2015年10月27日
屋久島2015partⅡ②
番屋峯キャンプ場を後にし、
バスに揺られることおよそ40分、

10:00、ヤクスギランド到着。
3年前、太忠岳を登る際にも訪れたヤクスギランド。
その時は150分コースを蛇紋杉まで辿り太忠岳登山道へ入ったのですが、
今回はより短い時間で花之江河歩道入り口に到着する為、
ランド出口より入って順路を逆に進みます。
案内図順路の一番左端、三根杉の手前からが花之江河歩道への入り口です。
協力金300円を受付で支払い出口より入る旨を伝え、

ヤクスギランド入場。
ヤクスギランドの標高は1000m、今日の目的地である石塚小屋は1600m。
単純標高差は600mだけど、地形図を見る限り、そう楽に辿り着けそうも無く、
長くて険し道のりのスタート。

なのですが、
そんな緊張感を忘れてしまうくらい、
やっぱりヤクスギランドの景観は素晴らしくうっとり。

これは仏陀杉。
直に見ると迫力迫の存在感。

沢津橋。
この吊り橋からの景色はとても綺麗。

見下ろせる荒川の清流が美しいのと、大きな花崗岩の迫力に息をのみます。

苔ふかふか。
ヤクスギランドをエンジョイしつつ歩くこと30分弱、

花之江河歩道入り口に到着。
一旦、ザックを下ろしてすぐ先の三根杉を鑑賞し、

いよいよ花之江河歩道へ。
尾之間歩道に続いて、まだ屋久島の歩道二つ目な自分、
不安と期待が入り混じり、やっぱり最初はドキドキです。

最初は恐る恐る。

道迷いの事例などもネットにあがっていたので、
果たして自分に歩けるのか、一抹の不安がありましたが、
短い間隔で随所に付けられたピンクテープが、そんな不安を吹き飛ばしてくれました。
数は尾之間歩道のそれより格段に多く、テープ自体もまだ新しさがのこっていて、
恐らく、ここ何年かのうちに取り付けられたのでしょう。
お陰様です、感謝です。

