2016年08月31日
屋久島2016⑤
追記:龍神杉から先の、旧宮之浦歩道は2017年、遭難死亡事故が発生しています。立ち入り禁止となっております。
✳登山道は渋滞中✳

-高塚小屋→楠川温泉-
旧宮之浦歩道を歩き終え、高塚小屋に到着。

意外と、高塚小屋に人の気配は無く、静かなものでした。
縦走組はもう発った後かな。
高塚小屋の標高は1330m、
これより、ほぼ海抜0mの楠川温泉まで、一気に下ります。
時刻は08:11、
縄文杉を目指す沢山の登山者達とすれ違うのは必至だなぁ・・・。
時間も気になるので、そそくさと先へ。
これまで歩いて来た歩道と違い、整備された木段の道、

安心して歩けます。

新しく建てられた縄文杉デッキ、

そこから眺める縄文杉。
縄文杉ってなにか神様の様な、いつ見ても安定の存在感で、
登山する自分を見守ってくれているかのよう。

まだ朝の8:30過ぎ、高塚小屋から大王杉くらいまでは人っ子一人無く、

屋久島随一のメジャーコースを静かに歩く事が出来たのですが、
9:00も近くなってくる頃、大株歩道は人で溢れる様に。
早朝に発った縦走下山組に追いついたのと、
縄文杉を目指して登ってくる登山者達とすれ違う様になったのとで、
やはり、渋滞。
こちらが下りなので、基本、登りの人へ道を譲り、待ちます。
それを繰り返しつつ、9:26、ウィルソン株到着。
ウィルソン株から大株歩道入口までは長い階段の道が多く、
ココが一番の渋滞ポイント。
喘ぎ登る登山者の列をやり過ごしながらの下りとなります。
見かけるのはガイドさん、家族連れ、カップル、グループ、年齢層も様々。
皆、一様に軽装、もしくはピカピカの登山スタイル。
そして、5人に一人くらいの割合で、何故かいい匂いがする!
なんか爽やかな!
最大級のアウェイ感、
立ち去りたい気持ちいっぱいに大株歩道をヤっつけ、

9:57、トロッコ道へ。
木漏れ日のなか風が吹き抜けていく、とても気持ちが良い道。
ですが、
先を歩く登山者さんのスピードに合わせ歩調を落としたり、
前方から来る人に道を譲ったりと、こちらもなかなかスイスイとは歩けず。
辻峠⇔荒川登山口の分岐、楠川分かれ到着は10:40。
徐々に疲労も溜まってきているなか、

辻峠を目指す、急登へ取り付きます。
因みにこれが今回の山行で最後の登り、ヤマ場。
前日からの疲れと、徐々に上がってくる気温、
正直、この登りは予想以上にきつかったです。
途中、ラストいっこのパン、ファミマの「大きいウィンナー」を食べて、
辻峠に到着したのが11:22。
そこは、白谷雲水峡から登って来た幾つかのグループが、
談笑しながらご飯を食べている、とても和やかな雰囲気に包まれた場所でした。
縄文杉登山の渋滞を抜けて、今度は白谷雲水峡ツアーの渋滞タイムに突入。
時間も無いので太鼓岩をスルー、白谷雲水峡を下ります。
お盆休みに入ったこの日の白谷雲水峡は、やはり多くの人で賑わっていました。
そしてやはり、5人に一人くらいの割合で、いい匂いがします。
混雑した白谷雲水峡を時間をかけながら下るのですが、
この頃になると気温が上がってきて、暑さで体力を消耗します。
水が飲みたい、がぶがぶと。
白谷小屋の水場を目指しつつ歩いているなか、頭のなかでは、
「こりゃ、水場は順番待ちかなー」なんて思いつつ、
水場到着。

人は多いのですが誰一人、水場の水に用は無かったようで・・・。
順番を待つ事も無く、思う存分に水をがぶ飲み、顔をびしゃびしゃ洗い、
プラティパスにも補給完了。
幾分、生き返り、

渡渉箇所の、涼し気な水の流れを楽しむ余裕も。
因みに、渡渉箇所は、順番待ちと対岸から渡って来る人とで、大混雑。
楠川歩道コースを下り進み、目指すはさつき吊り橋。
何故、さつき吊り橋かと言うと、白谷雲水峡を歩く大勢の人はこの吊り橋を渡るのですが、
僕は順路を外れ、この吊り橋を渡らずに、直進して楠川歩道へ向かう予定。
そこから先は、また、独り静かな登山道。
この、一連の渋滞の終わりを意味するのです。
そうして、正午も回った頃、さつき吊り橋を左手にやり過ごし、

楠川歩道にIN。
ここからは誰ともすれ違う事無く、静かな下山。

この道はとても雰囲気が良く、苔むす登山道を楽しむ事が出来ました。

12:52、
白谷雲水峡の駐車場へと続く林道と、楠川歩道が交わる出合いに到着。
看板の「白谷小屋」と書かれている方から下りて来ました。

そして、進行方向、
最後の歩道、楠川歩道へ。
✳目指せ!楠川温泉✳
楠川歩道は去年、一度歩いているので、コースに心配は無いのですが、
気になるのは時間。
この日の帰りのトッピーは、宮之浦港16:00発を予約しているので、
それまでの間に、
楠川歩道の下山→舗装路を楠川温泉へ→入浴→バスで宮之浦港へ。
この、行程を行わなければなりません。
楠川歩道を歩き始めたこの時が13:00。
さあ、急ぎます。

