2015年11月09日
屋久島2015partⅡ⑥
黒味岳山頂を後にし、淀川登山口へ下ります。

てくてく下って小花之江河。
時刻は8:27。
淀川登山口まで下りたら紀元杉バス停まで歩き、
10:40発のバスに乗る予定。
時間を気にしつつ、先へ。

この日の天気は結局快晴。

昨日の花之江河歩道同様、気持ちの良い光が降り注ぐ森。
ですが、今日はもう下山して帰るだけ、
あーあ、終わっちゃうなー。

9:16、淀川は今日も綺麗。
あんまり澄んだ水だったので、橋の下まで下りて撮ってみました。

これは橋の上から。
ヒメシャラの木が印象的です。

9:20、淀川小屋を後にし、

もう登山口までもあと僅か。

バスの時間にも間に合いそうだったので、
淀川小屋から登山口までの風景を、まじまじと眺めながら歩く。

この区間は登りで下りで、何回も歩いてるけど、

こーやって見てみると、

なかなか見応えのある素晴らしい森。

屋久島の自然が、最後まで愉しませてくれました。

で、最後この階段を下って、淀川登山口へ。
9:54、下山完了。
前回同様、トイレに併設されている更衣室で着替えを済ませたら、

この坂を下って20分ほど、

紀元杉バス停へ。
乗車。
そしてバスは安房へ。

コレは、かもがわの席に座り、料理を待っている至福の時間。

やっぱり唐揚げ定食。

食べ終えたら隣接している、
お惣菜屋さんの方のかもがわでハンバーグを買ってお持ち帰り。
奥さんここのハンバーグ大好き、お土産に。
11:39にバスが安房に着いて、
13:30安房発のトッピーに乗り込むので時間はあまり無く、
この後いつもの泊酒店でお土産の三岳買ったら、

ほどなく、乗船時間。

出港。
こうやって今回の屋久島滞在も無事、終了。
行程は全て、予定通り恙なく終わらす事が出来ました。
ですが、今回初めて直に見て、歩いた、花之江河歩道は、
想像を大きく上回る驚きと感動に満ち溢れていました。
黒味岳も然り。
とっても素晴らしい思い出がまたひとつ。
そして屋久島には、未知、未踏の領域がまだまだ沢山、
今後も、何度も足を運ぶ事でしょう、
お楽しみは尽きません。
おわり。
てくてく下って小花之江河。
時刻は8:27。
淀川登山口まで下りたら紀元杉バス停まで歩き、
10:40発のバスに乗る予定。
時間を気にしつつ、先へ。
この日の天気は結局快晴。
昨日の花之江河歩道同様、気持ちの良い光が降り注ぐ森。
ですが、今日はもう下山して帰るだけ、
あーあ、終わっちゃうなー。
9:16、淀川は今日も綺麗。
あんまり澄んだ水だったので、橋の下まで下りて撮ってみました。
これは橋の上から。
ヒメシャラの木が印象的です。
9:20、淀川小屋を後にし、
もう登山口までもあと僅か。
バスの時間にも間に合いそうだったので、
淀川小屋から登山口までの風景を、まじまじと眺めながら歩く。
この区間は登りで下りで、何回も歩いてるけど、
こーやって見てみると、
なかなか見応えのある素晴らしい森。
屋久島の自然が、最後まで愉しませてくれました。
で、最後この階段を下って、淀川登山口へ。
9:54、下山完了。
前回同様、トイレに併設されている更衣室で着替えを済ませたら、
この坂を下って20分ほど、
紀元杉バス停へ。
乗車。
そしてバスは安房へ。
コレは、かもがわの席に座り、料理を待っている至福の時間。
やっぱり唐揚げ定食。
食べ終えたら隣接している、
お惣菜屋さんの方のかもがわでハンバーグを買ってお持ち帰り。
奥さんここのハンバーグ大好き、お土産に。
11:39にバスが安房に着いて、
13:30安房発のトッピーに乗り込むので時間はあまり無く、
この後いつもの泊酒店でお土産の三岳買ったら、
ほどなく、乗船時間。
出港。
こうやって今回の屋久島滞在も無事、終了。
行程は全て、予定通り恙なく終わらす事が出来ました。
ですが、今回初めて直に見て、歩いた、花之江河歩道は、
想像を大きく上回る驚きと感動に満ち溢れていました。
黒味岳も然り。
とっても素晴らしい思い出がまたひとつ。
そして屋久島には、未知、未踏の領域がまだまだ沢山、
今後も、何度も足を運ぶ事でしょう、
お楽しみは尽きません。
おわり。
2015年11月06日
屋久島2015partⅡ⑤
花之江河歩道を無事に歩き通し、
石塚小屋にIN。
貸し切りの小屋はとても快適で、
ぐっすり眠れて4:00、爽やかに起床。
もそもそと朝食とパッキングを済ませ、
5:30頃には出発準備完了。
外はまだ暗く、空には雲がうっすらとかかっている。
うーん…、
今日これからの天候を気にした途端、
とても細かい雨が、吹き付ける風とともに舞いだした。
前日最後に見た予報では今日も晴れだったのだけど…。
今後の天候を気にしつつ、