そして道は、思わず目を奪われる巨木が立ち並び、

それはそれは素晴らしい、魅惑の森を成していました。

二本のモミの巨木が作る、天然のゲート。

頭上は木々が多い茂っているのですが、
時折その合間から見える青空、お天気が良くて日差しが気持ちいいー。

枯存木もこの迫力。

優しい日差しが降り注ぐ森。

うっとり感嘆しつつ歩くこと1時間半、
屋久島の歩道には珍しく、整備された木段の道が現れました。
「あ、来たなー」と思ったらやはり、

すぐ先には大和杉への分岐が。
花之江河歩道を歩く際にとても楽しみしていたのが、この大和杉を見る事。

わくわくしつつ分岐を下ってゆきます。

標高1260mの森の奥にその身を構える大和杉は、
樹高34.9m、胸高周囲10.2m、樹齢3,000年~4,000年。
縄文杉に次ぐ屋久島第2の巨樹。

ですが、そんな数字のデータなんてどうでもよくなるほど、
目の前にした大和杉の存在は圧倒的も圧倒的。

空に向かってスラリと伸びた幹は高く、美しく。

他の屋久杉と異なり、淡い茶色をした木肌には深い皺が刻まれ、
生きた長い年月の様々を物語っている様で、荘厳さを漂わせていました。
他に登山者もおらず、独り占め鑑賞。
この、大木との対面を、
静かにゆっくりと、心ゆくまで愉しんだのでした。
つづく。
バスに揺られることおよそ40分、
10:00、ヤクスギランド到着。
3年前、太忠岳を登る際にも訪れたヤクスギランド。
その時は150分コースを蛇紋杉まで辿り太忠岳登山道へ入ったのですが、
今回はより短い時間で花之江河歩道入り口に到着する為、
ランド出口より入って順路を逆に進みます。
案内図順路の一番左端、三根杉の手前からが花之江河歩道への入り口です。
協力金300円を受付で支払い出口より入る旨を伝え、
ヤクスギランド入場。
ヤクスギランドの標高は1000m、今日の目的地である石塚小屋は1600m。
単純標高差は600mだけど、地形図を見る限り、そう楽に辿り着けそうも無く、
長くて険し道のりのスタート。
なのですが、
そんな緊張感を忘れてしまうくらい、
やっぱりヤクスギランドの景観は素晴らしくうっとり。
これは仏陀杉。
直に見ると迫力迫の存在感。
沢津橋。
この吊り橋からの景色はとても綺麗。
見下ろせる荒川の清流が美しいのと、大きな花崗岩の迫力に息をのみます。
苔ふかふか。
ヤクスギランドをエンジョイしつつ歩くこと30分弱、
花之江河歩道入り口に到着。
一旦、ザックを下ろしてすぐ先の三根杉を鑑賞し、
いよいよ花之江河歩道へ。
尾之間歩道に続いて、まだ屋久島の歩道二つ目な自分、
不安と期待が入り混じり、やっぱり最初はドキドキです。
最初は恐る恐る。
道迷いの事例などもネットにあがっていたので、
果たして自分に歩けるのか、一抹の不安がありましたが、
短い間隔で随所に付けられたピンクテープが、そんな不安を吹き飛ばしてくれました。
数は尾之間歩道のそれより格段に多く、テープ自体もまだ新しさがのこっていて、
恐らく、ここ何年かのうちに取り付けられたのでしょう。
お陰様です、感謝です。
そして道は、思わず目を奪われる巨木が立ち並び、
それはそれは素晴らしい、魅惑の森を成していました。
二本のモミの巨木が作る、天然のゲート。
頭上は木々が多い茂っているのですが、
時折その合間から見える青空、お天気が良くて日差しが気持ちいいー。
枯存木もこの迫力。
優しい日差しが降り注ぐ森。
うっとり感嘆しつつ歩くこと1時間半、
屋久島の歩道には珍しく、整備された木段の道が現れました。
「あ、来たなー」と思ったらやはり、
すぐ先には大和杉への分岐が。
花之江河歩道を歩く際にとても楽しみしていたのが、この大和杉を見る事。
わくわくしつつ分岐を下ってゆきます。
標高1260mの森の奥にその身を構える大和杉は、
樹高34.9m、胸高周囲10.2m、樹齢3,000年~4,000年。
縄文杉に次ぐ屋久島第2の巨樹。
ですが、そんな数字のデータなんてどうでもよくなるほど、
目の前にした大和杉の存在は圧倒的も圧倒的。
空に向かってスラリと伸びた幹は高く、美しく。
他の屋久杉と異なり、淡い茶色をした木肌には深い皺が刻まれ、
生きた長い年月の様々を物語っている様で、荘厳さを漂わせていました。
他に登山者もおらず、独り占め鑑賞。
この、大木との対面を、
静かにゆっくりと、心ゆくまで愉しんだのでした。
つづく。
2015年10月23日
屋久島2015partⅡ①
と、言う訳で、10月11日、

屋久島再上陸。
歩くのはもちろん花之江河歩道、唯一のピークは黒味岳。
今回も2泊3日の屋久島滞在。
一日目、安房港着、キャンプ場IN。
二日目、ヤクスギランドから花之江河歩道を歩き石塚小屋へ。
三日目、石塚小屋より花之江河を経て黒味岳へ、淀川登山口へ下山。
初日は諸事情で17:30安房着のトッピー、
最終日は13:30安房発のトッピー、
短めの滞在時間しか取れなかったけど、この計画通り歩けたら大満足だ。
予定より15分遅れて、17:45。
安房港に下船。