が、渡渉箇所では水浴び。
クールダウンしないともたない、ほど暑い・・・。

三本杉を通過して、

石畳の登山道を足早に下ります。
下りは苔で滑りそうで、なかなか歩き難いです。

植林された杉が見えてきたら、楠川歩道の終わりも近く、

13:45、楠川歩道入口に到着!
なかなかの良いペース。

残すは舗装路を延々と下るのみ。
15:40に宮之浦港へ着くバスに乗れば間に合うから、
逆算するとえーと、14:30くらいに楠川温泉に着けば、
そこそこゆっくりお風呂に浸かれる、
至福の時間を目標にぶら下げ、炎天下のなかを歩きます。
これがなかなか長く感じられ・・・、

14:14、あ、海が見えてきたー。

14:22、県道に出合います。

海が本当にきれい。
だけどこの頃が暑さのピーク、
山のなかにいるよりも暑さが厳しい・・・。
本当、きついなぁ・・、と歩いて楠川温泉到着目前、

民宿、湯之河、ここの向かいがもう楠川温泉へ続く道なのですが、
なんと!これまでの道中、1台も無かった、
自販機があるじゃないですか!
見切れてるけどバス停の右くらいに。
そっこーでコーラのペットボトル買って一気飲み。
超絶、うまかった!
コーラで生き返り、

14:38、揚々と楠川温泉に到着。
ここが今回の山行のゴール。
ゆっくりと入浴。
最高でした。
そうして、バス停へ。
15:37にやって来るバスに乗り込んで、あとはトッピーに乗って帰るだけだ。
と、思ったらバスが来ない・・・。
もう一度調べてみたら、15:37分では無く、なんと15:27分のバス。
暑さで頭がヤられてたのか、バスの時間を10分、間違ってた模様・・・。
もう16:00のトッピーにはどーしよーも無いので、
すぐに宮之浦港に電話して16:00発の予約を17:00へ変更。
1時間後にやってきた16:27のバスに乗って宮之浦港へ。
せっかく間に合う様に急いで下山したのに、
その努力もなんだかなー、な結末に。
なにやってるんだか・・・。
✳エピローグ✳
港に着いたのは7分遅れの16:47。
急いで乗船手続きを済ませ、港の売店でお土産の三岳を買って、乗船。
すぐに出港。
たった二日間とは言え、濃密な時間を過ごした屋久島を後に。
2時間ちょっとの19:05、鹿児島本港到着。
下船すると、奥さんがお迎えに来てくれていました。
嬉しいサプライズ。
そして帰路へ。
おわり。
✳あと書き✳
2010年に初めて訪れて以来、9回目となった屋久島でしたが、
今回もまた、楽しくてちょっぴりドキドキな、
素晴らしい時間を過ごす事が出来ました。
初めて歩く登山道、初めて過ごす夏の屋久島、
登山の経験や技術も浅く、同行者も無い自分の、ささやかな冒険でしたが、
屋久島の大自然を思い切り楽しめて、最高でした。
✳登山道は渋滞中✳

