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Posted by naturum at

2015年11月25日

本谷山-笠松山-傾山③

本谷山笠松山を経て九折越にてテン泊

朝、もそもそと目覚めて朝食を済ますも、
寒くてなかなかテントから出るのが億劫。
意を決してテントから飛び出、

撤収開始。

パッキング完了。
身体も温まって来たので、傾山目指して出発。
この日の行程は、九折越から傾山をピストン、
さらに尾平トンネルまで、昨日の往路を辿り下山。

と、言う訳で6:42、いざ傾山へ。
因みにパッキングしたばかりのザックはこの辺にデポ。

センゲン尾根と呼ばれる、
九折越から傾山までの道のりを空身でさくさく登っていると、
それまで邪魔をしていた木立が途切れ、傾山の双耳峰が。
やー、良い眺めだなー、と立ち止まって見ていると・・・、

東の空から朝陽が、今まさに昇りだしました。

これはもしや・・・、
ショータイムの始まり?と、朝陽が昇ってくる様子に釘付けに、

なる間もなく一気に、地上の色々を朱に染め上げてゆきます。

夕日の様な朝陽の色。

やがて木立の道は黄金色に照らされ、

朝の寒々とした景色が一変、
忘れられない、素晴らしい光景でした。

やや興奮状態のまま、まずは後傾を目指します。

岩場を登り徐々に近づいてると、この辺りで平戸さんに遭遇。
先に出発して山頂を踏み、下山している最中でした。
話しを聞くと先ほどの朝陽の瞬間を山頂で体験したらしく、
とても良かった、と、自分と同じく感動していた様子。
「朝っていいですねー」「では、お気を付けてー」
と、挨拶を交わし、僕は山頂へ、平戸さんはこのまま九折コースから下山の途へ。
なんとも印象の良い方でした。

さて、そんなこんなで7:39、後傾に到着。
後傾から本傾を望む。

登って来た方を振り返ると、祖母傾の縦走路が広がる絶景。

後傾を振り返りつつ一旦、下ります。

本傾への最後の登り手前で、各コースからの道が交わります。

そして、包丁で切ったかの様な特徴的な岩が並ぶ本傾へ、

7:49、三角点のある、傾山頂に到着。

この標柱はやっぱりわざと傾けてるのかしら?
傾山だけに。

独りの山頂を満喫したら、下山。

途中、後傾から。
右手に写る岩が傾山、そしてぐるりと大障子岩から祖母、
古祖母山でグッと角度を変え今回歩いた縦走路まで。
今回の山行で、この馬蹄型の祖母傾縦走路全ての道を歩いた事になりました。
なんだか感慨深いものが込み上げてきます。

そして九折越へ下山。
重たいザックを担いでまた、尾平トンネルまで。

3時間半後の12時ちょうど、
無事に古祖母山登山口に下山完了。

アクセスは悪いし、九重や大崩などと比べると幾分、派手さに劣る、
割に、歩くと毎回くたくたにさせられるこの祖母傾山系。
ですが、登る度に何故か愛着が増す、
不思議な魅力を持つ素晴らしい山々だと思います。

さて、下山後は県道7号を高千穂方面に抜けてすぐ、

高千穂温泉でひとっ風呂。
ホテルの大浴場の様な良い温泉、
ボディシャワーがあってそれに大ウケ、激ハマりしました。

おわり。  


Posted by なおさく at 19:36Comments(2)●祖母傾本谷山-笠松山-傾山

2015年11月22日

本谷山-笠松山-傾山②

本谷山山頂を後にし、次は笠松山を目指します。

本谷山の標高が1643m、笠松山の標高は1522m。
じゃ、下るだけだー、って訳には勿論いかず、

アップダウンを交えながらの道が続きます。

そして、笠松山ピーク前後の高度1500m付近はテープがとても少ないです。
踏み跡は明瞭に付いているし、尾根を行くので道に迷う事は無いと思うのですが、
やはり一瞬、あれ?って立ち止まる事もあります。