屋久島に夕方到着するのは初めて、

夕焼けに染まった安房の風景が出迎えてくれました。
この日することはキャンプ場にチェックインするだけ、
安房港周辺でキャンプ場って言ったら番屋峯キャンプ場。
港から徒歩5分の好立地。
「屋久どん」ってうどんメインのレストランと併設されているらしい。
早速向かいます。
キャンプ場までの道中、と言うか港から出てすぐ、

ショッピングセンターばんちゃんで食料諸々の買い出し。
このばんちゃん、元々はAコープで、
ネット等ではAコープと表記されているのを見かけますが、
現在はご覧の通りばんちゃんです。
ばんちゃんで買い物を済ませた頃には日も落ち、
夜道となった海沿いの道を数分も歩くと、

屋久どん到着。

敷地に入るとレストランの入口が。
当然キャンプ場の受付もここから入って行います。
場違いな雰囲気に一瞬たじろぐも、お店のスタッフが丁寧に応対してくれました。

無事、設営も完了。
自分の他には単独と思われるテントが2張り。
暗くて見えないのですが、海が近いこのサイト、
波の音だけが絶えず響き、概ね静かな夜。
せっかくなので噂の屋久どんを食べに行ってみました。

うどんとチキン南蛮ミニ丼がセットになったのをチョイス。
ミニ丼は各種ありました。
九州のうどんよりもコシがしっかりしてて、鯖節のお出汁が美味しかったです。

あとはする事も無いので三岳呑んでしっぽり。
たまにテントから這い出し、星空を満喫。

程なく消灯。
横になって目を閉じていると、聞こえてきたのはヤクシカの嘶き。
ああ、屋久島に来ているんだなー、
って言う実感に嬉しくなりつつ、
眠りへ。
朝。
テントから出てみると、

夜は見えなかった海がバーンと広がってて気持ち良い景色!

綺麗な朝焼け、一気に高まるわくわく感。
朝食を済ませ、

モーニングコーヒーはテント横のベンチとテーブルで。
インスタントだけど格別。
さて、この日乗るヤクスギランド行きのバスは安房から9:20発車。
時間はまだまだあるので、キャンプ場をぶらぶら。

海近いなー、下りれるかなー。
と思ったら、

波打ち際まで下りれました。
朝の空気も清々しくて、絶えず鳴り続ける波の音。
自然の風景が素晴らしくてやっぱり屋久島はいいなー、海もいいなー。
朝の空気を満喫したら撤収開始、