-高塚小屋→楠川温泉-
旧宮之浦歩道を歩き終え、高塚小屋に到着。
意外と、高塚小屋に人の気配は無く、静かなものでした。
縦走組はもう発った後かな。
高塚小屋の標高は1330m、
これより、ほぼ海抜0mの楠川温泉まで、一気に下ります。
時刻は08:11、
縄文杉を目指す沢山の登山者達とすれ違うのは必至だなぁ・・・。
時間も気になるので、そそくさと先へ。
これまで歩いて来た歩道と違い、整備された木段の道、
安心して歩けます。
新しく建てられた縄文杉デッキ、
そこから眺める縄文杉。
縄文杉ってなにか神様の様な、いつ見ても安定の存在感で、
登山する自分を見守ってくれているかのよう。
まだ朝の8:30過ぎ、高塚小屋から大王杉くらいまでは人っ子一人無く、
屋久島随一のメジャーコースを静かに歩く事が出来たのですが、
9:00も近くなってくる頃、大株歩道は人で溢れる様に。
早朝に発った縦走下山組に追いついたのと、
縄文杉を目指して登ってくる登山者達とすれ違う様になったのとで、
やはり、渋滞。
こちらが下りなので、基本、登りの人へ道を譲り、待ちます。
それを繰り返しつつ、9:26、ウィルソン株到着。
ウィルソン株から大株歩道入口までは長い階段の道が多く、
ココが一番の渋滞ポイント。
喘ぎ登る登山者の列をやり過ごしながらの下りとなります。
見かけるのはガイドさん、家族連れ、カップル、グループ、年齢層も様々。
皆、一様に軽装、もしくはピカピカの登山スタイル。
そして、5人に一人くらいの割合で、何故かいい匂いがする!
なんか爽やかな!
最大級のアウェイ感、
立ち去りたい気持ちいっぱいに大株歩道をヤっつけ、
9:57、トロッコ道へ。
木漏れ日のなか風が吹き抜けていく、とても気持ちが良い道。
ですが、
先を歩く登山者さんのスピードに合わせ歩調を落としたり、
前方から来る人に道を譲ったりと、こちらもなかなかスイスイとは歩けず。
辻峠⇔荒川登山口の分岐、楠川分かれ到着は10:40。
徐々に疲労も溜まってきているなか、
辻峠を目指す、急登へ取り付きます。
因みにこれが今回の山行で最後の登り、ヤマ場。
前日からの疲れと、徐々に上がってくる気温、
正直、この登りは予想以上にきつかったです。
途中、ラストいっこのパン、ファミマの「大きいウィンナー」を食べて、
辻峠に到着したのが11:22。
そこは、白谷雲水峡から登って来た幾つかのグループが、
談笑しながらご飯を食べている、とても和やかな雰囲気に包まれた場所でした。
縄文杉登山の渋滞を抜けて、今度は白谷雲水峡ツアーの渋滞タイムに突入。
時間も無いので太鼓岩をスルー、白谷雲水峡を下ります。
お盆休みに入ったこの日の白谷雲水峡は、やはり多くの人で賑わっていました。
そしてやはり、5人に一人くらいの割合で、いい匂いがします。
混雑した白谷雲水峡を時間をかけながら下るのですが、
この頃になると気温が上がってきて、暑さで体力を消耗します。
水が飲みたい、がぶがぶと。
白谷小屋の水場を目指しつつ歩いているなか、頭のなかでは、
「こりゃ、水場は順番待ちかなー」なんて思いつつ、
水場到着。
人は多いのですが誰一人、水場の水に用は無かったようで・・・。
順番を待つ事も無く、思う存分に水をがぶ飲み、顔をびしゃびしゃ洗い、
プラティパスにも補給完了。
幾分、生き返り、
渡渉箇所の、涼し気な水の流れを楽しむ余裕も。
因みに、渡渉箇所は、順番待ちと対岸から渡って来る人とで、大混雑。
楠川歩道コースを下り進み、目指すはさつき吊り橋。
何故、さつき吊り橋かと言うと、白谷雲水峡を歩く大勢の人はこの吊り橋を渡るのですが、
僕は順路を外れ、この吊り橋を渡らずに、直進して楠川歩道へ向かう予定。
そこから先は、また、独り静かな登山道。
この、一連の渋滞の終わりを意味するのです。
そうして、正午も回った頃、さつき吊り橋を左手にやり過ごし、
楠川歩道にIN。
ここからは誰ともすれ違う事無く、静かな下山。
この道はとても雰囲気が良く、苔むす登山道を楽しむ事が出来ました。
12:52、
白谷雲水峡の駐車場へと続く林道と、楠川歩道が交わる出合いに到着。
看板の「白谷小屋」と書かれている方から下りて来ました。
そして、進行方向、
最後の歩道、楠川歩道へ。
✳目指せ!楠川温泉✳
楠川歩道は去年、一度歩いているので、コースに心配は無いのですが、
気になるのは時間。
この日の帰りのトッピーは、宮之浦港16:00発を予約しているので、
それまでの間に、
楠川歩道の下山→舗装路を楠川温泉へ→入浴→バスで宮之浦港へ。
この、行程を行わなければなりません。
楠川歩道を歩き始めたこの時が13:00。
さあ、急ぎます。
が、渡渉箇所では水浴び。
クールダウンしないともたない、ほど暑い・・・。
三本杉を通過して、
石畳の登山道を足早に下ります。
下りは苔で滑りそうで、なかなか歩き難いです。
植林された杉が見えてきたら、楠川歩道の終わりも近く、
13:45、楠川歩道入口に到着!
なかなかの良いペース。
残すは舗装路を延々と下るのみ。
15:40に宮之浦港へ着くバスに乗れば間に合うから、
逆算するとえーと、14:30くらいに楠川温泉に着けば、
そこそこゆっくりお風呂に浸かれる、
至福の時間を目標にぶら下げ、炎天下のなかを歩きます。
これがなかなか長く感じられ・・・、
14:14、あ、海が見えてきたー。
14:22、県道に出合います。
海が本当にきれい。
だけどこの頃が暑さのピーク、
山のなかにいるよりも暑さが厳しい・・・。
本当、きついなぁ・・、と歩いて楠川温泉到着目前、
民宿、湯之河、ここの向かいがもう楠川温泉へ続く道なのですが、
なんと!これまでの道中、1台も無かった、
自販機があるじゃないですか!
見切れてるけどバス停の右くらいに。
そっこーでコーラのペットボトル買って一気飲み。
超絶、うまかった!
コーラで生き返り、
14:38、揚々と楠川温泉に到着。
ここが今回の山行のゴール。
ゆっくりと入浴。
最高でした。
そうして、バス停へ。
15:37にやって来るバスに乗り込んで、あとはトッピーに乗って帰るだけだ。
と、思ったらバスが来ない・・・。
もう一度調べてみたら、15:37分では無く、なんと15:27分のバス。
暑さで頭がヤられてたのか、バスの時間を10分、間違ってた模様・・・。
もう16:00のトッピーにはどーしよーも無いので、
すぐに宮之浦港に電話して16:00発の予約を17:00へ変更。
1時間後にやってきた16:27のバスに乗って宮之浦港へ。
せっかく間に合う様に急いで下山したのに、
その努力もなんだかなー、な結末に。
なにやってるんだか・・・。
✳エピローグ✳
港に着いたのは7分遅れの16:47。
急いで乗船手続きを済ませ、港の売店でお土産の三岳を買って、乗船。
すぐに出港。
たった二日間とは言え、濃密な時間を過ごした屋久島を後に。
2時間ちょっとの19:05、鹿児島本港到着。
下船すると、奥さんがお迎えに来てくれていました。
嬉しいサプライズ。
そして帰路へ。
おわり。
✳あと書き✳
2010年に初めて訪れて以来、9回目となった屋久島でしたが、
今回もまた、楽しくてちょっぴりドキドキな、
素晴らしい時間を過ごす事が出来ました。
初めて歩く登山道、初めて過ごす夏の屋久島、
登山の経験や技術も浅く、同行者も無い自分の、ささやかな冒険でしたが、
屋久島の大自然を思い切り楽しめて、最高でした。
2016年08月28日
屋久島2016④
追記:龍神杉から先の、旧宮之浦歩道は2017年、遭難死亡事故が発生しています。立ち入り禁止となっております。
✳朝陽に染まる✳

