2014年11月23日
屋久島2014③
電波の入る宮之浦岳山頂で確認した、
今日明日の天気予報に撃沈。
鯛之川の増水を考慮して明日の尾之間歩道行きを断念。
コースの変更を考えてみるも、
花之江河歩道にも増水時に渡渉不可となる沢があるし、
花山歩道は接続する大川林道が通行止めだし、
永田歩道はよく調べて無いし長いし難しそうだし、
湯泊歩道や栗生歩道なんて怖くて歩けないし、
と言う訳で、
代わりの選択など無かった。
残されたのはこのまま淀川登山口まで下りて紀元杉バス停まで歩き、
14:50発の便に乗り安房に行く、
と言う選択肢のみ。
今回の山行、途中終了の決定。
14:50発のバス、現時刻は10:50、
黒味岳を端折れば間に合うと見越し、下山開始。
なんだかだんだんムカッ腹が立ってきたんでガツガツと下る。

10:56、栗生岳。
相も変わらず真っ白。

ガツガツ下って11:44、投げ石平。
ここで小休止、周囲はやはりガスまみれ。

と、思ったらガスが流れていき晴れ間が広がってくる。
午後から天候が一旦回復するとの予報だったので、
ここでレインウェアを仕舞う。
それにしても今回持って行ったレインウェア(TNFのレインテックスエアロ)は、
屋久島の雨には全く歯が立たなかった。
多少嵩張って重くてもアルゴンジャケット持ってくれば良かったなー。

12:14、黒味分かれ。
ここから、ザックをデポして黒味岳山頂を目指す予定だったのだけど、
バスの時間に間に合わす為、泣く泣く断念。
天気も良くなっていたのに・・・。

12:29、花之江河到着。
屋久島の各歩道がここで交差する、一大ジャンクション。
後ろ髪を引かれつつ先へ。

12:35、小花之江河。

やっぱり花之江河より小花之江河の方が好きな景観。

そんなこんな下り詰め、あの橋と、

澄んだ流れの淀川が見えて来たら、

13:40、淀川小屋に到着。
ここまで来たらほぼ下り切ったも同然。
残るのはここから淀川登山口までと、
淀川登山口から紀元杉バス停までの車道歩きのみ。
コースタイムで40分と20分、合わせて丁度1時間、
バスに間に合う。

安心したのでちょっとペースを落として歩く。

淀川登山口までが今回の山行、最後の山歩きだ。
あーあ、終わってしまうのかー。

14:17、淀川登山口到着。
この写真を撮った位置から後方に振り返ると、
尾之間歩道への入口が見える。
本当は明日の朝、
ドキドキと緊張しながらも揚々とそこに入る予定だったのに、
残念。
なんて思いながら尾之間歩道への入口を見つめていたら、
ふと閃いた。
「アレ?今ってまだ天気良いし、このまま尾之間歩道に入って、
雨が降り出す前に鯛之川の渡渉を済ませてしまえば良いんじゃね?
で、今夜は適当なところでビバーク、これ完璧じゃね?」
いや、時間的に日暮れ前までに鯛之川出合いまで行けたとしても、
雨はいつ降り出すか分からないし、
日暮れ前までにのりこしって呼ばれるビバーク地まで行けるかは微妙なところ。
もしのりこしまで辿り着けずにビバークを迎えるとしたら、
自分のテントは抜群の居住性を誇る3人用テント、スカイライトだ。
そんな広めのテントを張れる場所などそう都合良く見つかるものだろうか、
いや見つかるまい。
そして今夜と明日はどの道雨が降る・・・。
うーーん。
頭のなかを様々な逡巡が駆け巡ったけど、
行くのは辞めました。
安全登山第一、
趣味の山歩きで万が一遭難や事故を起こしたら目も当てられないや。
そして、
とぼとぼとバス停目指して車道を下ります。
安房に着いたらどーしよー、
最終のトッピーには全然間に合わないし、
どっかで宿をとるか、キャンプ場でテント泊でもしよーかな、
そー言えば港の近くにキャンプ場があったよーな、
下山後の行動を考えながらも気分は重め、
やっぱり残念だったなー。
あーあー。
1時間後、

何故か宮之浦港。
16:00発の最終のトッピーに乗ってお家に帰るとこ。
何が起こったかと言うと、
「あーあー」言いながら歩いてたら、
ダンディなおじ様から車に乗らないか?とお声を掛けて頂き、
「16時のトッピーが最終なのかい?じゃあ間に合う様に送って行ってあげよう」
と言う流れになりまして、まさかの下山当日帰宅に成功。
川崎からヨットに乗って屋久島に来たと言うその方、
本当に親切なお方で、感謝しきりでした。
いそいそと乗船準備を済ませお土産とビール買って着席。
船窓から港を覗こうと窓を見やると、