パッキング完了。
番屋峯キャンプ場を後にし、バス停へ向かいます。

安房の集落を歩いていると、

(ズーム)
普通に太忠岳の天柱石が見えます。

今回で7回目の屋久島、見知った安房の道を歩き、

バス停に到着。
が、まだ発車1時間前。
気が逸ってるのかジッとしてられなくて、早々にバス停に向かってしまっていました(汗)
ザックを下ろしてぶらぶら。

今日もかもがわの前には、猫ちゃんが気持ち良さそうに。
1時間後、到着したバスに乗り込みヤクスギランドへ。
つづく。
屋久島再上陸。
歩くのはもちろん花之江河歩道、唯一のピークは黒味岳。
今回も2泊3日の屋久島滞在。
一日目、安房港着、キャンプ場IN。
二日目、ヤクスギランドから花之江河歩道を歩き石塚小屋へ。
三日目、石塚小屋より花之江河を経て黒味岳へ、淀川登山口へ下山。
初日は諸事情で17:30安房着のトッピー、
最終日は13:30安房発のトッピー、
短めの滞在時間しか取れなかったけど、この計画通り歩けたら大満足だ。
予定より15分遅れて、17:45。
安房港に下船。
屋久島に夕方到着するのは初めて、
夕焼けに染まった安房の風景が出迎えてくれました。
この日することはキャンプ場にチェックインするだけ、
安房港周辺でキャンプ場って言ったら番屋峯キャンプ場。
港から徒歩5分の好立地。
「屋久どん」ってうどんメインのレストランと併設されているらしい。
早速向かいます。
キャンプ場までの道中、と言うか港から出てすぐ、
ショッピングセンターばんちゃんで食料諸々の買い出し。
このばんちゃん、元々はAコープで、
ネット等ではAコープと表記されているのを見かけますが、
現在はご覧の通りばんちゃんです。
ばんちゃんで買い物を済ませた頃には日も落ち、
夜道となった海沿いの道を数分も歩くと、
屋久どん到着。
敷地に入るとレストランの入口が。
当然キャンプ場の受付もここから入って行います。
場違いな雰囲気に一瞬たじろぐも、お店のスタッフが丁寧に応対してくれました。
無事、設営も完了。
自分の他には単独と思われるテントが2張り。
暗くて見えないのですが、海が近いこのサイト、
波の音だけが絶えず響き、概ね静かな夜。
せっかくなので噂の屋久どんを食べに行ってみました。
うどんとチキン南蛮ミニ丼がセットになったのをチョイス。
ミニ丼は各種ありました。
九州のうどんよりもコシがしっかりしてて、鯖節のお出汁が美味しかったです。
あとはする事も無いので三岳呑んでしっぽり。
たまにテントから這い出し、星空を満喫。
程なく消灯。
横になって目を閉じていると、聞こえてきたのはヤクシカの嘶き。
ああ、屋久島に来ているんだなー、
って言う実感に嬉しくなりつつ、
眠りへ。
朝。
テントから出てみると、
夜は見えなかった海がバーンと広がってて気持ち良い景色!
綺麗な朝焼け、一気に高まるわくわく感。
朝食を済ませ、
モーニングコーヒーはテント横のベンチとテーブルで。
インスタントだけど格別。
さて、この日乗るヤクスギランド行きのバスは安房から9:20発車。
時間はまだまだあるので、キャンプ場をぶらぶら。
海近いなー、下りれるかなー。
と思ったら、
波打ち際まで下りれました。
朝の空気も清々しくて、絶えず鳴り続ける波の音。
自然の風景が素晴らしくてやっぱり屋久島はいいなー、海もいいなー。
朝の空気を満喫したら撤収開始、
パッキング完了。
番屋峯キャンプ場を後にし、バス停へ向かいます。
安房の集落を歩いていると、
(ズーム)
普通に太忠岳の天柱石が見えます。
今回で7回目の屋久島、見知った安房の道を歩き、
バス停に到着。
が、まだ発車1時間前。
気が逸ってるのかジッとしてられなくて、早々にバス停に向かってしまっていました(汗)
ザックを下ろしてぶらぶら。
今日もかもがわの前には、猫ちゃんが気持ち良さそうに。
1時間後、到着したバスに乗り込みヤクスギランドへ。
つづく。
2015年10月18日
屋久島2015⑦
少し遡って、今年のゴールデンウイーク、屋久島の話し。
下山後からの道中記。
5月5日、午前9時半ごろ、
尾之間歩道を登り切り、淀川登山口に至った自分、
計画当初の予定ではこの後、黒味岳に登り石塚小屋泊、
翌日、花之江河歩道を歩きヤクスギランドへ下山、
の予定だったのですが、雨で日程がズレ込み、淀川登山口に居る今この日が屋久島最終日。
花之江河歩道は完全に諦め、せめて黒味岳をピストンして帰ろうかどーか思案していました。
が、結果、
尾之間歩道でもーお腹いっぱいになっちゃった、って理由で下山することに決定。
帰りの最終のトッピーは夕方だし、それまで島内をぶらぶらして時間を潰そうかと。
そうと決めたら、10:40に紀元杉から出ているバスに乗り込むべく、
いそいそ登山口トイレに併設されている更衣室で着替え、

徒歩20分程のバス停へ。
暖かい木漏れ日のなか、荷物を下ろし地べたにあぐら、
他数名のトレッカー達とともにバスを待ち、到着したバスに乗り込み安房へ。
くねくねとした道を下るバスはたびたび揺れるのですが、それが心地良く、うつらうつら。
程なく、安房バス停、
下車。
まず向かったのは、

