2015年05月23日
屋久島2015④
蛇ノ口滝を後にし、分岐である東屋まで戻ります。
ここから、ずーっと登り、鯛之川を越え、
乃木岳(のんきだけ)の尾根に至るまでが、
尾之間歩道の中盤。
高度450m付近から本日の幕営予定地である「のりこし」、
1200mまで、一気に登り上げるハードな行程。
この、重たいザックさえ無ければなぁー、

とぼやきつつも、
デポして行ったザックを再度担ぎ上げ、
「のりこし」目指して出発。

まずは洗礼かの様に、

急登が続きます。

頭上は木々が多い茂る樹林帯。
急登がひと落ち着きすると、
アップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げてゆきます。
そして何より尾之間歩道を象徴するのが、

この、倒木。
倒木、倒木、倒木、倒木だらけの登山道。
倒木と地面の間に体を滑り込まて抜け進んだり、
跨いで進んだりの連続。
くぐり抜けてる最中、
ザックと倒木が干渉して、勢いで前につんのめるからもー大変。
道は、

要所、要所に赤テープが配されていて、

完全にルートをロスする事はまず無いと思われるのですが、
次のテープを探す為に立ち止まる事は何度かありました。

その原因となるのもやはり倒木。

テープ間に倒木があると次のテープが見つけにくく、
ルートファイティングを要する場面が多数。
探せば必ずテープが見つかるので助かるのですが、
緊張感が途切れる事は無く、噂通りのタフな道が続きます。

しかしながら、それと同時に、
力強い屋久島の自然が続々と目に飛び込んできて、

このコースの醍醐味を存分に味わえました。
水が豊富に流れるこの登山道には渡渉点も多く、

苔むした岩と水の風景がまた美しく、
うっとりさせてくれます。
ふと、木々の隙間から遠くに見える、

蛇ノ口滝上部の大スラブ。
ラッキー♪良いもの見れた、とテンションが上がります。
ですが、道は険しい登り下りが続き、
実際の距離、時間以上に長さが感じられ、
疲労としてのし掛かってきます。
ひーこら進み、
徐々に標高も上がってゆき、

時折、頭上が開ける場面も。

もう少しで「のりこし」も近いかな?と登り進んでいたのですが・・・。

上の写真の箇所を過ぎた辺りで、
「ん?ここが『のりこし』では?」
って所に出くわしました。
ですが、ネットで見たのりこしの写真には必ず、
「ここはのりこし」
って書いた黄色い看板が写っていたのですがソレが無いのです。
地形図と地形を照らし合わせてみても、
目安として使用していた高度計の数値と照らし合わせてみても、
ここが「のりこし」っぽいんだけどなー。
迷いましたが、
先へ進んでみることに。
その理由はふたつ。
もしかしたら、先に行けば「ここはのりこし」て書いた看板のある、
本当の「のりこし」に辿り着くかも、
って言う思いと、
もしここが「のりこし」だとしたらもう40分も歩けば鯛之川、
鯛之川、見てみたい!
んで、後の事は鯛之川を見てから考えよう、
って言う思いからです。
この時点で16:30。
時間的余裕は無いのでずんずん進みます。

地形図通り、
道はこの後下りへと変わり、高度を下げていきます。
あれがのりこしだったのだな、と確信。
下り切った鞍部状になった部分を切り裂く様に流れているのが鯛之川。
下り進んでゆくと、川の音がうっすらと聞こえて来て、
徐々にその音ははっきりと川鳴りとして耳に届く様になり、
足を早めたその先に捕まえたのは、

西日に照らされた鯛之川。
遂に、この目に初めて鯛之川を収める事が出来ました。
平素、穏やかな清流は、
昨夜の雨で水かさを増して、激しく流れていました。
透き通って透明な、綺麗な水と、その激しさが対照的で、
なんとも言えない美しさと迫力に見とれるのみ。
・・・。
「うむ、見た!」
さー、どーしよー。
鯛之川見たさに此処まで来たけど、
水位、流れの早さから見て渡渉は厳しそう。
仮に渡渉出来たとしても、
この時時刻は17時を回っていたので、
日暮れ迄に淀川に抜け出るのは無理だろうし。
のりこしまで戻るならギリギリな所なのですがなんか面倒に。
一応、のりこしまで戻る方向に向かい歩きつつ、
どっか適当にビバークできそうな所があったらそこでビバークしちゃおー。
と、クルリと方向転換したその目線の先にすぐ、
ビバーク適地発見!
なんと鯛之川から少しだけ登り返した所に、
ビバークに持ってこいのやや開けた場所があったのです。
その辺からいくらでも湧き出てる水をゲットして、