-旧宮之浦歩道-
二日目、3:30頃に起床。
夜はよく眠れました、暑くも無く寒くも無く。
Tシャツ一枚にシュラフはモンベルの#5、これで丁度良かった。
昨日の、龍神杉登山の疲れも解消。
もそもそと準備と朝食、撤収を済ませ、夜が明け始めるのを少し待ち、

6時ちょっと前、出発。

風神杉とテラスの間くらい、昨日確認した黄色の取り付きテープより、
いよいよ旧宮之浦歩道へ。

取り付きはじめてすぐ、二つ目のテープ。
快調、そして、

大きな木。
って・・・、あれれ?
そう、三つ目のテープが見当たらない・・・(汗)
二つ目のテープの場所を基点に行ったり、戻ったり、
やっと見つけてひと安心。
南側へ歩いて行ったのが失敗だったみたいで、
三つ目のテープ、それ以降、道は東側へと伸びていました。
その後はスムーズに、テープを追い道を進め、
東へ伸びる道が途中、南へ折れるのですが、そこへ差し掛かったその時、

まだ薄暗かった空が明るくなり、ちょうど太陽が昇りはじめました。

それまでモノトーンだった森が、一気に色づきます。
その様子はまるで、森に火が着いた様。

朝陽を浴びる木々、

ダイナミックで生命の力に溢れる光景に、感動しました。
そして、木々が一部、伐採された箇所を横切ると、

この場所からは、宮之浦の街並みが望めます。

ズーム。
オハヨー、宮之浦。
✳謎のテープ✳
旧宮之浦歩道をずんずん進みます。

この、旧宮之浦歩道は、
倒木をくぐったり、濃い藪を掻き分ける場面が何度かあるものの、

目印テープはきちんと追える間隔で付けられてますし、
なだらかな道もあったりで、問題無く歩みを進める事が出来ました。
が、一度だけ、どう進んで良いか分からなくなった場面がありました。
旧宮之浦歩道上に二カ所ある伐採跡地、その二つ目に差し掛かった際、

写真左手、根元が分かれた杉が2本見えますが、
テープはそちらの方向に付けられていました。

ほうら。

で、進んでみると伐採箇所らしき所へ出るのですが、
その次に進むテープは見当たらず、藪は濃くなる一方。
「おや、違うかな?」
と引き返して元の位置に戻り、他のテープを探すものの見当たらず、
先のテープの箇所へ再度突入、でも、やっぱりそちらには続く道が無くUターン、
を2、3回経て、
やっと、先の写真の右手、切り株の上にちょこんと巻かれたテープを発見!
よく見たら踏み跡も続いており、そちらへ。
その後もテープは続き、

二カ所目の伐採地跡をなんとか通過する事が出来ました。
て事は結局あのテープはなんだったんだろ・・・?
どこかに続いていたのだろうか?
白谷林道十七支線へ続く道だったのかなー。
て疑問が湧いてきますが未だ未解決。
で、また宮之浦の街並みを拝見。

ズーム。
港にお船が入港中。
時刻は7:00ちょーど、なんのお船だったんだろ。
✳太古杉の罠✳
二つ目の伐採地跡を通過すると、

道はより分かり易く、

歩き易い道へと移っていきます。

と、言ってもこんな感じですが。

巨木やヒメシャラが多く見られはじめ、
森の感じが、整備された縦走路のあの感じに近くなってくると、
道は、さらに明瞭。
真新しく、濃いピンク色のテープが付けられています。
「もう、ヤったネ!旧宮之浦歩道」て、余裕ですいすい歩いていると、
ふと、足元に【太古杉】と書かれたプレートが!

