ナチュログ管理画面 トレッキング・登山 トレッキング・登山 九州・沖縄 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

スポンサーリンク



上記のお知らせは30日以上更新のないブログに表示しています。
記事を更新するとこのお知らせは表示されなくなります
  

Posted by naturum at

2015年05月12日

屋久島2015➀

ゴールデンウイーク、5月3日から5日にかけて、
屋久島に行ってきました、今回もソロで。

今回の屋久島行きの最も大きな目的は、
去年秋、雨で断念せざるを得なかった鯛之川の渡渉を、
今回こそは成功させ、尾之間歩道を歩く事。

一か月ほど前から計画を立て始めたものの、
コース、天候、交通、などの各条件が複雑に絡み、
計画は難航を極め、
それはもう、
刻一刻とピースの形が変わってゆくパズルを作り上げるかの様な作業でした。

最終的に計画がまとまったのは出発前日の5月2日、
3日、尾之間にて前泊。
4日、尾之間歩道⇒淀川登山口⇒黒味岳⇒石塚小屋
5日、石塚小屋⇒花之江河歩道⇒ヤクスギランド

3日は雨の予報が確実そうと判断したのが前日の2日、
尾之間歩道にある、
鯛之川の渡渉が厳しそうなので3日は前泊にて停滞を決意。
したのは良いのですが、なんせGW、
宿の手配は完全に無理なので、キャンプ場を探すことに。
んで、見つかったのが尾之間にあるJerry’s Camp Site
2日の仕事が終わった夕方に予約の電話を入れ、
翌3日、7:45発のトッピーに乗り込み、
屋久島へ。

9:45、宮之浦港到着。
初日は時間を急ぐ事は何も無いので、ゆっくり。
乗り場をうろうろして、
後で買えるか分からないので三岳を取り敢えずゲット。
やって来た島内周回のバスに乗り、尾之間へ。

雨の宮之浦を出発。
停車する各バス停から、
大小のザックを背負ったトレッカー達が、続々と乗り込んで来る。
楠川で降りる楠川歩道から入山するであろう人、
途中で乗り換えて荒川登山口に向かう人、
早々と旅を終えて空港に向かう人、
等々、様々な目的でバスに乗る人達を興味深く観察。
そして、

屋久島のバス停の名前は面白い。
因みに、屋久島REALWEAVEでDLできる島のバスの時刻表には、
主要なバス停のみ、通過する時刻が記載されています。
実は、これに記載されているバス停以外にも沢山のバス停があり、
バスはこまめに停まってくれます。
今回下車する「二又川」も、
そんなバス停のひとつ。

宮之浦から1時間程、到着、
下車。
(次のバス停は尾之間)。
聳え立つモッチョム岳。
バスを降りていきなり、こんな風景が目に飛び込んできて、
尾之間に来たなー、と嬉しくなります。

さて、Jerry’s Camp Siteは、と・・・。

うむ。
バスを降りて、ちょっとだけ尾之間と逆方向に歩くと、
分かり易い看板発見。

県道77号線を横切り、海の方へ。

さらに看板、迷う事はありません。
このオウムちゃんがJerryさん。
MANDALAって書いていますが、
マンダラヨガキャンプ場って名前でも運営してるっぽいです。

ほどなく、

エコハウスと呼ばれる管理棟を兼ねた建物に到着。
ここでチェックインを済ますのですが、
その際に応対してくれたのは外国の方、ドイツ人のご主人さん。
大柄なおとーさんですが、その体格とは裏腹に、
今日これからや明日の天気を心配して調べてくれたり、
雨のなかでのテント設営は大変じゃないか?とか、
細やかな気遣いが温かく、とても親切な方。
「んじゃ、設営は後回しにしてゴハン食べ行ってきまーす」
と伝えると、
「丁度これから近くのAコープに行くとこだから、一緒に乗ってくかい?」
と、年季の入った四駆を指さし、同乗を勧められました。
お言葉に甘えて、

車で数分、徒歩10分くらいのAコープに到着。
Aコープは後で立ち寄る事にして、
ご主人にお礼を告げ「また後でー」と 、
散策へ。
まずは、ゴハン屋さん探し。
しばしぶらぶらして、
結局、位置的にはキャンプ場に戻る形になるのですが、

