2014年11月23日
屋久島2014③
電波の入る宮之浦岳山頂で確認した、
今日明日の天気予報に撃沈。
鯛之川の増水を考慮して明日の尾之間歩道行きを断念。
コースの変更を考えてみるも、
花之江河歩道にも増水時に渡渉不可となる沢があるし、
花山歩道は接続する大川林道が通行止めだし、
永田歩道はよく調べて無いし長いし難しそうだし、
湯泊歩道や栗生歩道なんて怖くて歩けないし、
と言う訳で、
代わりの選択など無かった。
残されたのはこのまま淀川登山口まで下りて紀元杉バス停まで歩き、
14:50発の便に乗り安房に行く、
と言う選択肢のみ。
今回の山行、途中終了の決定。
14:50発のバス、現時刻は10:50、
黒味岳を端折れば間に合うと見越し、下山開始。
なんだかだんだんムカッ腹が立ってきたんでガツガツと下る。

10:56、栗生岳。
相も変わらず真っ白。

ガツガツ下って11:44、投げ石平。
ここで小休止、周囲はやはりガスまみれ。

と、思ったらガスが流れていき晴れ間が広がってくる。
午後から天候が一旦回復するとの予報だったので、
ここでレインウェアを仕舞う。
それにしても今回持って行ったレインウェア(TNFのレインテックスエアロ)は、
屋久島の雨には全く歯が立たなかった。
多少嵩張って重くてもアルゴンジャケット持ってくれば良かったなー。

12:14、黒味分かれ。
ここから、ザックをデポして黒味岳山頂を目指す予定だったのだけど、
バスの時間に間に合わす為、泣く泣く断念。
天気も良くなっていたのに・・・。

12:29、花之江河到着。
屋久島の各歩道がここで交差する、一大ジャンクション。
後ろ髪を引かれつつ先へ。

12:35、小花之江河。

やっぱり花之江河より小花之江河の方が好きな景観。

そんなこんな下り詰め、あの橋と、

澄んだ流れの淀川が見えて来たら、

13:40、淀川小屋に到着。
ここまで来たらほぼ下り切ったも同然。
残るのはここから淀川登山口までと、
淀川登山口から紀元杉バス停までの車道歩きのみ。
コースタイムで40分と20分、合わせて丁度1時間、
バスに間に合う。

安心したのでちょっとペースを落として歩く。

淀川登山口までが今回の山行、最後の山歩きだ。
あーあ、終わってしまうのかー。

14:17、淀川登山口到着。
この写真を撮った位置から後方に振り返ると、
尾之間歩道への入口が見える。
本当は明日の朝、
ドキドキと緊張しながらも揚々とそこに入る予定だったのに、
残念。
なんて思いながら尾之間歩道への入口を見つめていたら、
ふと閃いた。
「アレ?今ってまだ天気良いし、このまま尾之間歩道に入って、
雨が降り出す前に鯛之川の渡渉を済ませてしまえば良いんじゃね?
で、今夜は適当なところでビバーク、これ完璧じゃね?」
いや、時間的に日暮れ前までに鯛之川出合いまで行けたとしても、
雨はいつ降り出すか分からないし、
日暮れ前までにのりこしって呼ばれるビバーク地まで行けるかは微妙なところ。
もしのりこしまで辿り着けずにビバークを迎えるとしたら、
自分のテントは抜群の居住性を誇る3人用テント、スカイライトだ。
そんな広めのテントを張れる場所などそう都合良く見つかるものだろうか、
いや見つかるまい。
そして今夜と明日はどの道雨が降る・・・。
うーーん。
頭のなかを様々な逡巡が駆け巡ったけど、
行くのは辞めました。
安全登山第一、
趣味の山歩きで万が一遭難や事故を起こしたら目も当てられないや。
そして、
とぼとぼとバス停目指して車道を下ります。
安房に着いたらどーしよー、
最終のトッピーには全然間に合わないし、
どっかで宿をとるか、キャンプ場でテント泊でもしよーかな、
そー言えば港の近くにキャンプ場があったよーな、
下山後の行動を考えながらも気分は重め、
やっぱり残念だったなー。
あーあー。
1時間後、