バス停のすぐ近くにあるレストランかもがわ。
2010年に初めて訪れて以来、屋久島に来るたび行こう行こうと思っていたのですが、
なかなか機会に恵まれ無く、念願の2回目の入店。

オーダーは唐揚げ定食(前々日にも味徳で唐揚げ定食食べたのですが(汗))
ボリュームいっぱいでお馴染みなかもがわの定食、ランチですが、
それもさらっと平らげ、お腹も満ちて完全にゆるゆるモード。
次に向かったのはかもがわから歩いてすぐ、

泊酒店。安房で三岳を買うのはいつもココ。
感じが良くて優しそうなお母さんが応対してくれます。
で、奥さんへのお土産の三岳をゲット。
さて、トッピーまでの時間はまだまだあるので、次は楠川温泉へ行くことに。
なんせ二日前に屋久島来て以来お風呂入って無いので。
再びバスに乗り込み、

揺られること20分ほど、

楠川で下車。
楠川歩道入口の目の前、いつかはココから楠川歩道も歩いてみたいなー。
などと、呑気な事を思いながらも、実はこの時気付いていました・・・、
楠川温泉に行くには「楠川」で下車するのでは無く、
このいっこ前のバス停、「湯之河 」で下車しないといけないことに。
通り過ぎてから気付いた(^^;)
と、言う訳でバス一区間分徒歩で後戻り。

とほほ。
まー、時間はあるしのんびり行きましょーかー、と気を取り直し歩いていると、

海。

とても綺麗。

海岸に下りて、うっとり。
ざぶーん、ざぶーんと波の音が心地よく。

やー、バス降り損ねて良い景色を味わえた。
屋久島は山も良いけど海も良かった。
と、気分良く再び歩きはじめて程なく、

楠川温泉の入口、
木々のアプローチを抜け、

到着。
この建物から想像される通りのこじんまりとした浴槽ですが、
浸かると大変気持ち良く、山行の疲れをどっぷりと癒してくれます。
この楠川温泉もかもがわ同様2010年に訪れて以来2度目、やっとまた来れた。
温泉にも浸かってきれいさっぱり。
後は宮之浦で時間潰して港からトッピーに乗って帰るだけ。
三たびバスに乗り込み、宮之浦へ。

10分足らずで、観光センターの前で下車。
お土産コーナーをぶらぶら物色、
結局、買ったのは奥さんへのお土産の三岳キーホルダーとたんかんジュースのみ。
この辺りでする事も尽きて時間を持て余す様に。
周辺を徘徊の後、近くのベンチに腰を下ろし、
ぼけーっとたんかんジュースを飲んでみたのですが、