で、そーゆー所では必ずよく探すと、

テープがきちんと導いてくれます。
漫然と歩く事さえしなければ概ね大丈夫。

進んで行くと、縦走路を外れて右手に伸びる登りが、
時間、高度と照らし合わせ、クサいな、と思い登ってみると、

笠松山山頂でした。
「山頂へ⇒」的な標識は無かったので、危うく通り過ぎる所だった(汗)

ちょっぴりドキドキな道のりな笠松山山頂、
ご褒美は傾山を望む素晴らしい眺め。

時刻は15:16、本谷山より1時間弱。
古祖母山登山口より登り始めて3時間。
残す行程は九折越へ下りるのみ、
余裕をもって日暮れまではに到着出来そう、一安心。

縦走路に戻り九折越を目指します。

道は分かり易く標識もばっちり。

岩を巻く細い切り立った道を幾度か経て下ります。
そしてこの辺りで、
熊鈴を鳴らし杖をつきながら先を歩く登山者に遭遇。
疲れているのか進める歩みもゆっくりめ。
自分は、いつもは他の登山者に挨拶以上の声をかけたりしないのですが、
妙に気になって「縦走ですかー?」と話しかけてみると、
やはり、2泊3日で祖母傾縦走路を踏破している最中との事。
長崎の平戸からやって来たこのお兄さんと少し話しながら、
祖母傾縦走路をランデブー。
とても優しい感じのお兄さんで、
平戸から下道で7時間かけてやって来た、
祖母傾縦走って言うから、
祖母山から傾山まで歩けばいいかと思ってそう臨んだら、
さっきすれ違った登山者が言うには、
大障子岩って言うのがあるらしいじゃないかチクショー、
今夜は同じく九折越に泊まって、翌早朝、傾山へピストン、
その後、九折コースから上畑へおりる、
等々、歩きながら色々な話しを聞かせて貰いました。
このお兄さんの人柄が良かったのもあって、
つい話し込んでしまいながらも、一旦、自分が先を行く形でお別れ。
その後もこのお兄さんとはすれ違うので、
今後このお兄さんの事を平戸さんと呼ぶ事とします。

さて、また独り道を進め、
木立の間から垣間見える傾山を望みつつ、九折越を目指します。

登り下りの道を繰り返しながら、
道が、林の様相を呈してきたら、

お待ちかね、九折越小屋が現れました。

ふー、着いたー。
翌日が平日だったのでもしかしたら貸切を期待していたのですが、
先客様がいらっしゃった様なので、小屋を通り過ぎ九折越へ。

16:10、九折越に到着。
1年半振り。

到着時、テントが1張り、
その後、到着した平戸さんの1張りが増えて、

結局、自分含めてこの日は3張りのテントが並んだ九折越。

見立方面へ5分ほど下った水場で水を汲み、
テントに籠って静かな夜を過ごしまた。

ほろ酔いで見上げた夜空に星が、
もう、降り注いで来るのではと思うほど、大量に瞬き、輝いているのにびっくり。
「山ではよくある事だよ」の範疇を飛び越えた、美しい満天の星々に感激の夜でした。

つづく
  


Posted by なおさく at 19:46Comments(2)●祖母傾本谷山-笠松山-傾山

2015年11月19日

本谷山-笠松山-傾山①

今月、3日から4日にかけて、
本谷山、笠松山、傾山を尾平トンネルから、
ピストン縦走してきました。

初日は尾平トンネルから尾平越へ、
東へ向かい本谷山、笠松山のピークを経て、九折越しにて幕営。

初日の行程を凡そ5-6時間と踏んで鹿児島を6時半に出発。
尾平トンネルに10:30に到着すればいいやー、と順調に向かっていたのですが、
なんと県道7号、尾平トンネル迄あとちょっとの所で、工事による通行規制。
規制解除は11:30から。
仕方無く車内で仮眠とったり登山の格好に着替えたりして1時間を潰し、
やっとこさ、尾平トンネルに到着したのは12時。
日暮れの時刻を考えたらややかつかつ、
早速、出発。
尾平トンネルからは古祖母山登山口と本谷山登山口と、
二つの登山口があるので今回は本谷山に登るのだから本谷山登山口へ、
と思いきや、
去年、祖母山から古祖母山への縦走をやった続きから歩きたかったので、