何故か宮之浦港。
16:00発の最終のトッピーに乗ってお家に帰るとこ。
何が起こったかと言うと、
「あーあー」言いながら歩いてたら、
ダンディなおじ様から車に乗らないか?とお声を掛けて頂き、
「16時のトッピーが最終なのかい?じゃあ間に合う様に送って行ってあげよう」
と言う流れになりまして、まさかの下山当日帰宅に成功。
川崎からヨットに乗って屋久島に来たと言うその方、
本当に親切なお方で、感謝しきりでした。
いそいそと乗船準備を済ませお土産とビール買って着席。
船窓から港を覗こうと窓を見やると、

もう雨がびしゃびしゃ振ってました、あぶねー。
船内では、山中で何度かすれ違い会話した好青年と席が前後に。
あら、奇遇。
山のお話しやその他、楽しくトーク。
指宿で下船した彼を見送り、
独り帰路へ。
いつもの様に奥岳の縦走だけではなんだからと、
尾之間歩道を加え意気揚々と臨んだ今回の山行でしたが、
結局はいつもの様に奥岳を縦走しただけ。
ちょっぴり切ないおセンチな屋久島山行となりました。
次は来年の春かな。
おわり。
今日明日の天気予報に撃沈。
鯛之川の増水を考慮して明日の尾之間歩道行きを断念。
コースの変更を考えてみるも、
花之江河歩道にも増水時に渡渉不可となる沢があるし、
花山歩道は接続する大川林道が通行止めだし、
永田歩道はよく調べて無いし長いし難しそうだし、
湯泊歩道や栗生歩道なんて怖くて歩けないし、
と言う訳で、
代わりの選択など無かった。
残されたのはこのまま淀川登山口まで下りて紀元杉バス停まで歩き、
14:50発の便に乗り安房に行く、
と言う選択肢のみ。
今回の山行、途中終了の決定。
14:50発のバス、現時刻は10:50、
黒味岳を端折れば間に合うと見越し、下山開始。
なんだかだんだんムカッ腹が立ってきたんでガツガツと下る。
10:56、栗生岳。
相も変わらず真っ白。
ガツガツ下って11:44、投げ石平。
ここで小休止、周囲はやはりガスまみれ。
と、思ったらガスが流れていき晴れ間が広がってくる。
午後から天候が一旦回復するとの予報だったので、
ここでレインウェアを仕舞う。
それにしても今回持って行ったレインウェア(TNFのレインテックスエアロ)は、
屋久島の雨には全く歯が立たなかった。
多少嵩張って重くてもアルゴンジャケット持ってくれば良かったなー。
12:14、黒味分かれ。
ここから、ザックをデポして黒味岳山頂を目指す予定だったのだけど、
バスの時間に間に合わす為、泣く泣く断念。
天気も良くなっていたのに・・・。
12:29、花之江河到着。
屋久島の各歩道がここで交差する、一大ジャンクション。
後ろ髪を引かれつつ先へ。
12:35、小花之江河。
やっぱり花之江河より小花之江河の方が好きな景観。
そんなこんな下り詰め、あの橋と、
澄んだ流れの淀川が見えて来たら、
13:40、淀川小屋に到着。
ここまで来たらほぼ下り切ったも同然。
残るのはここから淀川登山口までと、
淀川登山口から紀元杉バス停までの車道歩きのみ。
コースタイムで40分と20分、合わせて丁度1時間、
バスに間に合う。
安心したのでちょっとペースを落として歩く。
淀川登山口までが今回の山行、最後の山歩きだ。
あーあ、終わってしまうのかー。
14:17、淀川登山口到着。
この写真を撮った位置から後方に振り返ると、
尾之間歩道への入口が見える。
本当は明日の朝、
ドキドキと緊張しながらも揚々とそこに入る予定だったのに、
残念。
なんて思いながら尾之間歩道への入口を見つめていたら、
ふと閃いた。
「アレ?今ってまだ天気良いし、このまま尾之間歩道に入って、
