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Posted by naturum at

2014年11月19日

屋久島2014②

初日、高塚小屋までたどり着き、雨のテント泊。

夜中、一度目が覚める、
テント内は真っ暗、雨の音を聞く、
また眠る。
暫く眠って、再び目が覚める。
5時にセットしといたアラームは鳴っていないので、
まだ眠れる。
そう思って目を閉じた瞬間、アレレ?
テント内がうっすら明るい、
手元に置いてある物がはっきりと見てとれる、
一瞬、寝坊して夜が明けたのかと思ったけど、
違う、射し込んでいたのは月明かり。
テントを叩く雨音は聞こえない、
雨も止んだ。

5時、アラームが鳴って目を覚ます。
雨が止んだことで一安心、昨夜の重い気持ちが一遍に軽やかに。
朝食は五木のうどんとファミマの紅鮭おにぎりと魚肉ソーセージ1本。
がっつりめ。
食後のコーヒーまでキメて、いよいよ撤収にとりかかる。
荷物をザックにまとめ、テントの外にでて空を見上げると、
どんよりの隙間から青空が垣間見える、
あの青空がどんどん広がって、るんるん♪な今日が始まって、
まずは目指すは宮之浦岳、気持ちの良いトレイルを歩く自分。
そんな姿を想像しながら、テントをデッキに干して乾くのを待つ。
どうせ全乾きする事も無いので「もー良かろう」とテントを畳みかけた時、
また、雨が降り始めた・・・。

屋久島二日目の始まり。

7:27、高塚小屋を後に、
身に纏っているのは昨日から濡れたままのレインウェア。
取り敢えず新高塚までてくてく。

微かに電波の入る高塚小屋で天気予報を確認したところ、
今日は雨のち曇りのち晴れみたいな時間ごとの予報がでてる。
明日は依然快晴の予報。

気になるのは昨日今日、雨が降り続いたせいで、
快晴の明日でも鯛之川が増水していないか、渡渉は可能なのか、って事。
淀川から尾之間歩道へ入って2時間程歩いたところに位置する鯛之川出合い。
明日、そこまで行ってもし増水していて渡渉が無理だった場合、
淀川登山口迄引き返すしかない。
そして紀元杉バス停まで歩く。
出ているバスは10:40発と14:50発の一日2本。
10:40発には間に合うか分からない、
14:50発の便では、16:00宮之浦港発の最終のトッピーには間に合わない。
明日のうちには屋久島を発たなければならないので、
明日に予定している鯛之川の渡渉は、
「もし、行ってみてダメだったら引き返そう」
は極力避けたいのだ。

雨、天気、明日歩く尾之間歩道、鯛之川の増水、
そんな心配事ばかりで頭をいっぱいにしつつ歩いてると、

ひょっこり新高塚小屋に到着。

誰も居ない様子の小屋を通り過ぎ、
先へ進むも頭のなかはやっぱり天候のことばかり。

一旦雨が上がっては気分が上がり、
再び雨が降り出しては下がる、
の繰り返し。

雨が降り続いた場合のプラン変更も考え始めたのは、
宮之浦歩道、第一展望台あたり(ガスで展望も何も無かったですが)。

ふと行く先にまたヤクシカの白いお尻が、
今度のは体もデカく、立派な角を持った牡鹿。
近づくの怖いんで距離を保ちながら鹿さん速度でゆっくりと進行。

立ち止まっては歩くのノロノロ歩行な鹿さん。
漸く道を譲ってくれました。

8:53、新高塚から1.4キロ歩いてきたところ。
中空には真っ白いガスが漂うのみ。

展望や景色が無いから木ばかりに目が行きます。

ガスが薄くなり行く先には小高く平石の岩群が。
それにおお!と思ったその脇に、

風も吹いて無いのに風に吹かれてる様に生えてる木。
それにも、おお!

登って行くと、

平石岩屋。
強風で知られるこの辺りですがこの日はさして風も強くなく。

引き続き真っ白なトレイルをえっちら進みます。

で、休憩にちょーど良い場所で休憩、疲れたし。

気になるのはやっぱりお天気、
明日は快晴の様だし、今日の雨も何処かで止んで、晴天が広がるだろう、
宮之浦岳は携帯の電波が入るし、そこでまた天気予報を確認してみよう。
まー、それまでには空も青くなってるかも知れないし、きっと大丈夫。
と、そんな奮起を自分に起こさないといけないくらい、
実はこの時、
尾之間歩道へ行けるか行けないか、行くか行かまいかでグラグラしてました。
とにかく宮之浦岳山頂で明日の快晴と今日これからの好天を確認して、
そんなグラグラを跳ね除けようと言う魂胆。

企みを胸に、歩き続け、
9:58、

焼野三叉路到着。

そうそう、この情報を事前にキャッチしてしまったので、
今回は花山歩道をコースに選べなかったのです。

では、一路宮之浦岳山頂へ。
意外と長く感じた焼野三叉路から宮之浦山頂迄の道のり、

山頂直下には迫力の巨岩、それを包む真っ白いガス。

10:30くらい、山頂到着。
周囲の視界をガスに遮られた真っ白の世界。
でももう慣れっこ、だって宮之浦岳に三回登って三回ともこうだから。

そんな事より天気予報の確認!
予報が変わってるかも知れないし。
なかなか繋がらない電波にやきもきしながら恐る恐るお天気サイトを確認、
そこに表示された予報は、
本日午前から昼まで曇り、昼過ぎ一時晴れ、その後から夜間迄は雨、
翌日11日、未明より雨、午前中も雨、午後は折り畳み傘マーク。
要するに今夜は雨、快晴の筈だった明日も雨。