もう雨がびしゃびしゃ振ってました、あぶねー。
船内では、山中で何度かすれ違い会話した好青年と席が前後に。
あら、奇遇。
山のお話しやその他、楽しくトーク。
指宿で下船した彼を見送り、
独り帰路へ。
いつもの様に奥岳の縦走だけではなんだからと、
尾之間歩道を加え意気揚々と臨んだ今回の山行でしたが、
結局はいつもの様に奥岳を縦走しただけ。
ちょっぴり切ないおセンチな屋久島山行となりました。
次は来年の春かな。
おわり。
今日明日の天気予報に撃沈。
鯛之川の増水を考慮して明日の尾之間歩道行きを断念。
コースの変更を考えてみるも、
花之江河歩道にも増水時に渡渉不可となる沢があるし、
花山歩道は接続する大川林道が通行止めだし、
永田歩道はよく調べて無いし長いし難しそうだし、
湯泊歩道や栗生歩道なんて怖くて歩けないし、
と言う訳で、
代わりの選択など無かった。
残されたのはこのまま淀川登山口まで下りて紀元杉バス停まで歩き、
14:50発の便に乗り安房に行く、
と言う選択肢のみ。
今回の山行、途中終了の決定。
14:50発のバス、現時刻は10:50、
黒味岳を端折れば間に合うと見越し、下山開始。
なんだかだんだんムカッ腹が立ってきたんでガツガツと下る。
10:56、栗生岳。
相も変わらず真っ白。
ガツガツ下って11:44、投げ石平。
ここで小休止、周囲はやはりガスまみれ。
と、思ったらガスが流れていき晴れ間が広がってくる。
午後から天候が一旦回復するとの予報だったので、
ここでレインウェアを仕舞う。
それにしても今回持って行ったレインウェア(TNFのレインテックスエアロ)は、
屋久島の雨には全く歯が立たなかった。
多少嵩張って重くてもアルゴンジャケット持ってくれば良かったなー。
12:14、黒味分かれ。
ここから、ザックをデポして黒味岳山頂を目指す予定だったのだけど、
バスの時間に間に合わす為、泣く泣く断念。
天気も良くなっていたのに・・・。
12:29、花之江河到着。
屋久島の各歩道がここで交差する、一大ジャンクション。
後ろ髪を引かれつつ先へ。
12:35、小花之江河。
やっぱり花之江河より小花之江河の方が好きな景観。
そんなこんな下り詰め、あの橋と、
澄んだ流れの淀川が見えて来たら、
13:40、淀川小屋に到着。
ここまで来たらほぼ下り切ったも同然。
残るのはここから淀川登山口までと、
淀川登山口から紀元杉バス停までの車道歩きのみ。
コースタイムで40分と20分、合わせて丁度1時間、
バスに間に合う。
安心したのでちょっとペースを落として歩く。
淀川登山口までが今回の山行、最後の山歩きだ。
あーあ、終わってしまうのかー。
14:17、淀川登山口到着。
この写真を撮った位置から後方に振り返ると、
尾之間歩道への入口が見える。
本当は明日の朝、
ドキドキと緊張しながらも揚々とそこに入る予定だったのに、
残念。
なんて思いながら尾之間歩道への入口を見つめていたら、
ふと閃いた。
「アレ?今ってまだ天気良いし、このまま尾之間歩道に入って、
雨が降り出す前に鯛之川の渡渉を済ませてしまえば良いんじゃね?
で、今夜は適当なところでビバーク、これ完璧じゃね?」
いや、時間的に日暮れ前までに鯛之川出合いまで行けたとしても、
雨はいつ降り出すか分からないし、
日暮れ前までにのりこしって呼ばれるビバーク地まで行けるかは微妙なところ。
もしのりこしまで辿り着けずにビバークを迎えるとしたら、
自分のテントは抜群の居住性を誇る3人用テント、スカイライトだ。
そんな広めのテントを張れる場所などそう都合良く見つかるものだろうか、
いや見つかるまい。
そして今夜と明日はどの道雨が降る・・・。
うーーん。
頭のなかを様々な逡巡が駆け巡ったけど、
行くのは辞めました。
安全登山第一、
趣味の山歩きで万が一遭難や事故を起こしたら目も当てられないや。
そして、
とぼとぼとバス停目指して車道を下ります。
安房に着いたらどーしよー、
最終のトッピーには全然間に合わないし、
どっかで宿をとるか、キャンプ場でテント泊でもしよーかな、
そー言えば港の近くにキャンプ場があったよーな、
下山後の行動を考えながらも気分は重め、
やっぱり残念だったなー。
あーあー。
1時間後、
何故か宮之浦港。
16:00発の最終のトッピーに乗ってお家に帰るとこ。
何が起こったかと言うと、
「あーあー」言いながら歩いてたら、
ダンディなおじ様から車に乗らないか?とお声を掛けて頂き、
「16時のトッピーが最終なのかい?じゃあ間に合う様に送って行ってあげよう」
と言う流れになりまして、まさかの下山当日帰宅に成功。
川崎からヨットに乗って屋久島に来たと言うその方、
本当に親切なお方で、感謝しきりでした。
いそいそと乗船準備を済ませお土産とビール買って着席。
船窓から港を覗こうと窓を見やると、
もう雨がびしゃびしゃ振ってました、あぶねー。
船内では、山中で何度かすれ違い会話した好青年と席が前後に。
あら、奇遇。
山のお話しやその他、楽しくトーク。
指宿で下船した彼を見送り、
独り帰路へ。
いつもの様に奥岳の縦走だけではなんだからと、
尾之間歩道を加え意気揚々と臨んだ今回の山行でしたが、
結局はいつもの様に奥岳を縦走しただけ。
ちょっぴり切ないおセンチな屋久島山行となりました。
次は来年の春かな。
おわり。