雨が降り出す前に鯛之川の渡渉を済ませてしまえば良いんじゃね?
で、今夜は適当なところでビバーク、これ完璧じゃね?」
いや、時間的に日暮れ前までに鯛之川出合いまで行けたとしても、
雨はいつ降り出すか分からないし、
日暮れ前までにのりこしって呼ばれるビバーク地まで行けるかは微妙なところ。
もしのりこしまで辿り着けずにビバークを迎えるとしたら、
自分のテントは抜群の居住性を誇る3人用テント、スカイライトだ。
そんな広めのテントを張れる場所などそう都合良く見つかるものだろうか、
いや見つかるまい。
そして今夜と明日はどの道雨が降る・・・。
うーーん。
頭のなかを様々な逡巡が駆け巡ったけど、
行くのは辞めました。
安全登山第一、
趣味の山歩きで万が一遭難や事故を起こしたら目も当てられないや。
そして、
とぼとぼとバス停目指して車道を下ります。
安房に着いたらどーしよー、
最終のトッピーには全然間に合わないし、
どっかで宿をとるか、キャンプ場でテント泊でもしよーかな、
そー言えば港の近くにキャンプ場があったよーな、
下山後の行動を考えながらも気分は重め、
やっぱり残念だったなー。
あーあー。
1時間後、
何故か宮之浦港。
16:00発の最終のトッピーに乗ってお家に帰るとこ。
何が起こったかと言うと、
「あーあー」言いながら歩いてたら、
ダンディなおじ様から車に乗らないか?とお声を掛けて頂き、
「16時のトッピーが最終なのかい?じゃあ間に合う様に送って行ってあげよう」
と言う流れになりまして、まさかの下山当日帰宅に成功。
川崎からヨットに乗って屋久島に来たと言うその方、
本当に親切なお方で、感謝しきりでした。
いそいそと乗船準備を済ませお土産とビール買って着席。
船窓から港を覗こうと窓を見やると、
もう雨がびしゃびしゃ振ってました、あぶねー。
船内では、山中で何度かすれ違い会話した好青年と席が前後に。
あら、奇遇。
山のお話しやその他、楽しくトーク。
指宿で下船した彼を見送り、
独り帰路へ。
いつもの様に奥岳の縦走だけではなんだからと、
尾之間歩道を加え意気揚々と臨んだ今回の山行でしたが、
結局はいつもの様に奥岳を縦走しただけ。
ちょっぴり切ないおセンチな屋久島山行となりました。
次は来年の春かな。
おわり。
2014年11月19日
屋久島2014②
初日、高塚小屋までたどり着き、雨のテント泊。
夜中、一度目が覚める、
テント内は真っ暗、雨の音を聞く、
また眠る。
暫く眠って、再び目が覚める。
5時にセットしといたアラームは鳴っていないので、
まだ眠れる。
そう思って目を閉じた瞬間、アレレ?
テント内がうっすら明るい、
手元に置いてある物がはっきりと見てとれる、
一瞬、寝坊して夜が明けたのかと思ったけど、
違う、射し込んでいたのは月明かり。
テントを叩く雨音は聞こえない、
雨も止んだ。
5時、アラームが鳴って目を覚ます。
雨が止んだことで一安心、昨夜の重い気持ちが一遍に軽やかに。
朝食は五木のうどんとファミマの紅鮭おにぎりと魚肉ソーセージ1本。
がっつりめ。
食後のコーヒーまでキメて、いよいよ撤収にとりかかる。
荷物をザックにまとめ、テントの外にでて空を見上げると、
どんよりの隙間から青空が垣間見える、
あの青空がどんどん広がって、るんるん♪な今日が始まって、
まずは目指すは宮之浦岳、気持ちの良いトレイルを歩く自分。
そんな姿を想像しながら、テントをデッキに干して乾くのを待つ。
どうせ全乾きする事も無いので「もー良かろう」とテントを畳みかけた時、
また、雨が降り始めた・・・。
屋久島二日目の始まり。