受けたショックの勢いのまま自分の心を自分でへし折り、
明日の尾之間歩道行きを断念しました。


つづく。  


2014年11月15日

屋久島2014➀

今年もまた、屋久島へ行ってきました。
なんだかんだで5年連続、
年1回ペースで5度目の屋久島。

山行予定は、
9日から11日にかけて、
初日、白谷雲水峡から入山、高塚小屋泊。
二日目、高塚小屋から宮之浦岳、黒味岳を経て淀川小屋泊。
三日目、淀川小屋より淀川登山口へ、そして尾之間歩道を歩き尾之間温泉へ下山。

日程、コース状況等から、二転三転してやっとこさ定まった今回の山行予定。
幾つかある屋久島の歩道を歩いてみたくて、コースに取り込んだのが尾之間歩道。
ここを歩くのが今回の一番の目的、目標。

天候は初日は日中雨、夕方には上がり、
翌10日は曇りのち晴れ、11日は終日快晴の予報。
尾之間歩道には、鯛之川渡しと言う難しい渡渉点があり、
増水時には渡れなくなるらしく、天候には充分な注意が必要。

因みに今回はソロ。
奥さんとは休みの調整がつかず単独での屋久島行となりました。

9日、始発のトッピーに乗り込み9:45宮之浦港到着。

宮之浦港より、

10:20発白谷雲水峡行のバスは10分遅れで出発。
出発時は4人だった車内でしたが、
道中の各バス停から続々とトレッカーが乗り込んできて、
到着時は7割程の乗車率。
と言う訳で、

朝イチに入って出てきた人達と、
我々の様にこれから入る人達で、
白谷雲水峡入口はごった返してました。

受付で協力金を払い登山届けを記入、
受付のお兄さんから、
「尾之間歩道は台風の影響で倒木バッキバキ、
明日から晴れるらしいけどもし今日の雨が明日以降降り続く様なら、
鯛之川が増水するのでその際は淀川から下山して下さい」
との忠告。

予定よりちょっと遅れて11:42スタート。

すぐに渋滞。

雨なので水量は多め、奉行杉コースは増水により通行止め。

最短で太鼓岩を目指してくてく。

さつき橋を渡る。

程なくくぐり杉。

次いで七本杉。

それにしても雨の白谷雲水峡は雰囲気が良く、

みずみずしい森の魅力を存分に放ってました。

13:02、辻峠到着。
雨で展望は望めないだろうし去年登ったし、
って事で太鼓岩はスルー、一休みして峠を下ります。
まず目指すのは楠川分かれ。

下ってすぐ、

辻の岩屋のなかより。

峠を下る間も雨は降り続き、

しっとりと濡れた森を下り進みます。

張り巡らされた木の根も濡れて独特の光沢。

先日の台風で倒れたらしいハリギリ。

13:50、楠川分かれに到着、
この頃には雨があがって気持ち良くトロッコ道にIN。

大株歩道入口を目指してトロッコ道をてくてく。

架かる橋より見下ろせるのは、
清んだ流れの安房川。

初日の重たいザックに苦労しながら黙々と歩いてると、
ヤクシカさん登場。
この後、最終日まで鹿さんウォッチングし放題、
やっぱり屋久島は鹿だらけ。

14:47、大株歩道入口到着。
ここからは登りになるので、その前にザック下ろして一休憩。
雨はうっすらまた降りだして、レインウェアは脱げず。

大株歩道を登り進み、
ウィルソン株を通り過ぎ、

さらに登り進みます。
因みに上の写真のすぐ右脇にウィルソン株。
ウィルソン株の周辺は休憩できるスペースがあるので、
これからの登りが急で長いことを考慮してまた一休憩。

で、ずーっと登り。

縄文杉、

高塚小屋に着きその辺にザックを下ろして再び縄文杉へ、
写真撮って(さっきスルーした)水場で水汲んで戻って、
17:29、高塚小屋再到着。
大株歩道入口からの道のりがやけにしんどく感じた、
重たいザック背負っての登りはやっぱりきつい。
休憩も含み思ったより時間がかかってしまったけど、
無事着いてやれやれ。

雨はまた降りだしてなかなかしっかりとした雨足に。
結局この日はレインウェアを脱ぐことは無く、ずっと雨。
予報では夕方辺りから雨が上がる筈だったのですが、
やっぱり屋久島、予報通りとはいかず、雨、雨、雨。

雨でもテント泊。
雨のテント泊は億劫だけど、
他の登山者と一緒に小屋に泊まるのはなんか苦手、
貸し切りなら嬉しいのだけど、
先客のグループさんもおられる様だし。

明日以降の天候を心配しながら飲食。
夜中中雨が降り続いて起きても雨、
てパターンだけにはどーかならないでと祈りつつ、
21:00頃には就寝。
一日目終了。

つづく。