古祖母山登山口にIN。

鬱蒼とした急登からの取り付き、

尾平越へ向かって登り進むと、

なんとも見事な紅葉がお出迎え。

先日の九重で満喫したので、油断してたけど、
そうだ、まだ紅葉の時期だった。

紅葉にすっかり浮かれつつ尾平越に到着。
ほぼ1年前に祖母山からここ迄歩いてきたなー、

で、間違って大分県側へ下山してしまったなー。
未だ通行止めとなってました(汗)

さあ!今回はさらに東へ!
傾山目指して縦走路を行きます。

この日はとても空気が澄んでいて、とっても気持ちの良い尾根歩き。
そして、振り返って景色を見てみると・・・、

去年歩いた祖母山の稜線や、

北側に目を移すと去年と今年歩いた前障子、大障子、
素晴らしい背景。

で、前方に視線を戻すと綺麗に黄金色に色づいた木。
コレ、なんて木だろー。
最近、木に興味が湧いているのですが、木々の種類、名前が分からずどーにももどかしーなー。

尾平越に出てから20分ほどでこの標識。
本谷山登山口より登ってくるとココに出てくる様。

そして道はブナなどの素晴らしい巨木の美林へ。

落ち葉も雰囲気が良くて。

木立と青い空と気持ちの良い空気、

爽快に歩けました。

「やあ、ようこそ」
て感じのポーズしてる人に見える木。

ブナ広場と呼ばれるこの辺り一帯は見応え抜群でした。

巨木の森を抜けると今度は、背の低いクマザサの道へと変わります。

密生したクマザサ、なだらかな登り。

やがてクマザサの道も途切れ、

山頂まであと5分の標識。
ここまで緩やかながら何度もアップダウンを繰り返して標高を上げ、
目指す本谷山の標高は1643m、何気に傾山より高い。
テント泊仕様の重たいザックを背負いながらなので、
ちょっと疲れてきたぞー、

ってところで最初のピーク、本谷山山頂到着。
14:28、古祖母山登山口出発から2時間ちょっと。
爽快に、素晴らしい景色を堪能できた道のりでした。
次は笠松山へ。

つづく
  


Posted by なおさく at 21:05Comments(2)●祖母傾本谷山-笠松山-傾山

2015年06月14日

大障子岩2015②

無事、前障子のピークを踏み、
次はいよいよ大障子岩のピークを目指します。
去年は積雪に因るルートロスの為、山頂に続く大岩付近で撤退。
今回こそはと、鼻息荒く進みます。

前障子-大障子間の道は、テープ少な目。

あってもこんな、

古びたテープも多く、見落としがちに。

反面、踏み跡は明瞭に付いています。
まぁ、西へ向かって尾根を歩くのみなので迷う事は無いのですが、
その気楽さも、

この、最初の大岩の基部に至るまでです。
10:05 到着。
ここから道は迷路の様に。

岩と岩との間を抜け、

巨岩の基部を何度も巻き、
登りに登ってゆきます。

その、地形の複雑さを示すかの様に、
テープの数はそれまでより格段に多くなるのですが、
先に述べた「西へ向かって尾根を行く」って言う概念、感覚が頭にあると、
去年の自分の様に、ルートロスを起こしてしまいがちになると思います。
と、言うのも、
大障子岩の山頂への道は、北寄りに、戻り返す様についているのです。
かつ、大岩を周回する様に巻く場面もあるので、
あたかも、ぐるぐる周りながら逆送しているかの様な錯覚に陥るのです。