7:27、高塚小屋を後に、
身に纏っているのは昨日から濡れたままのレインウェア。
取り敢えず新高塚までてくてく。

微かに電波の入る高塚小屋で天気予報を確認したところ、
今日は雨のち曇りのち晴れみたいな時間ごとの予報がでてる。
明日は依然快晴の予報。

気になるのは昨日今日、雨が降り続いたせいで、
快晴の明日でも鯛之川が増水していないか、渡渉は可能なのか、って事。
淀川から尾之間歩道へ入って2時間程歩いたところに位置する鯛之川出合い。
明日、そこまで行ってもし増水していて渡渉が無理だった場合、
淀川登山口迄引き返すしかない。
そして紀元杉バス停まで歩く。
出ているバスは10:40発と14:50発の一日2本。
10:40発には間に合うか分からない、
14:50発の便では、16:00宮之浦港発の最終のトッピーには間に合わない。
明日のうちには屋久島を発たなければならないので、
明日に予定している鯛之川の渡渉は、
「もし、行ってみてダメだったら引き返そう」
は極力避けたいのだ。

雨、天気、明日歩く尾之間歩道、鯛之川の増水、
そんな心配事ばかりで頭をいっぱいにしつつ歩いてると、

ひょっこり新高塚小屋に到着。

誰も居ない様子の小屋を通り過ぎ、
先へ進むも頭のなかはやっぱり天候のことばかり。

一旦雨が上がっては気分が上がり、
再び雨が降り出しては下がる、
の繰り返し。

雨が降り続いた場合のプラン変更も考え始めたのは、
宮之浦歩道、第一展望台あたり(ガスで展望も何も無かったですが)。

ふと行く先にまたヤクシカの白いお尻が、
今度のは体もデカく、立派な角を持った牡鹿。
近づくの怖いんで距離を保ちながら鹿さん速度でゆっくりと進行。

立ち止まっては歩くのノロノロ歩行な鹿さん。
漸く道を譲ってくれました。

8:53、新高塚から1.4キロ歩いてきたところ。
中空には真っ白いガスが漂うのみ。

展望や景色が無いから木ばかりに目が行きます。

ガスが薄くなり行く先には小高く平石の岩群が。
それにおお!と思ったその脇に、

風も吹いて無いのに風に吹かれてる様に生えてる木。
それにも、おお!

登って行くと、

平石岩屋。
強風で知られるこの辺りですがこの日はさして風も強くなく。

引き続き真っ白なトレイルをえっちら進みます。

で、休憩にちょーど良い場所で休憩、疲れたし。
気になるのはやっぱりお天気、
明日は快晴の様だし、今日の雨も何処かで止んで、晴天が広がるだろう、
宮之浦岳は携帯の電波が入るし、そこでまた天気予報を確認してみよう。
まー、それまでには空も青くなってるかも知れないし、きっと大丈夫。
と、そんな奮起を自分に起こさないといけないくらい、
実はこの時、
尾之間歩道へ行けるか行けないか、行くか行かまいかでグラグラしてました。
とにかく宮之浦岳山頂で明日の快晴と今日これからの好天を確認して、
そんなグラグラを跳ね除けようと言う魂胆。
企みを胸に、歩き続け、
9:58、

