2014年12月14日
大障子岩2014②
大障子岩への登山を開始して、
急登が続く樹林帯をえっちら登り切り、
尾根に出たのが10:17。
伺える大障子岩の展望に身の竦む思いを感じながらも、
まずは前障子を目指して西に伸びる登山道を行きます。

尾根に出ると露岩を歩く場面も多くなり、

雪の足元に気を遣います。

道はアップダウンが続き、

積もっている雪も徐々に深くなっていきます。
この辺りからアイゼン着用。
積雪のなかを歩き進むのは消耗が著しく、
無雪期の登山が主な自分には大変ハードに感じられる道のり。
ふんッ!はぁッ!言いながらひたすら積雪に足を突っ込み進み、
ふと見上げるとそこに、

前障子がせせり立ってました。
この岩稜を登り、前障子頂上に立ち、
そして下り返し写真左側へ続く大障子岩への登山道に戻る、
って言うのが前障子の本来の楽しみ方なのですが、
足がかりとなる部分の岩の斜面に積雪があります。
アイゼンを利かせなんとか登り切ったところで、
下りの際に滑って正面右側の崖へ落ちていく自分の姿が見えましたので、
登頂は諦めました。
先へ。
前障子-大障子岩間の道は、色々と想像以上でした。

木枝が纏う雪も厚くなり、
ただでさえ少ないこの間のテープを隠します。
慎重に、尾根道に沿って南西に進みます。

足元は常にこんな。
ゲイターとゴアのアッパー(靴の)のお蔭で、
びしゃびしゃになることは無かったのですが、
少しずつ靴下が湿っていきます。
前障子を過ぎて1時間ほど歩いたところで、

巨岩の基部を歩く辺りに出くわします。
大障子岩山頂付近には、三つの岩が屹立していて、
三つ目の巨岩の上が山頂らしいので、
その一つ目に辿り着いたと、気持ちが上がります。
左に巻いて先へ、

次の巨岩が、これ・・・?かな?
恐る恐る右へ巻いて進みます。
テープは雪に隠れているのかもともと無いのか、以前確認できず。

次に現れた岩、
うーん、数えて三つ目だけど、
これが山頂の巨岩とも思えないし取り付きも見当たらないし・・・。

右へ巻いて先を伺ってみるとまた巨岩。
続く先は無く、切り込んだ斜面を下るしか無い様子。
うん、もう分かんない。
自分の現時点を確認してそこから戻れる範囲での散策を行うのですが、
写真で見る以上に足元の雪は深く、そのなかの急斜面を行ったり来たり。
自分が来た方とは逆方向に、部分的にテープが続いてる箇所を発見、
あれ?山頂通り過ぎたのかな、と思い辿ってみるも山頂らしきものは無く、
そのテープも途切れます。
では、先へ進んでみるも、どうにも道もテープも見て取れず立ち往生・・・。
心のチャンネルを、
「先へ進まねば、山頂に立たねば」と言うチャンネルに合わせると、
「でも、どーして良いか分かんないし、どーすればいいのー」と言う思いが立ち、
この雪山で、分からない道を模索しなければならないと言う恐怖が、
じわじわと湧いてきます。
しばし茫然とその場に立ち尽くし、

最後の写真を撮影。
よし、帰ろう。
「行けるとろまで行ってみよう」で決行した今回の山行。
「行けるところ」は此処までだったようです。
下山決定。
先へは進めないけど戻るのは簡単。
自分の付けたブサイクなトレースを辿って、
来た道を逆戻り。
2時間ちょっと後の15:21、無事健男社に下山完了。
こっからがまた一苦労、
8kmの道のり(ほぼ登り)をチャリんこで尾平目指してひーこら。