6:00、石塚小屋を出発。
夜はまだ明けていない。

薄暗い道を、ヘッ電の灯りを頼りに進みます。

が、屋久島ガイド協会ブログで発信してくれている、
「屋久島山岳情報」による直近の日の出時刻は6:13。
もう10分もすれば陽が昇る。

森が少しずつ白みはじめ、

陽が昇りだすと、木々や落ち葉に一気に色が戻ります。
写真がブレブレだったのでup出来ませんでしたが、
朝の光に照らされたヒメシャラが本当に綺麗でした。

空にはうっすらと青が広がりだし、
そこには、高盤岳、

そしてこれから目指す黒味岳の山頂を伺う事が出来ました。
そう、今日のコース予定は、
石塚小屋から花之江河を経て黒味岳へ、
そして再び花之江河まで戻り淀川登山口へ下山。
黒味岳山頂が今回の山行、最後を締め括るお楽しみポイント。
と、言う訳でずんずん進みます。

4年前、大雨のなか恐怖で渡った丸太橋、
現在は、当時は無かったトラロープの手すりが設置されていていました。

小屋を出てから1時間ほど、花之江河小屋跡に到着。
そしてその数分後には花之江河へ。

花之江河を後にし、

奥岳縦走路へ。
宮之浦岳などの奥岳を目指す登山者が、大勢通る登山道、
しっかり整備された木段の道が続きます。

ほどなく、黒味分かれ。
直進すると宮之浦岳へ、今回は写真左手、黒味岳へと続く道へ。

これより道の勾配はきつくなり、ロープで岩を登る場面も多々。

途中、綺麗な空に突き出る黒味岳山頂。
あんな気持ち良さそうな所にこれから向かうのかと、
気持ちが逸ります。

取り付きはじめて15分程、いよいよ山頂の大岩直下に、
岩の上からは、栗生岳、翁岳、宮之浦岳、永田岳、
奥岳の山々が広がる大パノラマを望めます。
ロープ伝いに登り、
そして、あともうちょっとで岩を登り切る寸前、
山頂が垣間見え、遠くに永田岳の姿が見えた!
と、次の瞬間、

朦々と湧き出ては、まるで生き物の様に山肌に垂れ込む厚い雲が、
全ての頂を隠していってしまいました。
奥岳の山々を隠されたのは残念ですが、
その、ダイナミックな光景は見事としか言いようが無く。

そして、空に突き出た岩上となった山頂には、
朝のまぶしい光が燦々と降り注ぎ、
同時に、風は激しく吹き荒れ、突風に体を揺さぶられます。
僕がこの日体感した黒味岳の山頂は、
そんな、大自然の躍動に満ち溢れたものでした。