これが美味しくてびっくり、もう一回買いに走りお土産にしました。
そんなこんなしてやっとこさ乗船開始時間。


続々と乗り込む人達に交じり、独り乗り込み着席。
出港。
離れて行く港と屋久島の風景を横目に、
今回の山行を振り返ってみると、
それはそれは感動に満ち溢れた、素晴らしい体験で、
とても思い出深いものとなりました。
やっぱり屋久島は超絶おもしろいとこです。
そして、今回予定しながらも歩けなかった花之江河歩道もいつか是非、歩いてみたい。
次は花之江河歩道、そして黒味岳。
下り推奨と言われる尾之間歩道だけど、登ってみたらすごい楽しかったので、
どうせなら花之江河歩道も登りで歩いてみよう。
そんな決意を固め、帰路に就くのでした。
屋久島2015partⅡへ、つづく。
下山後からの道中記。
5月5日、午前9時半ごろ、
尾之間歩道を登り切り、淀川登山口に至った自分、
計画当初の予定ではこの後、黒味岳に登り石塚小屋泊、
翌日、花之江河歩道を歩きヤクスギランドへ下山、
の予定だったのですが、雨で日程がズレ込み、淀川登山口に居る今この日が屋久島最終日。
花之江河歩道は完全に諦め、せめて黒味岳をピストンして帰ろうかどーか思案していました。
が、結果、
尾之間歩道でもーお腹いっぱいになっちゃった、って理由で下山することに決定。
帰りの最終のトッピーは夕方だし、それまで島内をぶらぶらして時間を潰そうかと。
そうと決めたら、10:40に紀元杉から出ているバスに乗り込むべく、
いそいそ登山口トイレに併設されている更衣室で着替え、
徒歩20分程のバス停へ。
暖かい木漏れ日のなか、荷物を下ろし地べたにあぐら、
他数名のトレッカー達とともにバスを待ち、到着したバスに乗り込み安房へ。
くねくねとした道を下るバスはたびたび揺れるのですが、それが心地良く、うつらうつら。
程なく、安房バス停、
下車。
まず向かったのは、
バス停のすぐ近くにあるレストランかもがわ。
2010年に初めて訪れて以来、屋久島に来るたび行こう行こうと思っていたのですが、
なかなか機会に恵まれ無く、念願の2回目の入店。
オーダーは唐揚げ定食(前々日にも味徳で唐揚げ定食食べたのですが(汗))
ボリュームいっぱいでお馴染みなかもがわの定食、ランチですが、
それもさらっと平らげ、お腹も満ちて完全にゆるゆるモード。
次に向かったのはかもがわから歩いてすぐ、
泊酒店。安房で三岳を買うのはいつもココ。
感じが良くて優しそうなお母さんが応対してくれます。
で、奥さんへのお土産の三岳をゲット。
さて、トッピーまでの時間はまだまだあるので、次は楠川温泉へ行くことに。
なんせ二日前に屋久島来て以来お風呂入って無いので。
再びバスに乗り込み、
揺られること20分ほど、
楠川で下車。
楠川歩道入口の目の前、いつかはココから楠川歩道も歩いてみたいなー。
などと、呑気な事を思いながらも、実はこの時気付いていました・・・、
楠川温泉に行くには「楠川」で下車するのでは無く、
このいっこ前のバス停、「湯之河 」で下車しないといけないことに。
通り過ぎてから気付いた(^^;)
と、言う訳でバス一区間分徒歩で後戻り。
とほほ。
まー、時間はあるしのんびり行きましょーかー、と気を取り直し歩いていると、
海。
とても綺麗。
海岸に下りて、うっとり。
ざぶーん、ざぶーんと波の音が心地よく。
やー、バス降り損ねて良い景色を味わえた。
屋久島は山も良いけど海も良かった。
と、気分良く再び歩きはじめて程なく、
楠川温泉の入口、
木々のアプローチを抜け、
到着。
この建物から想像される通りのこじんまりとした浴槽ですが、
浸かると大変気持ち良く、山行の疲れをどっぷりと癒してくれます。
この楠川温泉もかもがわ同様2010年に訪れて以来2度目、やっとまた来れた。
温泉にも浸かってきれいさっぱり。
後は宮之浦で時間潰して港からトッピーに乗って帰るだけ。
三たびバスに乗り込み、宮之浦へ。
10分足らずで、観光センターの前で下車。
お土産コーナーをぶらぶら物色、
結局、買ったのは奥さんへのお土産の三岳キーホルダーとたんかんジュースのみ。
この辺りでする事も尽きて時間を持て余す様に。
周辺を徘徊の後、近くのベンチに腰を下ろし、
ぼけーっとたんかんジュースを飲んでみたのですが、
これが美味しくてびっくり、もう一回買いに走りお土産にしました。
そんなこんなしてやっとこさ乗船開始時間。
続々と乗り込む人達に交じり、独り乗り込み着席。
出港。
離れて行く港と屋久島の風景を横目に、
今回の山行を振り返ってみると、
それはそれは感動に満ち溢れた、素晴らしい体験で、
とても思い出深いものとなりました。
やっぱり屋久島は超絶おもしろいとこです。
そして、今回予定しながらも歩けなかった花之江河歩道もいつか是非、歩いてみたい。
次は花之江河歩道、そして黒味岳。
下り推奨と言われる尾之間歩道だけど、登ってみたらすごい楽しかったので、
どうせなら花之江河歩道も登りで歩いてみよう。
そんな決意を固め、帰路に就くのでした。
屋久島2015partⅡへ、つづく。
2015年05月29日
屋久島2015⑥
鯛之川渡しを無事通過、
その後は乃木尾根に出るまで、
高低差にして300m程の登りが続きます。