焼野三叉路到着。

そうそう、この情報を事前にキャッチしてしまったので、
今回は花山歩道をコースに選べなかったのです。

では、一路宮之浦岳山頂へ。
意外と長く感じた焼野三叉路から宮之浦山頂迄の道のり、

山頂直下には迫力の巨岩、それを包む真っ白いガス。

10:30くらい、山頂到着。
周囲の視界をガスに遮られた真っ白の世界。
でももう慣れっこ、だって宮之浦岳に三回登って三回ともこうだから。
そんな事より天気予報の確認!
予報が変わってるかも知れないし。
なかなか繋がらない電波にやきもきしながら恐る恐るお天気サイトを確認、
そこに表示された予報は、
本日午前から昼まで曇り、昼過ぎ一時晴れ、その後から夜間迄は雨、
翌日11日、未明より雨、午前中も雨、午後は折り畳み傘マーク。
要するに今夜は雨、快晴の筈だった明日も雨。
受けたショックの勢いのまま自分の心を自分でへし折り、
明日の尾之間歩道行きを断念しました。
つづく。
夜中、一度目が覚める、
テント内は真っ暗、雨の音を聞く、
また眠る。
暫く眠って、再び目が覚める。
5時にセットしといたアラームは鳴っていないので、
まだ眠れる。
そう思って目を閉じた瞬間、アレレ?
テント内がうっすら明るい、
手元に置いてある物がはっきりと見てとれる、
一瞬、寝坊して夜が明けたのかと思ったけど、
違う、射し込んでいたのは月明かり。
テントを叩く雨音は聞こえない、
雨も止んだ。
5時、アラームが鳴って目を覚ます。
雨が止んだことで一安心、昨夜の重い気持ちが一遍に軽やかに。
朝食は五木のうどんとファミマの紅鮭おにぎりと魚肉ソーセージ1本。
がっつりめ。
食後のコーヒーまでキメて、いよいよ撤収にとりかかる。
荷物をザックにまとめ、テントの外にでて空を見上げると、
どんよりの隙間から青空が垣間見える、
あの青空がどんどん広がって、るんるん♪な今日が始まって、
まずは目指すは宮之浦岳、気持ちの良いトレイルを歩く自分。
そんな姿を想像しながら、テントをデッキに干して乾くのを待つ。
どうせ全乾きする事も無いので「もー良かろう」とテントを畳みかけた時、
また、雨が降り始めた・・・。
屋久島二日目の始まり。
7:27、高塚小屋を後に、
身に纏っているのは昨日から濡れたままのレインウェア。
取り敢えず新高塚までてくてく。
微かに電波の入る高塚小屋で天気予報を確認したところ、
今日は雨のち曇りのち晴れみたいな時間ごとの予報がでてる。
明日は依然快晴の予報。
気になるのは昨日今日、雨が降り続いたせいで、
快晴の明日でも鯛之川が増水していないか、渡渉は可能なのか、って事。
淀川から尾之間歩道へ入って2時間程歩いたところに位置する鯛之川出合い。
明日、そこまで行ってもし増水していて渡渉が無理だった場合、
淀川登山口迄引き返すしかない。
そして紀元杉バス停まで歩く。
出ているバスは10:40発と14:50発の一日2本。
10:40発には間に合うか分からない、
14:50発の便では、16:00宮之浦港発の最終のトッピーには間に合わない。
明日のうちには屋久島を発たなければならないので、
明日に予定している鯛之川の渡渉は、
「もし、行ってみてダメだったら引き返そう」
は極力避けたいのだ。
雨、天気、明日歩く尾之間歩道、鯛之川の増水、
そんな心配事ばかりで頭をいっぱいにしつつ歩いてると、
ひょっこり新高塚小屋に到着。
誰も居ない様子の小屋を通り過ぎ、
先へ進むも頭のなかはやっぱり天候のことばかり。
一旦雨が上がっては気分が上がり、
再び雨が降り出しては下がる、
の繰り返し。