永田岳方面からぐるりと西回りにパノラマ。
左端に尖がってるのは七五岳。

七五岳と高盤岳。

高盤岳と花之江河。

少し待ってみましたが、奥岳方面の雲は依然晴れず。
ですが、大満足の黒味岳山頂でした。

朝陽に照らされつつ下山。

黒味分かれ手前でデポったザックを回収。
これで今回の山行の主だった行程は終了。
後は淀川登山口へ下りるだけ。
「あーあ、終わったなー」
一抹の寂しさを覚えつつ、淀川登山口へ。
つづく。
石塚小屋にIN。
貸し切りの小屋はとても快適で、
ぐっすり眠れて4:00、爽やかに起床。
もそもそと朝食とパッキングを済ませ、
5:30頃には出発準備完了。
外はまだ暗く、空には雲がうっすらとかかっている。
うーん…、
今日これからの天候を気にした途端、
とても細かい雨が、吹き付ける風とともに舞いだした。
前日最後に見た予報では今日も晴れだったのだけど…。
今後の天候を気にしつつ、
6:00、石塚小屋を出発。
夜はまだ明けていない。
薄暗い道を、ヘッ電の灯りを頼りに進みます。
が、屋久島ガイド協会ブログで発信してくれている、
「屋久島山岳情報」による直近の日の出時刻は6:13。
もう10分もすれば陽が昇る。
森が少しずつ白みはじめ、
陽が昇りだすと、木々や落ち葉に一気に色が戻ります。
写真がブレブレだったのでup出来ませんでしたが、
朝の光に照らされたヒメシャラが本当に綺麗でした。
空にはうっすらと青が広がりだし、
そこには、高盤岳、
そしてこれから目指す黒味岳の山頂を伺う事が出来ました。
そう、今日のコース予定は、
石塚小屋から花之江河を経て黒味岳へ、
そして再び花之江河まで戻り淀川登山口へ下山。
黒味岳山頂が今回の山行、最後を締め括るお楽しみポイント。
と、言う訳でずんずん進みます。
4年前、大雨のなか恐怖で渡った丸太橋、
現在は、当時は無かったトラロープの手すりが設置されていていました。
小屋を出てから1時間ほど、花之江河小屋跡に到着。
そしてその数分後には花之江河へ。
花之江河を後にし、
奥岳縦走路へ。
宮之浦岳などの奥岳を目指す登山者が、大勢通る登山道、
しっかり整備された木段の道が続きます。
ほどなく、黒味分かれ。
直進すると宮之浦岳へ、今回は写真左手、黒味岳へと続く道へ。
これより道の勾配はきつくなり、ロープで岩を登る場面も多々。
途中、綺麗な空に突き出る黒味岳山頂。
あんな気持ち良さそうな所にこれから向かうのかと、
気持ちが逸ります。
取り付きはじめて15分程、いよいよ山頂の大岩直下に、
岩の上からは、栗生岳、翁岳、宮之浦岳、永田岳、
奥岳の山々が広がる大パノラマを望めます。
ロープ伝いに登り、
そして、あともうちょっとで岩を登り切る寸前、
山頂が垣間見え、遠くに永田岳の姿が見えた!
と、次の瞬間、
朦々と湧き出ては、まるで生き物の様に山肌に垂れ込む厚い雲が、
全ての頂を隠していってしまいました。
奥岳の山々を隠されたのは残念ですが、
その、ダイナミックな光景は見事としか言いようが無く。
そして、空に突き出た岩上となった山頂には、
朝のまぶしい光が燦々と降り注ぎ、
同時に、風は激しく吹き荒れ、突風に体を揺さぶられます。
僕がこの日体感した黒味岳の山頂は、
そんな、大自然の躍動に満ち溢れたものでした。
永田岳方面からぐるりと西回りにパノラマ。
左端に尖がってるのは七五岳。
七五岳と高盤岳。
高盤岳と花之江河。
少し待ってみましたが、奥岳方面の雲は依然晴れず。
ですが、大満足の黒味岳山頂でした。
朝陽に照らされつつ下山。
黒味分かれ手前でデポったザックを回収。
これで今回の山行の主だった行程は終了。
後は淀川登山口へ下りるだけ。
「あーあ、終わったなー」
一抹の寂しさを覚えつつ、淀川登山口へ。
つづく。
2015年11月03日
屋久島2015partⅡ④
ビャクシン沢を渡り、みはらし台の大岩直下に到達、
ロープを伝って登ってみると、

まず、目に飛び込んでくるのは、

奥岳の大パノラマ!

黒味岳、投石岳、安房岳、翁岳(左から)。

投石岳、安房岳、翁岳をズーム。
独特な山頂を持つ翁岳の、左奥に佇むのは宮之浦岳、かな?