道は依然険しくワイルド。

ですが、
朝の森は空気がとっても清々しくて、気持ちが良く、
足取りも軽いです。

苔むした岩や、渡渉箇所を流れる水がまた綺麗で、
足が止まります。

んで、ワイルドな登りを小一時間ほど、
行く先の視界が開け、樹林帯をひょっこり抜け出すと・・・、

ぱーん!と景色が開けます。
どうやら乃木尾根に出たようです。

鬱蒼とした樹林帯から抜け至ったそこは、
白く、立ち枯れた様な木々が並ぶ、独創的な風景が広がっていました。

ここから道は乃木岳ピークを巻く様にグっと西に折れ、
淀川登山口まで抜ける、尾之間歩道の終盤へと移ります。
これまでの登山道とは様相が一遍に変わり、
空の散歩を楽しんでいるかの様な道が続きます。

「空の散歩」と言うのも、
この、白く立ち枯れた木々に否応なく目を奪われてしまうので、
ずっと頭上を、空を見上げながら歩いていたからかも知れません。

枯存木、白骨樹と呼ばれているこれらの木々ですが、

まるで、朝陽に照らされた今この時だけ、
生命を与えられたかの様に、


空に向かって思い思いに、幹や枝を伸ばす姿は、


その呼ばれ方とは裏腹に、力強さに溢れていました。
そして北側の景色が開ける所からは、

石塚山、太忠岳の山容が伺えてもー楽し過ぎます。
目を奪われる景色が続々飛び込んでくる、最高の尾根歩きでした。

で、道はまた樹林帯に突入。

これ以降の登山道の風景は、
木々や苔の感じなど、奥岳の縦走で見る景色に似てきます。

切り株更新。
植生が変わったのか、杉が多く目に付く様になった気が。

相変わらずの倒木を超え、
緩やかなアップダウンを交えてだらだらと続く道を行きます。

乃木尾根を過ぎた辺りから淀川登山口まで、
登って下って登って下って、
高度は殆ど変らず、ひたすら西へ。
あー、長い。
そうして、
乃木尾根から2時間弱ほど歩いたところに、

ドーン!とその巨体を見せつけるひときわ大きな杉、
尾之間大杉とご対面。
見上げるとなかなかの迫力で息をのむ、
と同時に、
淀川登山口すぐ近くにあるこの杉を見てるって事は、
尾之間歩道の終わりが近い事を知り、
ホッとする様な嬉しいような寂しい様な、
なんか色々入り混じった感情、気分に。
そして本当にすぐ、数分ほどで、
人の話し声が聞こえてきて、

続いていた樹林が途切れ、
先には、淀川登山口が垣間見えて来ました。
ああ…、
長かった尾之間歩道も、あとほんの数歩で終わってしまう。
するっと呆気なく抜け出て、

淀川登山口。
道路一本挟んで、
淀川登山口と尾之間歩道入口は対面しています。
去年の秋、白谷雲水峡から宮之浦岳を経て、
淀川登山口に立っていた自分は、
雨の影響で鯛之川の渡渉が困難と判断して、入る事を諦めた尾之間歩道、
その入口の標識を、悔しい思いで見つめていました。
入れない尾之間歩道入口の写真を撮るのもなんかしゃくだからと、
やっぱやーめた、って、
構えたカメラのシャッターを切らずに下ろし、
紀元杉バス停までとぼとぼ歩き始めた当時の自分。
ですが、今は、
清々しい達成感と大きな嬉しさを持って、
あの時撮らなかった尾之間歩道入口を、