で、見上げるとコレ↑
「ほほー」と見上げます。
事前に調べた情報では、太古杉が見つからなかったとの情報が幾つかあり、
そんな太古杉が見られた事に満足。
簡単に見つけられちゃったー、新しいプレートのお蔭かな。
などと思っていたのですが、後日、
太古杉と書かれたプレートのすぐ横にあって、写真に収めたこの大木は、
実は太古杉で無かった事が判明!
どうやら、プレートから右か左かどちらかに続く、
まだ先の道に、太古杉は存在していたらしいのです、とほほ。
それが分かったのも、事前に参考にしていた、
コチラの方のレポートを帰宅後もう一度ようく読んでみたら、
自分が全く同じ間違いをしている事に気付いた為。
行く前から読んでいるレポートに書いてあって、ザラっとは目を通していたはずなのに、
全く同じ間違い犯してしまう体たらくっぷり。

そうとは知らず満足げに、悠然と、気持ちの良い森を進む自分。

道は依然として分かり易く続いており、

出発してからおよそ2時間後、高塚小屋のトイレの裏から、

高塚小屋に到着。
時刻は08:08。
つづく。
✳朝陽に染まる✳

-旧宮之浦歩道-
二日目、3:30頃に起床。
夜はよく眠れました、暑くも無く寒くも無く。
Tシャツ一枚にシュラフはモンベルの#5、これで丁度良かった。
昨日の、龍神杉登山の疲れも解消。
もそもそと準備と朝食、撤収を済ませ、夜が明け始めるのを少し待ち、
6時ちょっと前、出発。
風神杉とテラスの間くらい、昨日確認した黄色の取り付きテープより、
いよいよ旧宮之浦歩道へ。
取り付きはじめてすぐ、二つ目のテープ。
快調、そして、
大きな木。
って・・・、あれれ?
そう、三つ目のテープが見当たらない・・・(汗)
二つ目のテープの場所を基点に行ったり、戻ったり、
やっと見つけてひと安心。
南側へ歩いて行ったのが失敗だったみたいで、
三つ目のテープ、それ以降、道は東側へと伸びていました。
その後はスムーズに、テープを追い道を進め、
東へ伸びる道が途中、南へ折れるのですが、そこへ差し掛かったその時、
まだ薄暗かった空が明るくなり、ちょうど太陽が昇りはじめました。
それまでモノトーンだった森が、一気に色づきます。
その様子はまるで、森に火が着いた様。
朝陽を浴びる木々、
ダイナミックで生命の力に溢れる光景に、感動しました。
そして、木々が一部、伐採された箇所を横切ると、
この場所からは、宮之浦の街並みが望めます。
ズーム。
オハヨー、宮之浦。
✳謎のテープ✳
旧宮之浦歩道をずんずん進みます。
この、旧宮之浦歩道は、
倒木をくぐったり、濃い藪を掻き分ける場面が何度かあるものの、
目印テープはきちんと追える間隔で付けられてますし、
なだらかな道もあったりで、問題無く歩みを進める事が出来ました。
が、一度だけ、どう進んで良いか分からなくなった場面がありました。
旧宮之浦歩道上に二カ所ある伐採跡地、その二つ目に差し掛かった際、
写真左手、根元が分かれた杉が2本見えますが、
テープはそちらの方向に付けられていました。
ほうら。
で、進んでみると伐採箇所らしき所へ出るのですが、
その次に進むテープは見当たらず、藪は濃くなる一方。
「おや、違うかな?」
と引き返して元の位置に戻り、他のテープを探すものの見当たらず、
先のテープの箇所へ再度突入、でも、やっぱりそちらには続く道が無くUターン、
を2、3回経て、
やっと、先の写真の右手、切り株の上にちょこんと巻かれたテープを発見!
よく見たら踏み跡も続いており、そちらへ。
その後もテープは続き、
二カ所目の伐採地跡をなんとか通過する事が出来ました。
て事は結局あのテープはなんだったんだろ・・・?
どこかに続いていたのだろうか?
白谷林道十七支線へ続く道だったのかなー。
て疑問が湧いてきますが未だ未解決。
で、また宮之浦の街並みを拝見。
ズーム。
港にお船が入港中。
時刻は7:00ちょーど、なんのお船だったんだろ。
✳太古杉の罠✳
二つ目の伐採地跡を通過すると、
道はより分かり易く、
歩き易い道へと移っていきます。
と、言ってもこんな感じですが。
巨木やヒメシャラが多く見られはじめ、
森の感じが、整備された縦走路のあの感じに近くなってくると、
道は、さらに明瞭。
真新しく、濃いピンク色のテープが付けられています。
「もう、ヤったネ!旧宮之浦歩道」て、余裕ですいすい歩いていると、
ふと、足元に【太古杉】と書かれたプレートが!
で、見上げるとコレ↑
「ほほー」と見上げます。
事前に調べた情報では、太古杉が見つからなかったとの情報が幾つかあり、
そんな太古杉が見られた事に満足。
簡単に見つけられちゃったー、新しいプレートのお蔭かな。
などと思っていたのですが、後日、
太古杉と書かれたプレートのすぐ横にあって、写真に収めたこの大木は、
実は太古杉で無かった事が判明!
どうやら、プレートから右か左かどちらかに続く、
まだ先の道に、太古杉は存在していたらしいのです、とほほ。
それが分かったのも、事前に参考にしていた、
コチラの方のレポートを帰宅後もう一度ようく読んでみたら、
自分が全く同じ間違いをしている事に気付いた為。
行く前から読んでいるレポートに書いてあって、ザラっとは目を通していたはずなのに、
全く同じ間違い犯してしまう体たらくっぷり。
そうとは知らず満足げに、悠然と、気持ちの良い森を進む自分。
道は依然として分かり易く続いており、
出発してからおよそ2時間後、高塚小屋のトイレの裏から、
高塚小屋に到着。
時刻は08:08。
つづく。
2016年08月25日
屋久島2016③
✳神秘的!巨木居並ぶ結界✳
沢でクールダウン&大休止のお蔭で気力と体力を取り戻し、
腰を下ろしていた岩から進行方向に目をやると、