雨が降り続いた場合のプラン変更も考え始めたのは、
宮之浦歩道、第一展望台あたり(ガスで展望も何も無かったですが)。
ふと行く先にまたヤクシカの白いお尻が、
今度のは体もデカく、立派な角を持った牡鹿。
近づくの怖いんで距離を保ちながら鹿さん速度でゆっくりと進行。
立ち止まっては歩くのノロノロ歩行な鹿さん。
漸く道を譲ってくれました。
8:53、新高塚から1.4キロ歩いてきたところ。
中空には真っ白いガスが漂うのみ。
展望や景色が無いから木ばかりに目が行きます。
ガスが薄くなり行く先には小高く平石の岩群が。
それにおお!と思ったその脇に、
風も吹いて無いのに風に吹かれてる様に生えてる木。
それにも、おお!
登って行くと、
平石岩屋。
強風で知られるこの辺りですがこの日はさして風も強くなく。
引き続き真っ白なトレイルをえっちら進みます。
で、休憩にちょーど良い場所で休憩、疲れたし。
気になるのはやっぱりお天気、
明日は快晴の様だし、今日の雨も何処かで止んで、晴天が広がるだろう、
宮之浦岳は携帯の電波が入るし、そこでまた天気予報を確認してみよう。
まー、それまでには空も青くなってるかも知れないし、きっと大丈夫。
と、そんな奮起を自分に起こさないといけないくらい、
実はこの時、
尾之間歩道へ行けるか行けないか、行くか行かまいかでグラグラしてました。
とにかく宮之浦岳山頂で明日の快晴と今日これからの好天を確認して、
そんなグラグラを跳ね除けようと言う魂胆。
企みを胸に、歩き続け、
9:58、
焼野三叉路到着。
そうそう、この情報を事前にキャッチしてしまったので、
今回は花山歩道をコースに選べなかったのです。
では、一路宮之浦岳山頂へ。
意外と長く感じた焼野三叉路から宮之浦山頂迄の道のり、
山頂直下には迫力の巨岩、それを包む真っ白いガス。
10:30くらい、山頂到着。
周囲の視界をガスに遮られた真っ白の世界。
でももう慣れっこ、だって宮之浦岳に三回登って三回ともこうだから。
そんな事より天気予報の確認!
予報が変わってるかも知れないし。
なかなか繋がらない電波にやきもきしながら恐る恐るお天気サイトを確認、
そこに表示された予報は、
本日午前から昼まで曇り、昼過ぎ一時晴れ、その後から夜間迄は雨、
翌日11日、未明より雨、午前中も雨、午後は折り畳み傘マーク。
要するに今夜は雨、快晴の筈だった明日も雨。
受けたショックの勢いのまま自分の心を自分でへし折り、
明日の尾之間歩道行きを断念しました。
つづく。
2014年11月15日
屋久島2014➀
今年もまた、屋久島へ行ってきました。
なんだかんだで5年連続、
年1回ペースで5度目の屋久島。
山行予定は、
9日から11日にかけて、
初日、白谷雲水峡から入山、高塚小屋泊。
二日目、高塚小屋から宮之浦岳、黒味岳を経て淀川小屋泊。
三日目、淀川小屋より淀川登山口へ、そして尾之間歩道を歩き尾之間温泉へ下山。
日程、コース状況等から、二転三転してやっとこさ定まった今回の山行予定。
幾つかある屋久島の歩道を歩いてみたくて、コースに取り込んだのが尾之間歩道。
ここを歩くのが今回の一番の目的、目標。
天候は初日は日中雨、夕方には上がり、
翌10日は曇りのち晴れ、11日は終日快晴の予報。
尾之間歩道には、鯛之川渡しと言う難しい渡渉点があり、
増水時には渡れなくなるらしく、天候には充分な注意が必要。
因みに今回はソロ。
奥さんとは休みの調整がつかず単独での屋久島行となりました。
9日、始発のトッピーに乗り込み9:45宮之浦港到着。
宮之浦港より、

