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Posted by naturum at

2016年10月10日

屋久島2016partⅡ⑥

~下山~

9月18日、4:00、起床。
花山歩道を登り、永田岳を目指した昨日の疲れも無く、普通に目を覚ます。
同宿2名はまだ眠っている様なので、静かにコーヒーを沸かして、飲む。
撤収作業と身支度へ移る、濡れた荷物、ウェアの事を考えると気が重い。
タイツとズボンはびしょびしょなので着る気がしない、
防寒用に持って来ていた、モンベルのレッグウォーマーとパンツを履いて、
その上からレインウェアのズボンを履く、ヘンな感じだ。
準備が整った、でも5:30はまだ暗く、少し待つ。
夜がうっすらと明けて来た6:00前、鹿之沢小屋を出発。
下山開始。

昨夜、雨は強く降り続いていて、
今朝も、雨脚は弱まったものの、依然降り続いている。
朝の森はまだ暗く、暫くはヘッ電を点けたままの下山。
写真が無いので正確な時間は、いまは分からないけど、
大石展望台にはかなり早いペースで到着した。
そして、ハリギリの大木にもう一度出会ったのは、

7:38。
雨に濡れた姿もまた良くて、思わずスマホを取り出して撮影。
下山のペースは速かった様で、花山広場にも拍子抜けする程あっさり到着。
登ってきたあの時の苦労を、心地よく裏切りながら早足で下り進む。
標高830m付近、カスミ谷展望台で休憩。
最後まで取っておいた焼きそばドッグは、
ザックのなかで完全に潰れていたけど、朝から何も食べていなかったので格別。
また蜂がぶんぶんと飛び回っている、登りのときも此処で蜂が飛び回っていた。
怖いので、先へ。先月の龍神杉ビバークで実は蜂に刺された。
標高800mを境に、嘘のように天候が一変。
雨は止み、陽が差してきた。
下り進んでいると、暑さが込み上げてくる。
レインウェアやその下に着ていた薄手のシェルを脱ぎ、Tシャツに。
下は脱げない、脱ぐとパンツにレッグウォーマー姿だからだ。
暑さを感じると同時に、急に疲労も感じだしてきた。
もう少しで下山も完了、時間も気になるし、先を急ぎたいところだけど、
思った様に足が進んでくれない。
序盤よりも大幅にペースを落としつつ下る。
登山道にうっすらと沢の流れが横切っている、
上流に目を向けると小さな小さな滝の様に、水が流れ落ちている。
ザックを下ろし登山道を少しだけ外し、顔を洗ってクールダウン。
水も飲む。
粉エリアス(粉のアクエリアス)で無く、真水が喉に心地良い。
そこからまた歩き始めるとすぐに、渓谷の水の流れる音が聞こえだしてきた。
大川林道に沿って流れる、大川の川鳴りだ。
標高540m、花山歩道入口はもう近い。
下り疲れた足を一歩、一歩進めて、
そうして、最後、急な下り階段の様な道を抜けたら、
そこは花山歩道入口。
10:26、到着。
6:00に鹿之沢小屋を出発して4時間26分、割と良いペースに満足。
ここで終わりなら良いのだけど、今日のゴールは栗生橋バス停。
13:39発のバスに乗る事だ。
この花山歩道入口から大川林道を経て、さらに県道を1時間近く歩く。
まだ終わらない。

ズボンを平地用のズボンに履き替える、登山靴はまだ脱げない、
平地用のAdvocateではこの大川林道は歩けないからだ。
着替えと休憩、あとヒルを落とす作業に20分以上かかってしまった、
急ぎ足で大川林道を歩く、再スタート開始。
天候は晴れ、気持ちの良い風が抜けていくなか、時間を気にしつつただ歩く。
登山道とはうって変わった、歩きやすい道はありがたいのだが、
歩けど歩けど、標高は下がらず、長い林道の消化が一向に進まない。
途中、猿の群れに遭遇。
おとなしそうなヤクザル達のなかにひと際タチの悪そうなのが一匹。
目を逸らして、なるべく遠くを横切ろうとするも、
軽く威嚇されながら追いかけられてしまった。
怖かったー。
時間が気になる。
13:39発のバスに間に合うには、12:30までにはこの大川林道を抜け出たい。
高度計を見ると150m、大川林道入口は標高24mと記憶していたのでまだ先は長い。
登山道と違い、この、大川林道の標高を100m下げるのは時間が掛かる。登りで学んだ。
時間、厳しいかな?と思い始めたその矢先、

大川林道の入口に飛び出した。
あれ?標高は124mを指している。
これまでほぼ正確に近い高度を示していた今回のSUUNTO
ここに来て乱れたか、記憶していた標高24mと言うのが間違っていたのか。
とにかく、着いた。
時刻は12:09、目標時間内だ。

靴も履き替えTシャツも着替えて、ボディシートで体を拭くと、
登山が終わり、平地の移動へと切り替わったのだと、開放感を感じた。
そうして、登り一辺倒の県道78号線をひた歩き、
出発地点である屋久島青少年旅行村を過ぎると、道は下りに。
七五岳を眺めながら、呑気に歩いてゆくと、やがて新栗生橋に至る。
この橋を渡ったところがバス停、今回の山行の終わりだ。
12:48、栗生橋バス停に到着。
13:39発のバスには余裕で間に合った。
ザックを投げ下ろしてエスマートへ、
サイダーを買って栗生川の堤防まで下り、日陰に座ってそれを飲み干す。

終わったー、とても長かった。

~エピローグ~

定刻通りにやって来たバスに乗り、

尾之間温泉へ。
去年、尾之間歩道を歩いた際に入りそびれていたので、
今回の下山後の温泉にと、決めていたのだ。
思いのほか熱い湯(源泉49度!)には驚いたけど、
山行の汚れと疲れをさっぱりと洗い流して、身も心も爽快。

再びバスに乗り込む。
このバスは16:40に宮之浦港へ着き、後は17:00発のトッピーに乗り込むだけ。
風呂上りのさっぱりした体にさらさらのTシャツ、
バスの心地よい揺れに身をまかせ、うつらうつらなんてしていると、
さっきまでの長くて険しい山行が、まるで遠い日の思い出の様。
冒険の時間は、こうやって薄まり、やがて日常へとかえっていく。
その境目の、なんとも言えない、ちょっと切ないこのひと時が、僕は結構好きだ。
やがてバスは宮之浦港へ。
乗船手続きを済ませたら出港。
帰路へ。

おわり。  


Posted by なおさく at 10:03Comments(6)●屋久島2016花山歩道