おお!あと1㎞か!
ネットで見かけた情報では、ここからが長いらしい。
確かに、距離はあと1㎞でも、標高はまだ900mあたり、
も少し先は長そう・・・。

この後もずっと急登。
よじれた巨木の根をまたぎ、

石積みの道をひーこら登り上げ、
残り1㎞地点から再スタートを切って、1時間くらい
標高1200mも過ぎたあたり、

すくっと伸びた杉の巨木が、突如、現れたのが、
その領域に足を踏み入れた合図でした。
それまでの急登続きの登山道と変わり、
道は緩やかな登りで、円を描く様に伸びていきます。

円に沿って、時計回りに歩きはじめてすぐ、この巨木。
くぐり杉の様に根元が二股に分かれていますが、とにかくデカい。

逆側から見ると二股と言うか三股に分かれていました。
周囲は静けさに満ちた静寂の森、
明らかにこの一帯だけ、なにか異質な雰囲気が漂っています。
そうして歩き進むと、やがて、道の傾斜は無くなり平坦に、
森の回廊は続いて、

進行方向、右手に、雷神杉が見えてきました。
瘤があるのが特徴。
予習してから行った。
そして雷神杉からすぐ、今度は左手に、

風神杉。
その根元は樹幹が無く、すかすか。
とても特徴的な姿をした風神杉。
確かに、風が抜けていくその姿形から、風神を連想できます。

進行方向から振り返って、風神杉を逆側から撮影。
左手には雷神杉も。
回廊をさらに進むと、

テラス席の様なベンチがあり、
そこから、円の中央を見下ろすと其処には、

龍神杉。
その存在感、力強さ、大きさ、全て圧倒的。
目にした瞬間、思わず「おお・・っ」って声が漏れてしまいました。

根元まで近づいてみると、さらに太く大きく、
隆々としたその幹からは、溢れる生命力、パワーの様なものが感じられます。
もの凄い、迫力。
足を一歩動かすと、落ち葉や木枝を踏みしめる音が響くほどの、
森の静寂に包まれ、
龍神杉の根元に独りぽつんと立ち、見上げている。
怖いくらい神秘的な空間、
ですが、とても贅沢な時間を過ごす事が出来ました。
✳休足✳
龍神杉への登山道を登りながら、抱いていた一抹の不安。
「今日のうちに高塚小屋までいけるかしら」
きつい急登を登りながら、頭のなかでは上の課題と、対策を練り、
導き出した結論は、
「もうダルいからここでビバークする」でした。
暑さと急登で疲労はかなりのもの、
さらにこれより先に続く道は、
無事に歩けるか不安いっぱいの旧宮之浦歩道。
時刻は16:00前。
当然の予定変更。
そうと決まったら、
まずは明日朝から歩く旧宮之浦歩道への取り付きをチェック!

風神杉とテラスの間くらい、左手に黄色のテープ、コレだ!
明日はココから、と。
で、テラスの奥、登山道を外れた茂みに、テント張れそうなスペースを発見。

設営。
設営後、2ℓのプラティパスだけ持って標高1200mあたりのとこまで駆け下り、
登山道を少しだけ外れた水場で水を補給。
この水場は、標識やパッとみてそれと分かる水の湧き出しとかは無く、
登山道を歩いていると"ちょろろ~っ"と聞こえて来る水の音だけが目(耳?)印でした。
音のする方へ下りていくと、滴る様に水が流れる小さな沢があり、そこで水が汲めました。
水も確保して、テントに潜り、
ご飯作って、食べて、三岳飲んで、
まったり。