10:20発白谷雲水峡行のバスは10分遅れで出発。
出発時は4人だった車内でしたが、
道中の各バス停から続々とトレッカーが乗り込んできて、
到着時は7割程の乗車率。
と言う訳で、

朝イチに入って出てきた人達と、
我々の様にこれから入る人達で、
白谷雲水峡入口はごった返してました。
受付で協力金を払い登山届けを記入、
受付のお兄さんから、
「尾之間歩道は台風の影響で倒木バッキバキ、
明日から晴れるらしいけどもし今日の雨が明日以降降り続く様なら、
鯛之川が増水するのでその際は淀川から下山して下さい」
との忠告。
予定よりちょっと遅れて11:42スタート。

すぐに渋滞。

雨なので水量は多め、奉行杉コースは増水により通行止め。

最短で太鼓岩を目指してくてく。

さつき橋を渡る。

程なくくぐり杉。

次いで七本杉。

それにしても雨の白谷雲水峡は雰囲気が良く、

みずみずしい森の魅力を存分に放ってました。

13:02、辻峠到着。
雨で展望は望めないだろうし去年登ったし、
って事で太鼓岩はスルー、一休みして峠を下ります。
まず目指すのは楠川分かれ。
下ってすぐ、

辻の岩屋のなかより。

峠を下る間も雨は降り続き、

しっとりと濡れた森を下り進みます。

張り巡らされた木の根も濡れて独特の光沢。

先日の台風で倒れたらしいハリギリ。

13:50、楠川分かれに到着、
この頃には雨があがって気持ち良くトロッコ道にIN。

大株歩道入口を目指してトロッコ道をてくてく。

架かる橋より見下ろせるのは、
清んだ流れの安房川。

初日の重たいザックに苦労しながら黙々と歩いてると、
ヤクシカさん登場。
この後、最終日まで鹿さんウォッチングし放題、
やっぱり屋久島は鹿だらけ。

14:47、大株歩道入口到着。
ここからは登りになるので、その前にザック下ろして一休憩。
雨はうっすらまた降りだして、レインウェアは脱げず。

大株歩道を登り進み、
ウィルソン株を通り過ぎ、

さらに登り進みます。
因みに上の写真のすぐ右脇にウィルソン株。
ウィルソン株の周辺は休憩できるスペースがあるので、
これからの登りが急で長いことを考慮してまた一休憩。

で、ずーっと登り。

縄文杉、

高塚小屋に着きその辺にザックを下ろして再び縄文杉へ、
写真撮って(さっきスルーした)水場で水汲んで戻って、
17:29、高塚小屋再到着。
大株歩道入口からの道のりがやけにしんどく感じた、
重たいザック背負っての登りはやっぱりきつい。
休憩も含み思ったより時間がかかってしまったけど、
無事着いてやれやれ。
雨はまた降りだしてなかなかしっかりとした雨足に。
結局この日はレインウェアを脱ぐことは無く、ずっと雨。
予報では夕方辺りから雨が上がる筈だったのですが、
やっぱり屋久島、予報通りとはいかず、雨、雨、雨。