そして、翌朝に登る予定の黒味岳。

目線を反時計回りに移してゆき、花之江河側へ、
遠くに高盤岳、山頂にはお馴染みのトーフ岩。

体を左回転させ、さらに目線を移して東側、
これまで歩いて来た森を一望。
稜線の中央のこんもりが1599mのピークでしょうか。
写真奥には前岳の一群がうっすらと浮かび、

そのうちのひとつ、峻嶺な山容を見せるのは、

愛子岳。
ひとつ、ひとつ、ピークを確認する度に、
なんとも言えない興奮に胸が躍る、凄まじい展望が360度から迫ります。
岩の上は風が強く吹き付け、頭上には青く広がる空と差し込む光、
雲は朦々と広がり絶えずその姿を変え、頂を隠したり垣間見せてくれたり。
屋久島の、天空のショーに心震わされる時間が流れます。
たっぷりと愉しんだら岩を降り、

みはらし台を巻く道に続きます。

そこからまた1時間ほど、

緩やかに少しずつ高度を上げ、

16:24、石塚小屋に到着。
ヤクスギランド出口より、ここまで6時間弱、
素晴らしい森にどっぷりと浸れた時間でした。
さて、本日の石塚小屋、開けてみたらなんとも嬉しい貸し切り。
屋久島7回目にして、初の小屋泊体験。

ザックを投げ出し、まずは水場へ。

花之江河方面へ5分ほど、水場到着。
石塚小屋は4年前にも利用した事あったので、
(と言ってもその時は大雨のなかテント泊でしたが…)
水場の場所も覚えてました。
が、水量は少な目、2lを汲み上げるのにかなり苦労しました。
水の島、屋久島にしては珍しい体験、晴天が続いてたからかなー。

再び小屋に着いたら荷物を広げて、

着替えて、休み、食事を摂り、三岳を飲み、
貸し切りの小屋泊タイムをエンジョイ。

花之江河歩道を無事に歩き通す事が出来、
緊張から解放されると同時に、込み上げてくる達成感、
そんな諸々に浸りつつ、眠りに落ちるのでした。
つづく。
ロープを伝って登ってみると、
まず、目に飛び込んでくるのは、
奥岳の大パノラマ!
黒味岳、投石岳、安房岳、翁岳(左から)。
投石岳、安房岳、翁岳をズーム。
独特な山頂を持つ翁岳の、左奥に佇むのは宮之浦岳、かな?
そして、翌朝に登る予定の黒味岳。
目線を反時計回りに移してゆき、花之江河側へ、
遠くに高盤岳、山頂にはお馴染みのトーフ岩。
体を左回転させ、さらに目線を移して東側、
これまで歩いて来た森を一望。
稜線の中央のこんもりが1599mのピークでしょうか。
写真奥には前岳の一群がうっすらと浮かび、
そのうちのひとつ、峻嶺な山容を見せるのは、
愛子岳。
ひとつ、ひとつ、ピークを確認する度に、
なんとも言えない興奮に胸が躍る、凄まじい展望が360度から迫ります。
岩の上は風が強く吹き付け、頭上には青く広がる空と差し込む光、
雲は朦々と広がり絶えずその姿を変え、頂を隠したり垣間見せてくれたり。
屋久島の、天空のショーに心震わされる時間が流れます。
たっぷりと愉しんだら岩を降り、
みはらし台を巻く道に続きます。
そこからまた1時間ほど、
緩やかに少しずつ高度を上げ、
16:24、石塚小屋に到着。
ヤクスギランド出口より、ここまで6時間弱、
素晴らしい森にどっぷりと浸れた時間でした。
さて、本日の石塚小屋、開けてみたらなんとも嬉しい貸し切り。
屋久島7回目にして、初の小屋泊体験。
ザックを投げ出し、まずは水場へ。
花之江河方面へ5分ほど、水場到着。
石塚小屋は4年前にも利用した事あったので、
(と言ってもその時は大雨のなかテント泊でしたが…)
水場の場所も覚えてました。
が、水量は少な目、2lを汲み上げるのにかなり苦労しました。
水の島、屋久島にしては珍しい体験、晴天が続いてたからかなー。
再び小屋に着いたら荷物を広げて、
着替えて、休み、食事を摂り、三岳を飲み、
貸し切りの小屋泊タイムをエンジョイ。
花之江河歩道を無事に歩き通す事が出来、
緊張から解放されると同時に、込み上げてくる達成感、
そんな諸々に浸りつつ、眠りに落ちるのでした。
つづく。
2015年10月31日
屋久島2015partⅡ③
大和杉との対面の、余韻に浸りつつ、先へ。
道はこの後も、
アップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げてゆきます。

