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Posted by naturum at

2019年04月21日

屋久島2019③


湯泊から登りはじめ七五岳へと至った前日。
夜が明け、朝、まずは烏帽子岳を目指します。
~day2~
時計のアラームを無視して遅寝。

撤収が済んだのは7時。ザックをデポし、ミノの小屋跡から烏帽子岳へ。

最初は緩やかに登り、徐々に勾配がきつくなっていくと、一旦、景色が開け、

昨日登った七五岳の姿が見えました。その姿はなんとも言えない迫力で、息を呑む。
分岐から烏帽子岳山頂までは近く、この後ロープ場を何か所か越え、
スルッと抜け出、

烏帽子岳山頂に到着。山頂の大岩と、七五岳。
この日の天候は曇りのち雨。
でしたが、心配していたほど、まだ天候は下っておらず、空に雲は広がってるものの、まぁ、まずまず。

朝の山頂の空気は気持ち良く、シンボリックな大岩を、しげしげと見上げると、なんとも気分上々。
ミノの小屋跡までの道を、満足気に歩き、戻ります。


残すは、花之江河まで、湯泊歩道を歩き通すのみ。

花之江河の標高は1600mほど、標高差100mしか無い道のりですが、
それはそれは、もう、アップダウンの連続で、

ジンネム高盤岳を巻く辺りが、一番、険しく、しんどい道だったかなー。

ミノの小屋跡から2時間近く歩いて、9:42、ワレノ岩屋到着。

おっきな岩屋でしたが、幕営には厳しいかな。
先へ。

道の険しさは一旦、落ち着いてくるのですが、
倒木が折り重なり、先の道がはた目には分からず、ルートファイティングを要する箇所が幾つか。

なので、こんなフラットな道が現れたら、思わず嬉しくなります。
倒木を跨ぎ、沢を越え、歩き続け、

11時。デー太郎岩屋に到着。
ここまで来たら花之江河も近い。
安堵して、休憩。
焼きそばパン食べました。

デー太郎岩屋(と言っても岩屋は無し)に腰を下ろし、パン食べてる時目線。
こんな風景が広がってます。
幕営にも良さそうな、デー太郎岩屋でした。あ、でも、近くに太めの沢が流れてるので、冷え込みは厳しそう。

花之江河が近くなってくると道の様相も幾分、優しめになり、

樹林が途切れた箇所、開けた視界の先には、高盤岳。(このちょっと前に取り付きも見付けました、次、登ってみよ)
近い、もうすぐだ、花之江河。

トンネル状に囲われた、細く続く道をえいえい、歩き進むと、

栗生歩道との分岐。

すぐに、花之江河に抜け出ました。
見知った景色。
長くて険しく、大変だった、湯泊歩道も、ここ迄。
正午過ぎ、篠突く雨が降るなかの、ほぼゴール。

後は、悠々と淀川登山口まで下り、無事に予定通り、山行終了。
紀元杉でバスに乗り、安房へ。

安房の宿にて一泊。
翌朝、帰路へ。

おわり。

  


Posted by なおさく at 14:54Comments(2)湯泊歩道烏帽子岳

2019年04月21日

屋久島2019②



~2016年、栗生の青少年旅行村キャンプ場から見上げた七五岳~

湯泊林道を歩き終え、七五岳目指し湯泊歩道を歩きます。

標高900m付近から七五岳への分岐、1500m付近まで、一気に登る道。

1000m辺りにある、池?。ここもテント張れそうなところ。

池を過ぎると段々と、苔むした風景も現れますが、

原生林の荒れた道を登り上げるのに必死。

荷物の重さと足腰の疲労がしんどい最中、
森に陽が差し込み、

力強い美林に、見とれてしまいます。
そんなこんな、歩道入り口から2時間、
待ち望んだ、

七五岳分岐、到着。
何故か傍らにビールの空き缶が…。

ザックを投げ出し、七五岳への道に入ると、
そこからは、なんかもー、うっひょー!って感じで、無心に山頂を目指している自分がいました。
テンション上がってたんでしょうね。念の為のヘッ電を、持ってくの忘れてるし。
時刻は16:30。