さて、これで明日の行程は当初の予定より長く歩く事に。
加えて、時間的に大株歩道あたりで、
縄文杉を見に行く大勢の登山者達とすれ違うのは必至。
その後の白谷雲水峡も、予定していた時間より遅くずれ込んで歩くので、
当初の予定とは違い、大勢の人達で混雑していることだろう。
一瞬、高塚小屋まで登ってピストン、来た道を下山、
って言う選択肢も浮かんだりしましたが、
やはり、当初の予定を貫徹しよう、
って事で脳内会議おわり。
20:00頃就寝。
つづく。
沢でクールダウン&大休止のお蔭で気力と体力を取り戻し、
腰を下ろしていた岩から進行方向に目をやると、
おお!あと1㎞か!
ネットで見かけた情報では、ここからが長いらしい。
確かに、距離はあと1㎞でも、標高はまだ900mあたり、
も少し先は長そう・・・。
この後もずっと急登。
よじれた巨木の根をまたぎ、
石積みの道をひーこら登り上げ、
残り1㎞地点から再スタートを切って、1時間くらい
標高1200mも過ぎたあたり、
すくっと伸びた杉の巨木が、突如、現れたのが、
その領域に足を踏み入れた合図でした。
それまでの急登続きの登山道と変わり、
道は緩やかな登りで、円を描く様に伸びていきます。
円に沿って、時計回りに歩きはじめてすぐ、この巨木。
くぐり杉の様に根元が二股に分かれていますが、とにかくデカい。
逆側から見ると二股と言うか三股に分かれていました。
周囲は静けさに満ちた静寂の森、
明らかにこの一帯だけ、なにか異質な雰囲気が漂っています。
そうして歩き進むと、やがて、道の傾斜は無くなり平坦に、
森の回廊は続いて、
進行方向、右手に、雷神杉が見えてきました。
瘤があるのが特徴。
予習してから行った。
そして雷神杉からすぐ、今度は左手に、
風神杉。
その根元は樹幹が無く、すかすか。
とても特徴的な姿をした風神杉。
確かに、風が抜けていくその姿形から、風神を連想できます。
進行方向から振り返って、風神杉を逆側から撮影。
左手には雷神杉も。
回廊をさらに進むと、
テラス席の様なベンチがあり、
そこから、円の中央を見下ろすと其処には、
龍神杉。
その存在感、力強さ、大きさ、全て圧倒的。
目にした瞬間、思わず「おお・・っ」って声が漏れてしまいました。
根元まで近づいてみると、さらに太く大きく、
隆々としたその幹からは、溢れる生命力、パワーの様なものが感じられます。
もの凄い、迫力。
足を一歩動かすと、落ち葉や木枝を踏みしめる音が響くほどの、
森の静寂に包まれ、
龍神杉の根元に独りぽつんと立ち、見上げている。
怖いくらい神秘的な空間、
ですが、とても贅沢な時間を過ごす事が出来ました。
✳休足✳
龍神杉への登山道を登りながら、抱いていた一抹の不安。
「今日のうちに高塚小屋までいけるかしら」
きつい急登を登りながら、頭のなかでは上の課題と、対策を練り、
導き出した結論は、
「もうダルいからここでビバークする」でした。
暑さと急登で疲労はかなりのもの、
さらにこれより先に続く道は、
無事に歩けるか不安いっぱいの旧宮之浦歩道。
時刻は16:00前。
当然の予定変更。
そうと決まったら、
まずは明日朝から歩く旧宮之浦歩道への取り付きをチェック!
風神杉とテラスの間くらい、左手に黄色のテープ、コレだ!
明日はココから、と。
で、テラスの奥、登山道を外れた茂みに、テント張れそうなスペースを発見。
設営。
設営後、2ℓのプラティパスだけ持って標高1200mあたりのとこまで駆け下り、
登山道を少しだけ外れた水場で水を補給。
この水場は、標識やパッとみてそれと分かる水の湧き出しとかは無く、
登山道を歩いていると"ちょろろ~っ"と聞こえて来る水の音だけが目(耳?)印でした。
音のする方へ下りていくと、滴る様に水が流れる小さな沢があり、そこで水が汲めました。
水も確保して、テントに潜り、
ご飯作って、食べて、三岳飲んで、
まったり。
さて、これで明日の行程は当初の予定より長く歩く事に。
加えて、時間的に大株歩道あたりで、
縄文杉を見に行く大勢の登山者達とすれ違うのは必至。
その後の白谷雲水峡も、予定していた時間より遅くずれ込んで歩くので、
当初の予定とは違い、大勢の人達で混雑していることだろう。
一瞬、高塚小屋まで登ってピストン、来た道を下山、
って言う選択肢も浮かんだりしましたが、
やはり、当初の予定を貫徹しよう、
って事で脳内会議おわり。
20:00頃就寝。
つづく。
2016年08月22日
屋久島2016②
追記:龍神杉から先の、旧宮之浦歩道は2017年、遭難死亡事故が発生しています。立ち入り禁止となっております。
✳苔むす登山道✳

-益救参道-
神之川林道で、予想以上の暑さにやられ、
這々の体で辿り着いた益救参道。

ここからが本番。
標高180mのココから、1240mの龍神杉まで延々と登りが続きます。
暫し休憩して、再び歩き始めます。
時刻は11:20。

案内標識から先は、まだしばらく林道が続きます。
この道がまた、暑くて暑くて・・・。
日差しを遮る木々などは無く、なかなかの急登、消耗著しい道のり。
小刻みに休憩を取りながら、なんとかやっつけ、