木々の迫力は依然として圧倒的で、

気持ち良い森歩き。

大和杉から40分ほど、
道は下りに変わり沢の流れる音が聞こえてきだすと、

ビャクシン沢に到着。
増水時は渡渉困難となるこの沢ですが、

この日の水位はとても低く、透明な水に空が映るほどの穏やかさ。

その景観はとても静かで美しく、まるで時が止まったかの様な静寂。

所々に見られる、
ポットホールと呼ばれる、水流による浸食によって出来る甌穴が、
より、神秘的な風景を演出していました。

心をさらわれる素晴らしい景色に、思わず見とれてしまいます。

ビャクシン沢を渡ると、
これまで北西に向かって伸びていた道は、一旦東に進路を変え、

その後、北東へ、
そうしてUの字を描くように大きくターンし、再び西へ向かって伸びてゆきます。

そんな分かりにくい道上にもテープはしっかりと付いていて、
迷うことはありませんでした。

コースが西へ向いて伸びたら、

だらだらとアップダウンを経て、

一旦、石塚小屋の標高と同じ1600m付近まで高度を上げ、

まただらだらと徐々に高度を下げながら道が続きます。

ビャクシン沢を超えてからが、とにかく長く険しく感じられる道のりでした。

そんなこちらの疲労とはお構い無しに、
相変わらずの勢いでその生命の力を見せつける、

迫力の木々達にいちいち感嘆して進んでると、

ビャクシン沢を超えてから1時間半の15:23。
フラットな道の先に見えてきたのが、

お待ちかね、みはらし台の大岩。
この大岩の上には、

「みはらし台 みんなの自然を 大切に」
こんな、どこか子供じみて呑気な感じの文言からは到底想像できない、
凄まじい光景が広がっていました。
つづく。
道はこの後も、
アップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げてゆきます。
木々の迫力は依然として圧倒的で、
気持ち良い森歩き。
大和杉から40分ほど、
道は下りに変わり沢の流れる音が聞こえてきだすと、
ビャクシン沢に到着。
増水時は渡渉困難となるこの沢ですが、
この日の水位はとても低く、透明な水に空が映るほどの穏やかさ。
その景観はとても静かで美しく、まるで時が止まったかの様な静寂。
所々に見られる、
ポットホールと呼ばれる、水流による浸食によって出来る甌穴が、
より、神秘的な風景を演出していました。
心をさらわれる素晴らしい景色に、思わず見とれてしまいます。
ビャクシン沢を渡ると、
これまで北西に向かって伸びていた道は、一旦東に進路を変え、
その後、北東へ、
そうしてUの字を描くように大きくターンし、再び西へ向かって伸びてゆきます。
そんな分かりにくい道上にもテープはしっかりと付いていて、
迷うことはありませんでした。
コースが西へ向いて伸びたら、
だらだらとアップダウンを経て、
一旦、石塚小屋の標高と同じ1600m付近まで高度を上げ、
まただらだらと徐々に高度を下げながら道が続きます。
ビャクシン沢を超えてからが、とにかく長く険しく感じられる道のりでした。
そんなこちらの疲労とはお構い無しに、
相変わらずの勢いでその生命の力を見せつける、
迫力の木々達にいちいち感嘆して進んでると、
ビャクシン沢を超えてから1時間半の15:23。
フラットな道の先に見えてきたのが、
お待ちかね、みはらし台の大岩。
この大岩の上には、
「みはらし台 みんなの自然を 大切に」
こんな、どこか子供じみて呑気な感じの文言からは到底想像できない、
凄まじい光景が広がっていました。
つづく。