道中、ご主人さんにお勧めしてもらったコチラの「味徳」にIN。
定食屋さんぽいラインナップがメニューに並びます。

飛び魚とかもありましたが、唐揚げ定食に決定(唐揚げ大好き)。
とっても美味しくてボリュウムも満足、ゴハンおかわりしちゃいました。

食べ終わって出る頃には、雨もけっこーな本降りになってましたが、

構わずぶらぶら散策続行。

コチラもご主人お勧めのパン屋さん「ペイタ
明日の朝食にミックスサンドと、焼き立てとお勧めされたクルミパンをゲット。
翌朝食べたのですが、ほんと美味しかったですココのパン。
カフェスペースもあって、のんびりと過ごすのも良さそう、
また行ってみたいなー。

んで、Aコープに戻り食料やもろもろの買い物を済ませ、
Jerry’s Camp Siteへ。
ザックを置いてったエコハウスに戻ると、
奥様が寛いでらっしゃいました。
気さくで明るい方で、
何度か声を掛けてもらって会話を楽しみました。

雨は依然降り続いていましたが、
折り畳み傘を片手にがんばって設営。

テントサイトは緑が広がっていて、
波の音が絶えず聞こえる最高のロケーション。
晴れた日とか気持ち良いだろうなー。

こーゆーテントサイトが敷地内に複数。
舗装路を歩いてゆくと、

海が広がっていて素晴らしい環境のキャンプ場でした。

さて、ゴハンも食べて設営も済んで、
特にする事も無く時間を持て余していたので、
再度その辺をぶらぶら。

とにかくモッチョム岳の眺めが素晴らしい尾之間。
2年半前に登ったのですが、登り応えあって面白い山。
山頂からの展望は最高でした。

この時、雨は小康状態となっていたのですが、
強弱をつけて日中降り続いた雨、
バス停横を流れる二又川を橋の上から覗いてみると・・・、

もう、ごーごーに増水してました。
凄まじい水の流れと轟音に、恐怖すら感じます。
明日の鯛之川の渡渉に、一抹の不安がよぎった瞬間でした。

二又川のバス停からここまで、ほんの数分ほど。
「尾之間」のかっこいい石碑を激写してUターン。
サイトに戻り、

小降りになった雨に安堵してのほほぉんと過ごしていたのですが・・・。
この直後あたりからまたも大雨。
そしてなんと、テントが雨漏り。
最初はシーム部分から雨滴が垂れてくる感じだったのですが、
その後、幕全体から雨が染み込んでくる様にまで。
染み込んだ雨水がテントフロアの隅に溜りだす始末。
設営直後、ザックの中身の大体をフロアに散らかしていたので、
シュラフやマットなど、濡らしたくないものが濡れてしまわない様に必死で対策。
外に出てテントの天井部分にゴミ袋を置いて防水を試みるも、
風でゴミ袋が飛ばされてゆきそうになりあわわあわわ状態。
結局、垂れたり染みたりしてくる雨水をパックタオルで吸水、
絞ってまた拭き取っての繰り返し作業を延々3時間近く。
いやー、地獄でした。
今まで何度も雨中で使用してきたスカイライト、
こんな盛大なお漏らしを披露した事は無かったのですが・・・。

雨が止んだのが21時頃。
やっとこさ三岳にありつけてまったり。
Aコープで買った鶏刺しにも三岳はナイスフィット。

月が雲に隠れたり現れたり。
雨が止むと程よい海風が吹き込んできて、
気温も暖かで、
やっと、気持ちの良い時間が流れるJerry’s Camp Siteの夜。

この雨で明日以降の山行計画は練り直し。
明日4日の予定は▼
尾之間歩道⇒淀川登山口⇒黒味岳⇒石塚小屋
となっていたのですが、
雨漏りとのバトルで早寝が出来ず従って早出も出来ず、
加えて、この大雨で明日中の鯛之川の渡渉はほぼ不可能となりました。
(宮之浦岳付近では1時間当たり19mm降った時もあった模様:登山ナビより)
考えた結果、
明日は朝ゆっくり起きてテントやその他の乾燥、撤収。
その後、尾之間歩道へ、
そして、鯛之川手前にあるビバークポイント、のりこしにてビバーク。
翌5日、鯛之川の渡渉を行い、淀川登山口へ。
この様に、確実に尾之間歩道を歩き切る事を最優先とし、
予定変更。

散々計画を練ったのに、
結局2泊3日かけて尾之間歩道を歩くのみかー。
まーいっかー尾之間歩道はどうしても歩きたかったし。
それにしても雨降って無いっていいなー。
明日、明後日の予報は晴れだし。
うっしっし。
などと独りごちつつ、
眠りへ。

つづく