途中下山を決めた時点でこーなる事は分かってはいたのですが、
とっても長くてきつい道のりでした・・・。

1時間弱かかって尾平の登山口に着いてザック放り出したのが16:15。
レンタカーの返却が20:00なので一息つく間もなくチャリを車に投げ入れ出発。
霧島に到着してレンタカーを返却出来たのはギリギリ、20:00ピッタリでした。
そんなこんなで、
ピークも踏めず予定のルートを歩き切ることも出来ずの今回の山行でした。
やはり、雪の山は一気にハードルが高くなるのだな、って事を思い知らされました。
それに、自分の登山の経験や技術の足らなさも痛感。
また春にでも行こーっと大障子岩。
おわり。
大障子岩2015へ⇒
急登が続く樹林帯をえっちら登り切り、
尾根に出たのが10:17。
伺える大障子岩の展望に身の竦む思いを感じながらも、
まずは前障子を目指して西に伸びる登山道を行きます。
尾根に出ると露岩を歩く場面も多くなり、
雪の足元に気を遣います。
道はアップダウンが続き、
積もっている雪も徐々に深くなっていきます。
この辺りからアイゼン着用。
積雪のなかを歩き進むのは消耗が著しく、
無雪期の登山が主な自分には大変ハードに感じられる道のり。
ふんッ!はぁッ!言いながらひたすら積雪に足を突っ込み進み、
ふと見上げるとそこに、
前障子がせせり立ってました。
この岩稜を登り、前障子頂上に立ち、
そして下り返し写真左側へ続く大障子岩への登山道に戻る、
って言うのが前障子の本来の楽しみ方なのですが、
足がかりとなる部分の岩の斜面に積雪があります。
アイゼンを利かせなんとか登り切ったところで、
下りの際に滑って正面右側の崖へ落ちていく自分の姿が見えましたので、
登頂は諦めました。
先へ。
前障子-大障子岩間の道は、色々と想像以上でした。
木枝が纏う雪も厚くなり、
ただでさえ少ないこの間のテープを隠します。
慎重に、尾根道に沿って南西に進みます。
足元は常にこんな。
ゲイターとゴアのアッパー(靴の)のお蔭で、
びしゃびしゃになることは無かったのですが、
少しずつ靴下が湿っていきます。
前障子を過ぎて1時間ほど歩いたところで、
巨岩の基部を歩く辺りに出くわします。
大障子岩山頂付近には、三つの岩が屹立していて、
三つ目の巨岩の上が山頂らしいので、
その一つ目に辿り着いたと、気持ちが上がります。
左に巻いて先へ、
次の巨岩が、これ・・・?かな?
恐る恐る右へ巻いて進みます。
テープは雪に隠れているのかもともと無いのか、以前確認できず。
次に現れた岩、
うーん、数えて三つ目だけど、
これが山頂の巨岩とも思えないし取り付きも見当たらないし・・・。
右へ巻いて先を伺ってみるとまた巨岩。
続く先は無く、切り込んだ斜面を下るしか無い様子。
うん、もう分かんない。
自分の現時点を確認してそこから戻れる範囲での散策を行うのですが、
写真で見る以上に足元の雪は深く、そのなかの急斜面を行ったり来たり。
自分が来た方とは逆方向に、部分的にテープが続いてる箇所を発見、
あれ?山頂通り過ぎたのかな、と思い辿ってみるも山頂らしきものは無く、
そのテープも途切れます。
では、先へ進んでみるも、どうにも道もテープも見て取れず立ち往生・・・。
心のチャンネルを、
「先へ進まねば、山頂に立たねば」と言うチャンネルに合わせると、
「でも、どーして良いか分かんないし、どーすればいいのー」と言う思いが立ち、
この雪山で、分からない道を模索しなければならないと言う恐怖が、
じわじわと湧いてきます。
しばし茫然とその場に立ち尽くし、
最後の写真を撮影。
よし、帰ろう。
「行けるとろまで行ってみよう」で決行した今回の山行。
「行けるところ」は此処までだったようです。
下山決定。
先へは進めないけど戻るのは簡単。
自分の付けたブサイクなトレースを辿って、
来た道を逆戻り。
2時間ちょっと後の15:21、無事健男社に下山完了。
こっからがまた一苦労、
8kmの道のり(ほぼ登り)をチャリんこで尾平目指してひーこら。
途中下山を決めた時点でこーなる事は分かってはいたのですが、
とっても長くてきつい道のりでした・・・。
1時間弱かかって尾平の登山口に着いてザック放り出したのが16:15。
レンタカーの返却が20:00なので一息つく間もなくチャリを車に投げ入れ出発。
霧島に到着してレンタカーを返却出来たのはギリギリ、20:00ピッタリでした。
そんなこんなで、
ピークも踏めず予定のルートを歩き切ることも出来ずの今回の山行でした。
やはり、雪の山は一気にハードルが高くなるのだな、って事を思い知らされました。
それに、自分の登山の経験や技術の足らなさも痛感。
また春にでも行こーっと大障子岩。
おわり。
大障子岩2015へ⇒
2014年12月11日
大障子岩2014➀
上畑より大障子岩を登り、池の原を経て宮原分岐より尾平に下山する。
こんな、祖母傾縦走ルートの部分縦走計画をこっそり企ててたのですが、
7日、実行してみました。
単独、ソロで。
7日未明に自宅を発ち早朝より上畑から登山開始、
夕方に尾平登山口より下山、な日帰り予定。
この時期の山中テント泊は経験も無く、装備も乏しいので選択肢に挙がらす。
計画を練っていた頃は、
まだ冬山にはギリギリなっていないだろうと見越していたのですが、
どっこい数日前より寒気が流れ込んでおり、
心配になってネットで情報を掻き集めてみると、
祖母傾山系はがちがちの雪山状態との事、
祖母山頂は積雪20㎝。
大障子岩は険しく長く、道も分かり難い個所もあり、
初めて登るのに積雪シーズンってのは有り得ないな、と思い、
一時は計画の断念を決めたのですがなんとも諦め切れず、
「行けるとこまで行ってみよう、駄目なら引き返そう」と思い立ち、
意を決しての決行と相成りました。
まずは夜明け前 、下山に使用する尾平に向かい、そこで車をデポ。
チャリんこに乗り換え登山口である上畑の健男社へ。
と言う計画なのですが、そもそも登山口まで辿り着けるかも疑問。
祖母山9合目小屋のHPには「登山口までは冬用タイヤで来て下さい」との文字。
ノーマルタイヤのおんぼろレンタカーで何処まで行けることやら。
それも含めて「行けるところまで行ってみよう」
無事に尾平まで辿り着けるか不安がありましたが、
出発してみたら、山都辺りから道路脇に積雪が見え始めるものの、
車道には積雪、凍結等無く概ね順調に道を進める事が出来ました。
尾平トンネルを抜けた辺りからは、多少の凍結がありましたが、
スリップを招くほどでは無く、6時前、無事に尾平到着。
無事に着いて緊張の糸が切れたのか、この時、猛烈な睡魔に襲われました。
予定より早く着いた事もありここでしばし仮眠。
が、深夜の長距離運転が応えたのか思った以上の爆睡をキメ込んでしまい、

