 15:56Comments(0)花山歩道