やっとこさ登山道に入ります。

この登山道は2007年に開放された登山道。
石積みの道が目を引きます。

そして、登山道としても、とても歩き易いように整備されていました。
登りはじめは植林された杉の木が目立ちましたが、

標高が上げるにつれ、原生林が広がります。

苔むした、木々や石。

ああ!やっぱり屋久島だ、屋久島はいいなー。
て気分に浸りながら歩けました。

が、標高180mの登山口から急登が続き、
ぐいぐいと標高を稼がされる、なかなかきつい登りが続きます。

でも、それを差しい引いても、

とても美しくて素晴らしい登山道。

✳酷暑!疲労の果てに・・・✳
さて、道と景色は素晴らしいのですが、疲労、消耗もなかなかのもの。
樹林帯に入って標高も上げてきたので、
林道や登りはじめほどの激しい暑さは無いのですが、
序盤でグンと減らした体力ゲージの影響が、
登山中、大きくのしかかってきます。

標高、600mを過ぎたあたり、

トロッコ軌道跡へと登山道が移ります。

古びた枕木が並び、道は平坦に。

そして分岐、これより、トロッコ軌道跡と登山道は乖離してゆきます。
楽ちんここまで。

ここからもこれまで同様、ただひたすら登りが続きます。
ホント、夏にはつらい登山道。
重い重い足取り、時間も予定よりオーバーしています。
ですが、この時、
待ちわびて歩いていました。
もうすぐ、それは、現れるはず、
そこまで、がんばれ、
自分。

で、見えたーー!
龍神杉まで続く登山道には渡渉箇所が2カ所あるのですが、
標高900m付近、
最初の渡渉箇所を訪れるのを、待ち侘びて歩いていたのです。

まずはプラティパスに水を汲んでガブ飲み!
さらに、沢を流れる水で顔をびしゃびしゃ洗って、
タオルを浸して、オーバーヒートした脳天に水を絞り、
冷やします。
水をすくって火照った体に擦り付けてクールダウン。
そんな事を(奇声を発しながら)何回も繰り返して、

対岸の岩に腰を下ろして、やきそばドッグをがっつき、
食べ終えたら、

大休止!
生き返ったーーー!
つづく。
✳苔むす登山道✳

-益救参道-
神之川林道で、予想以上の暑さにやられ、
這々の体で辿り着いた益救参道。
ここからが本番。
標高180mのココから、1240mの龍神杉まで延々と登りが続きます。
暫し休憩して、再び歩き始めます。
時刻は11:20。
案内標識から先は、まだしばらく林道が続きます。
この道がまた、暑くて暑くて・・・。
日差しを遮る木々などは無く、なかなかの急登、消耗著しい道のり。
小刻みに休憩を取りながら、なんとかやっつけ、
やっとこさ登山道に入ります。
この登山道は2007年に開放された登山道。
石積みの道が目を引きます。
そして、登山道としても、とても歩き易いように整備されていました。
登りはじめは植林された杉の木が目立ちましたが、
標高が上げるにつれ、原生林が広がります。
苔むした、木々や石。
ああ!やっぱり屋久島だ、屋久島はいいなー。
て気分に浸りながら歩けました。
が、標高180mの登山口から急登が続き、
ぐいぐいと標高を稼がされる、なかなかきつい登りが続きます。
でも、それを差しい引いても、
とても美しくて素晴らしい登山道。
✳酷暑!疲労の果てに・・・✳
さて、道と景色は素晴らしいのですが、疲労、消耗もなかなかのもの。
樹林帯に入って標高も上げてきたので、
林道や登りはじめほどの激しい暑さは無いのですが、
序盤でグンと減らした体力ゲージの影響が、
登山中、大きくのしかかってきます。
標高、600mを過ぎたあたり、
トロッコ軌道跡へと登山道が移ります。
古びた枕木が並び、道は平坦に。
そして分岐、これより、トロッコ軌道跡と登山道は乖離してゆきます。
楽ちんここまで。
ここからもこれまで同様、ただひたすら登りが続きます。
ホント、夏にはつらい登山道。
重い重い足取り、時間も予定よりオーバーしています。
ですが、この時、
待ちわびて歩いていました。
もうすぐ、それは、現れるはず、
そこまで、がんばれ、
自分。
で、見えたーー!
龍神杉まで続く登山道には渡渉箇所が2カ所あるのですが、
標高900m付近、
最初の渡渉箇所を訪れるのを、待ち侘びて歩いていたのです。
まずはプラティパスに水を汲んでガブ飲み!
さらに、沢を流れる水で顔をびしゃびしゃ洗って、
タオルを浸して、オーバーヒートした脳天に水を絞り、
冷やします。
水をすくって火照った体に擦り付けてクールダウン。
そんな事を(奇声を発しながら)何回も繰り返して、
対岸の岩に腰を下ろして、やきそばドッグをがっつき、
食べ終えたら、
大休止!
生き返ったーーー!
つづく。