起きていそいそ準備してチャリんこで上畑に向かい始めた頃はもう7:15。
のっけから大幅な時間ロス・・・。
県道7号線を上畑の健男社目指してキコキコと北上。
奥岳川に沿って伸びるこのくねくね道、身を切る風が冷たい事この上なし。

8キロの道のりですが殆どが下りなのでさほど時間もかからず、30分ほどで健男社に到着。
脇の舗装路から登ると、

登山届のボックスがあり、記入して登山開始。
したのですが・・、
誤って地質調査用のテープを追ってしまい、
挙句どー進んでよいのか分からなくなり立ち往生。
行ったり来たりのうろうろを経て、正規の登山ルートに戻れたのは9時前。
寝坊と道間違いで合計2時間ほどのロス。
なんてこった!と頭を抱えたくもなりますが、
まだ日暮れ前下山には間に合うと自分に言い聞かせ、
落ち着いて再スタートを切ります。

鹿避けのネットを、

2回くぐり抜けて本格的な登山道へ。

遅れを取り戻すかのようにガツガツと樹林帯を行きます。

クロ谷にかかる沢を渡る頃には、

うっすらと雪景色。

倒木に積もった雪に鹿さんらしき足跡。

尾根に出るまでは急斜面を延々と登り詰めます。
雪に足を取られ滑ったりはするのですが、
まだアイゼンを装着するほどでも無く。
と言っても持って来たのはモンベルの軽アイゼンですが・・・。
とにかく、急登を終わらせてさっさと尾根に出たい、
気持ちが逸ります。

んで、やっとこさ尾根に到達。
長かったー、やっと尾根に出れたー、と思ったけど、
再スタートを切って最初の鹿避けネットくぐってから、
時間は1時間ちょっとしか経っていませんでした。
やっぱ最初のロスが痛かった。