パチリんこ。
おわり。
※2015_10_14追記
屋久島2015⑦へ、つづく。
その後は乃木尾根に出るまで、
高低差にして300m程の登りが続きます。
道は依然険しくワイルド。
ですが、
朝の森は空気がとっても清々しくて、気持ちが良く、
足取りも軽いです。
苔むした岩や、渡渉箇所を流れる水がまた綺麗で、
足が止まります。
んで、ワイルドな登りを小一時間ほど、
行く先の視界が開け、樹林帯をひょっこり抜け出すと・・・、
ぱーん!と景色が開けます。
どうやら乃木尾根に出たようです。
鬱蒼とした樹林帯から抜け至ったそこは、
白く、立ち枯れた様な木々が並ぶ、独創的な風景が広がっていました。
ここから道は乃木岳ピークを巻く様にグっと西に折れ、
淀川登山口まで抜ける、尾之間歩道の終盤へと移ります。
これまでの登山道とは様相が一遍に変わり、
空の散歩を楽しんでいるかの様な道が続きます。
「空の散歩」と言うのも、
この、白く立ち枯れた木々に否応なく目を奪われてしまうので、
ずっと頭上を、空を見上げながら歩いていたからかも知れません。
枯存木、白骨樹と呼ばれているこれらの木々ですが、
まるで、朝陽に照らされた今この時だけ、
生命を与えられたかの様に、
空に向かって思い思いに、幹や枝を伸ばす姿は、
その呼ばれ方とは裏腹に、力強さに溢れていました。
そして北側の景色が開ける所からは、
石塚山、太忠岳の山容が伺えてもー楽し過ぎます。
目を奪われる景色が続々飛び込んでくる、最高の尾根歩きでした。
で、道はまた樹林帯に突入。
これ以降の登山道の風景は、
木々や苔の感じなど、奥岳の縦走で見る景色に似てきます。
切り株更新。
植生が変わったのか、杉が多く目に付く様になった気が。
相変わらずの倒木を超え、
緩やかなアップダウンを交えてだらだらと続く道を行きます。
乃木尾根を過ぎた辺りから淀川登山口まで、
登って下って登って下って、
高度は殆ど変らず、ひたすら西へ。
あー、長い。
そうして、
乃木尾根から2時間弱ほど歩いたところに、
ドーン!とその巨体を見せつけるひときわ大きな杉、
尾之間大杉とご対面。
見上げるとなかなかの迫力で息をのむ、
と同時に、
淀川登山口すぐ近くにあるこの杉を見てるって事は、
尾之間歩道の終わりが近い事を知り、
ホッとする様な嬉しいような寂しい様な、
なんか色々入り混じった感情、気分に。
そして本当にすぐ、数分ほどで、
人の話し声が聞こえてきて、
続いていた樹林が途切れ、
先には、淀川登山口が垣間見えて来ました。
ああ…、
長かった尾之間歩道も、あとほんの数歩で終わってしまう。
するっと呆気なく抜け出て、
淀川登山口。
道路一本挟んで、
淀川登山口と尾之間歩道入口は対面しています。
去年の秋、白谷雲水峡から宮之浦岳を経て、
淀川登山口に立っていた自分は、
雨の影響で鯛之川の渡渉が困難と判断して、入る事を諦めた尾之間歩道、
その入口の標識を、悔しい思いで見つめていました。
入れない尾之間歩道入口の写真を撮るのもなんかしゃくだからと、
やっぱやーめた、って、
構えたカメラのシャッターを切らずに下ろし、
紀元杉バス停までとぼとぼ歩き始めた当時の自分。
ですが、今は、
清々しい達成感と大きな嬉しさを持って、
あの時撮らなかった尾之間歩道入口を、
パチリんこ。
おわり。
※2015_10_14追記
屋久島2015⑦へ、つづく。