今回は積雪が無かったので、忠実にテープを追う事が出来たのですが、
来た道を戻ってるんじゃないかなー?
と、疑心暗鬼が止まらないなか、恐る恐る進んで行きました

ら、11:08
山頂到着。
辺りは木々に覆われていますが、
西側に少し行くと崖になっていて開けてて、祖母山を眺められる特等席。
なのですが、
そこには、白水から登って来られたと言うご夫婦がまったり中でした。
お邪魔にならぬよー、
三角点辺りに体育座りで、コンビニおぬぐりを食べて休憩。
それにしても、何も無い山頂だなー、
普通、標高とかを示した標柱か何か有るのに 、
と、ザッとその辺を見渡したら、
あ。

看板が落っこってました(汗)
そんなしてたらご夫婦がこちらに気付いて、
「あ、すみません、すぐ退きますねー」
と、片付け始めたので、
こりゃ悪いと思い、
「あー、いえー、すぐ行きますのでごゆっくりー」
と、そそくさと山頂を後に。
山頂からの展望の写真くらい撮っとけばよかったなー。
まーでも、
今回のミッションである大障子岩のピークハントを無事、果たせ、
「よし!」と片手ガッツポーズで、

八丁越へと続く分岐へIN。
因みに、大障子岩山頂から一旦来た道を戻った所に、
この分岐があります。
山頂から祖母山目掛けて西へ進んだら崖しかありませんので要注意。
写真右手、テープの方に進みます。
登る時は左手から登って来ました。

少し下ると、先ほど居た山頂の大岩が見上げられます。
デカいなー。

11:40 八丁越に到着。
愛山新道からや、白水コースとの道が交わる所。
さて、山頂直下の急な下りもやっつけて、此処まで来たし、
後は鹿の背、池の原を通過して宮原から下るのみ。
と、ゆー訳で、

ここでカップラ。
尾根に出てからはまだ気温が低かったので、
温かいコレ美味しかったー。

14時くらいを下山の予定としていたので、
カップラ食べたらスピードアップ。

12:23 鹿の背通過。
渡った後に振り返って撮影。
引き続き、池の原目指してがつがつ歩いてたら、
道を少し外れた所に祖母傾の稜線が見渡せる、ナイススポット発見。

クリックで拡大
やー、良い景色だなー、
と、感心してたら足元に古びた板っ切れが転がってましたので、
なんだコレー?と手に取って見てみたら、

「池の原展望台」って書いてました(汗)
ソレっぽく戻しといた。

少し行くと開けた所に出合います。
池の原でビバークって言ったらこの辺でするんでしょうねー、
テント張るには最適で、気持ち良さそうな所でした。
でも、水場が無いんですよねー。
で、ずんずん進んで、

スズタケの道に突入、

抜けるとそこは宮原。
13:10 到着。
西へまっすぐ進むと祖母山へ、いつかは縦走してみたいなー。
でも今回はここより尾平へ下山。

宮原-尾平間は登りで1回、下りで1回歩いているので何の心配も無し。
マッハで駆け下ります。

14:11 ほぼ下り終えて奥岳川の渡渉点。
晴天の陽に照らされた水流がキラキラと輝いてて、本当に綺麗でした。
水量も多かったし。

渓谷の流れにうっとりしつつ、
14;19 いつもの吊り橋を通過。
尾平登山口へ戻ります。

渓谷を抜けて尾平登山口へ向かう舗装路に抜け出たら、
晴天の真っ青の空と、白い雲が出迎えてくれました。
そよ風がふんわりと抜けてゆく心地良い気候。
そして祖母傾の稜線に浮かぶ岩峰群。
後向き歩きでこれらを見上げながら歩いている瞬間が、
今回の部分縦走のなかで最も気持ち良く歩いた瞬間でした。

やっぱり山登りは良いなー。

おわり。
  


Posted by なおさく at 18:02Comments(2)●祖母傾