展望が開け目指す大障子岩の岩峰が伺えます。

ズームで寄るとこんな、真っ白。
恐怖すら感じます。
あんなとこまで行けるのかしら・・・?
つづく。
こんな、祖母傾縦走ルートの部分縦走計画をこっそり企ててたのですが、
7日、実行してみました。
単独、ソロで。
7日未明に自宅を発ち早朝より上畑から登山開始、
夕方に尾平登山口より下山、な日帰り予定。
この時期の山中テント泊は経験も無く、装備も乏しいので選択肢に挙がらす。
計画を練っていた頃は、
まだ冬山にはギリギリなっていないだろうと見越していたのですが、
どっこい数日前より寒気が流れ込んでおり、
心配になってネットで情報を掻き集めてみると、
祖母傾山系はがちがちの雪山状態との事、
祖母山頂は積雪20㎝。
大障子岩は険しく長く、道も分かり難い個所もあり、
初めて登るのに積雪シーズンってのは有り得ないな、と思い、
一時は計画の断念を決めたのですがなんとも諦め切れず、
「行けるとこまで行ってみよう、駄目なら引き返そう」と思い立ち、
意を決しての決行と相成りました。
まずは夜明け前 、下山に使用する尾平に向かい、そこで車をデポ。
チャリんこに乗り換え登山口である上畑の健男社へ。
と言う計画なのですが、そもそも登山口まで辿り着けるかも疑問。
祖母山9合目小屋のHPには「登山口までは冬用タイヤで来て下さい」との文字。
ノーマルタイヤのおんぼろレンタカーで何処まで行けることやら。
それも含めて「行けるところまで行ってみよう」
無事に尾平まで辿り着けるか不安がありましたが、
出発してみたら、山都辺りから道路脇に積雪が見え始めるものの、
車道には積雪、凍結等無く概ね順調に道を進める事が出来ました。
尾平トンネルを抜けた辺りからは、多少の凍結がありましたが、
スリップを招くほどでは無く、6時前、無事に尾平到着。
無事に着いて緊張の糸が切れたのか、この時、猛烈な睡魔に襲われました。
予定より早く着いた事もありここでしばし仮眠。
が、深夜の長距離運転が応えたのか思った以上の爆睡をキメ込んでしまい、
起きていそいそ準備してチャリんこで上畑に向かい始めた頃はもう7:15。
のっけから大幅な時間ロス・・・。
県道7号線を上畑の健男社目指してキコキコと北上。
奥岳川に沿って伸びるこのくねくね道、身を切る風が冷たい事この上なし。
8キロの道のりですが殆どが下りなのでさほど時間もかからず、30分ほどで健男社に到着。
脇の舗装路から登ると、
登山届のボックスがあり、記入して登山開始。
したのですが・・、
誤って地質調査用のテープを追ってしまい、
挙句どー進んでよいのか分からなくなり立ち往生。
行ったり来たりのうろうろを経て、正規の登山ルートに戻れたのは9時前。
寝坊と道間違いで合計2時間ほどのロス。
なんてこった!と頭を抱えたくもなりますが、
まだ日暮れ前下山には間に合うと自分に言い聞かせ、
落ち着いて再スタートを切ります。
鹿避けのネットを、
2回くぐり抜けて本格的な登山道へ。
遅れを取り戻すかのようにガツガツと樹林帯を行きます。
クロ谷にかかる沢を渡る頃には、
うっすらと雪景色。
倒木に積もった雪に鹿さんらしき足跡。
尾根に出るまでは急斜面を延々と登り詰めます。
雪に足を取られ滑ったりはするのですが、
まだアイゼンを装着するほどでも無く。
と言っても持って来たのはモンベルの軽アイゼンですが・・・。
とにかく、急登を終わらせてさっさと尾根に出たい、
気持ちが逸ります。
んで、やっとこさ尾根に到達。
長かったー、やっと尾根に出れたー、と思ったけど、
再スタートを切って最初の鹿避けネットくぐってから、
時間は1時間ちょっとしか経っていませんでした。
やっぱ最初のロスが痛かった。
展望が開け目指す大障子岩の岩峰が伺えます。
ズームで寄るとこんな、真っ白。
恐怖すら感じます。
あんなとこまで行けるのかしら・・・?
つづく。