早速設営。

メッシュで。

大自然の森のなかで独りこっそりビバーク。
適地発見から設営までの流れの最中、
テンションはMAXまで跳ね上がってました。

とにかくもう楽しくて。
つづく。
ここから、ずーっと登り、鯛之川を越え、
乃木岳(のんきだけ)の尾根に至るまでが、
尾之間歩道の中盤。
高度450m付近から本日の幕営予定地である「のりこし」、
1200mまで、一気に登り上げるハードな行程。
この、重たいザックさえ無ければなぁー、
とぼやきつつも、
デポして行ったザックを再度担ぎ上げ、
「のりこし」目指して出発。
まずは洗礼かの様に、
急登が続きます。
頭上は木々が多い茂る樹林帯。
急登がひと落ち着きすると、
アップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げてゆきます。
そして何より尾之間歩道を象徴するのが、
この、倒木。
倒木、倒木、倒木、倒木だらけの登山道。
倒木と地面の間に体を滑り込まて抜け進んだり、
跨いで進んだりの連続。
くぐり抜けてる最中、
ザックと倒木が干渉して、勢いで前につんのめるからもー大変。
道は、
要所、要所に赤テープが配されていて、
完全にルートをロスする事はまず無いと思われるのですが、
次のテープを探す為に立ち止まる事は何度かありました。
その原因となるのもやはり倒木。
テープ間に倒木があると次のテープが見つけにくく、
ルートファイティングを要する場面が多数。
探せば必ずテープが見つかるので助かるのですが、
緊張感が途切れる事は無く、噂通りのタフな道が続きます。
しかしながら、それと同時に、
力強い屋久島の自然が続々と目に飛び込んできて、
このコースの醍醐味を存分に味わえました。
水が豊富に流れるこの登山道には渡渉点も多く、
苔むした岩と水の風景がまた美しく、
うっとりさせてくれます。
ふと、木々の隙間から遠くに見える、
蛇ノ口滝上部の大スラブ。
ラッキー♪良いもの見れた、とテンションが上がります。
ですが、道は険しい登り下りが続き、
実際の距離、時間以上に長さが感じられ、
疲労としてのし掛かってきます。
ひーこら進み、
徐々に標高も上がってゆき、
時折、頭上が開ける場面も。
もう少しで「のりこし」も近いかな?と登り進んでいたのですが・・・。
上の写真の箇所を過ぎた辺りで、
「ん?ここが『のりこし』では?」
って所に出くわしました。
ですが、ネットで見たのりこしの写真には必ず、
「ここはのりこし」
って書いた黄色い看板が写っていたのですがソレが無いのです。
地形図と地形を照らし合わせてみても、
目安として使用していた高度計の数値と照らし合わせてみても、
ここが「のりこし」っぽいんだけどなー。
迷いましたが、
先へ進んでみることに。
その理由はふたつ。
もしかしたら、先に行けば「ここはのりこし」て書いた看板のある、
本当の「のりこし」に辿り着くかも、
って言う思いと、
もしここが「のりこし」だとしたらもう40分も歩けば鯛之川、
鯛之川、見てみたい!
んで、後の事は鯛之川を見てから考えよう、
って言う思いからです。
この時点で16:30。
時間的余裕は無いのでずんずん進みます。
地形図通り、
道はこの後下りへと変わり、高度を下げていきます。
あれがのりこしだったのだな、と確信。
下り切った鞍部状になった部分を切り裂く様に流れているのが鯛之川。
下り進んでゆくと、川の音がうっすらと聞こえて来て、
徐々にその音ははっきりと川鳴りとして耳に届く様になり、
足を早めたその先に捕まえたのは、
西日に照らされた鯛之川。
遂に、この目に初めて鯛之川を収める事が出来ました。
平素、穏やかな清流は、
昨夜の雨で水かさを増して、激しく流れていました。
透き通って透明な、綺麗な水と、その激しさが対照的で、
なんとも言えない美しさと迫力に見とれるのみ。
・・・。
「うむ、見た!」
さー、どーしよー。
鯛之川見たさに此処まで来たけど、
水位、流れの早さから見て渡渉は厳しそう。
仮に渡渉出来たとしても、
この時時刻は17時を回っていたので、
日暮れ迄に淀川に抜け出るのは無理だろうし。
のりこしまで戻るならギリギリな所なのですがなんか面倒に。
一応、のりこしまで戻る方向に向かい歩きつつ、
どっか適当にビバークできそうな所があったらそこでビバークしちゃおー。
と、クルリと方向転換したその目線の先にすぐ、
ビバーク適地発見!
なんと鯛之川から少しだけ登り返した所に、
ビバークに持ってこいのやや開けた場所があったのです。
その辺からいくらでも湧き出てる水をゲットして、
早速設営。
メッシュで。
大自然の森のなかで独りこっそりビバーク。
適地発見から設営までの流れの最中、
テンションはMAXまで跳ね上がってました。
とにかくもう楽しくて。
つづく。