雨でもテント泊。
雨のテント泊は億劫だけど、
他の登山者と一緒に小屋に泊まるのはなんか苦手、
貸し切りなら嬉しいのだけど、
先客のグループさんもおられる様だし。
明日以降の天候を心配しながら飲食。
夜中中雨が降り続いて起きても雨、
てパターンだけにはどーかならないでと祈りつつ、
21:00頃には就寝。
一日目終了。
つづく。
なんだかんだで5年連続、
年1回ペースで5度目の屋久島。
山行予定は、
9日から11日にかけて、
初日、白谷雲水峡から入山、高塚小屋泊。
二日目、高塚小屋から宮之浦岳、黒味岳を経て淀川小屋泊。
三日目、淀川小屋より淀川登山口へ、そして尾之間歩道を歩き尾之間温泉へ下山。
日程、コース状況等から、二転三転してやっとこさ定まった今回の山行予定。
幾つかある屋久島の歩道を歩いてみたくて、コースに取り込んだのが尾之間歩道。
ここを歩くのが今回の一番の目的、目標。
天候は初日は日中雨、夕方には上がり、
翌10日は曇りのち晴れ、11日は終日快晴の予報。
尾之間歩道には、鯛之川渡しと言う難しい渡渉点があり、
増水時には渡れなくなるらしく、天候には充分な注意が必要。
因みに今回はソロ。
奥さんとは休みの調整がつかず単独での屋久島行となりました。
9日、始発のトッピーに乗り込み9:45宮之浦港到着。
宮之浦港より、
10:20発白谷雲水峡行のバスは10分遅れで出発。
出発時は4人だった車内でしたが、
道中の各バス停から続々とトレッカーが乗り込んできて、
到着時は7割程の乗車率。
と言う訳で、
朝イチに入って出てきた人達と、
我々の様にこれから入る人達で、
白谷雲水峡入口はごった返してました。
受付で協力金を払い登山届けを記入、
受付のお兄さんから、
「尾之間歩道は台風の影響で倒木バッキバキ、
明日から晴れるらしいけどもし今日の雨が明日以降降り続く様なら、
鯛之川が増水するのでその際は淀川から下山して下さい」
との忠告。
予定よりちょっと遅れて11:42スタート。
すぐに渋滞。
雨なので水量は多め、奉行杉コースは増水により通行止め。
最短で太鼓岩を目指してくてく。
さつき橋を渡る。
程なくくぐり杉。
次いで七本杉。
それにしても雨の白谷雲水峡は雰囲気が良く、
みずみずしい森の魅力を存分に放ってました。
13:02、辻峠到着。
雨で展望は望めないだろうし去年登ったし、
って事で太鼓岩はスルー、一休みして峠を下ります。
まず目指すのは楠川分かれ。
下ってすぐ、
辻の岩屋のなかより。
峠を下る間も雨は降り続き、
しっとりと濡れた森を下り進みます。
張り巡らされた木の根も濡れて独特の光沢。
先日の台風で倒れたらしいハリギリ。
13:50、楠川分かれに到着、
この頃には雨があがって気持ち良くトロッコ道にIN。
大株歩道入口を目指してトロッコ道をてくてく。
架かる橋より見下ろせるのは、
清んだ流れの安房川。
初日の重たいザックに苦労しながら黙々と歩いてると、
ヤクシカさん登場。
この後、最終日まで鹿さんウォッチングし放題、
やっぱり屋久島は鹿だらけ。
14:47、大株歩道入口到着。
ここからは登りになるので、その前にザック下ろして一休憩。
雨はうっすらまた降りだして、レインウェアは脱げず。
大株歩道を登り進み、
ウィルソン株を通り過ぎ、
さらに登り進みます。
因みに上の写真のすぐ右脇にウィルソン株。
ウィルソン株の周辺は休憩できるスペースがあるので、
これからの登りが急で長いことを考慮してまた一休憩。
で、ずーっと登り。
縄文杉、
高塚小屋に着きその辺にザックを下ろして再び縄文杉へ、
写真撮って(さっきスルーした)水場で水汲んで戻って、
17:29、高塚小屋再到着。
大株歩道入口からの道のりがやけにしんどく感じた、
重たいザック背負っての登りはやっぱりきつい。
休憩も含み思ったより時間がかかってしまったけど、
無事着いてやれやれ。
雨はまた降りだしてなかなかしっかりとした雨足に。
結局この日はレインウェアを脱ぐことは無く、ずっと雨。
予報では夕方辺りから雨が上がる筈だったのですが、
やっぱり屋久島、予報通りとはいかず、雨、雨、雨。
雨でもテント泊。
雨のテント泊は億劫だけど、
他の登山者と一緒に小屋に泊まるのはなんか苦手、
貸し切りなら嬉しいのだけど、
先客のグループさんもおられる様だし。
明日以降の天候を心配しながら飲食。
夜中中雨が降り続いて起きても雨、
てパターンだけにはどーかならないでと祈りつつ、
21:00頃には就寝。
一日目終了。
つづく。