登り返しや、ロープ場、道が不明瞭な箇所もありましたが、
ずんずんと山頂に近づき、最後の岩と岩の間を飛び越え、登ると、

七五岳山頂。
まずは、北側に、奥岳の姿が目に飛び込みます。
永田岳、宮之浦岳、黒味岳の山頂も微かに。
時計周りに目線を動かすと、

ジンネム高盤岳、翌朝に登る烏帽子岳を捉えます。
さらに、時計回りに、南東側には、

もうもうとガスが立ち込み、湯泊の集落や海を隠していました。
ガスの勢いは激しく、

南西の眼下には、雲海が広がるのみ。
自分が今居る、この山頂まで、ガスに飲み込まれてしまうのではないかと、恐怖すら感じました。

あの、山頂に立っている、と言う喜びと充実感。
迫るガスと日暮れ、さらには、来た道をまた辿って戻れるか、と言う不安、
綯い交ぜの気持ちで、山頂のひと時を過ごし、そそくさと山頂を後に。

道を戻る目線の先には、明日登る烏帽子岳がくっきりと大きく。
山頂の岩がほんとに印象的な山だなー。
程なく、分岐に戻り、さらに5分ほど登り進むと、

到着、今日のお宿、ミノの小屋跡。
写真左手、沢へ下りると水場、水量は少な目。
水を汲んで、テントを張ると、

すっかり辺りは、日暮れてました。

つづく
  


Posted by なおさく at 14:52Comments(0)湯泊歩道七五岳

2019年04月21日

屋久島2019①


今年もまた、屋久島へ行ってきました。

歩いたルートは、湯泊から七五岳へ登り、ミノの小屋跡にて山中泊、
翌日、烏帽子岳へ登り、花之江河へ抜け出、淀川登山口に下山。

そう、湯泊歩道を歩いてきました。

日程は、3月の24-25日にかけて、滞在は26日まで。
今回も独りで。

~day1~
7:45に鹿児島本港を出発。
9:45に宮之浦港に到着。
売店で三岳を買って、10:00発のバスに乗り込む。

11:25、湯泊に到着。
移動の最中はほぼ爆睡。
自宅を5時半くらいに出て、6時間でここまで来れるのはありがたい。
さて、バス停近くから伸びる林道入り口へ向かう。
この日の行程は、湯泊から七五岳へ登り、ミノの小屋跡にて幕営。スケジュールとしては、かつかつで、なかなかの強行軍。
と、言うのも、翌日の天候が芳しく無く、晴れ予報の今日のうちに、なんとか七五岳山頂に辿り着きたいのです。
日暮れに間に合うかな。
でわ、歩き始めます。

破沙岳を望みながら、舗装路をてくてく。

長さ10km、高低差約900mの、湯泊林道。
湯泊歩道入り口に至る、この林道は、数年前の土砂崩れの影響で、大きく崩落した箇所が点在し、一時は通行止めとなっていましたが、現在は下部の方は(あくまでも下部)、修復されていました。

車止めゲートまでは、舗装路が続いています。

標高500m近く、車止めゲートに到着。
時刻は12:35、集落から一時間ほど。

舗装路が続いていたので、登山靴には履き替えず、PatagoniaのAdvocateでここまで来てしまった。
軽くて収納性は良いのだけど、ただのペタ靴なので、無駄に足腰を疲労させた様な気が…。

車止めゲートを越えてからは、噂どおり、荒れた道となっていました。

倒木や崩落した箇所が相次いで出現。
大変な林道でした。

天気も段々と下ってきて、破沙岳にはガスがかかってきました。
今日は晴れの予報だったのになー。
なんだか、先行き不安な気持ちに。

そんな折、ひょっこりチビ鹿さんご登場。
写真を撮ると、ぴょよよーん、て走り去ってしまいましたが、なんとも癒されました。

荒れた、急勾配な道もひと段落、緩やかな道を歩いていると、

辿り着きました、湯泊歩道入り口。
時刻は14:30、約3時間の道のりでした。
ふー。長かった。
一旦、ザックを下ろして、ひと休憩。
すると、これまで曇っていた空から、急に光が差し込んできて、

これから向かう道を照らしだしました。
天気予報通り、やっと晴れた屋久島。

なんか、幸先良いスタート。

それでわ、七五岳目指して。


つづく


  


Posted by なおさく at 14:51Comments(0)湯泊歩道