2015年05月31日
高千穂峰2015
24-25日と、2連休を用意してキャンプ予定を立ててたら初日の天気が雨。
仕方無く中止。
25日は晴れの予報だったので、んじゃ何しましょーか?と、
夫婦会議in居酒屋。
結果、奥さん提案の「高千穂峰のミヤマキリシマ見に行く」案が採用され、
25日、ミヤマキリシマ満開のシーズンを迎えた高千穂峰に行ってきました。
10:26、高千穂河原の駐車場到着。

各地からミヤマキリシマ目当ての登山者が押し寄せ、
駐車場は、他県ナンバーの車や登山ツアーのバスでいっぱい。
この時期の高千穂峰に登るのは初めてだったので、
「こんなに来るのかー」と驚きました。

いつもどーりの最初の樹林帯をとぼとぼ歩き抜けて行くと、

ピンク色に染まったお鉢が徐々に見えてきました。

ミヤマキリシマが咲き誇るお鉢に見とれつつ、

毎度お馴染み、ザレザレの直登を登ります。

火口壁いっぱいに咲いたミヤマキリシマ。

馬の背に臨むも、ミヤマキリシマたーっぷり。
可憐でかわいい花に目は釘付け。

季節や天候によって色々な印象を受ける馬の背歩きですが、
この時期はお花に見とれながら歩けて最高でした。

それにしてもこのミヤマキリシマってお花は不思議な植物。
高山の、しかも火山に優占種として生存するらしいです。
火山で優占種って聞くと、
なんか荒々しくてぎじゃぎじゃした植物を連想してしまいがちですが、
こんなに綺麗なお花がそうなんですよねぇ~。
その特異な生存環境と比べてギャップがあり過ぎて、
花の美しさがより際立って感じられました。

さて、花は綺麗なのですが、
撮っても撮っても伝わらないカメラ技術&性能に、
「なんだかなー」
お花を撮るのは難しいですね(汗)
馬の背を過ぎ、
大勢の登山者さん達に紛れながら急登をえっちらこなし、
ちょーど12:00くらい、山頂到着。
山頂の天逆鉾撮影は順番待ちだったのでパスしてー、
座ろうにも登山者さんが多くて場所取りに苦戦したりしてー、

やっとこさ良い場所に腰を下ろして、
(コンビニの)お弁当休憩。

しばしまったりの後、
山頂を後に。
で、下山完了していつもならコレで終わりなのですがー、
登山前に入手した情報によると、
高千穂河原から矢岳へと続く登山道に、
「鹿の原」って呼ばれるミヤマキリシマの一大群生地があるとの事だったので、
下山後、そちらに向かってみました。
1kmほど、
沢山の見学者達とすれ違いながらサクサク歩いて行くと、
そこは・・・、

やー、ほんと、

見事にミヤマキリシマが咲き誇っていました。

写真がアレで伝わらないのが残念なのですが(汗)
それはそれはもー、
人工のお花畑のそれとは違って、大迫力で、
自然の大群生の力強さが溢れる色となって一面を埋め尽くしていました。

もう何回目かな?と指折って数えながら向かった高千穂峰でしたが、
初めての魅力をたっぷりと見せつけてもらった今回の高千穂峰登山でした。
仕方無く中止。
25日は晴れの予報だったので、んじゃ何しましょーか?と、
夫婦会議in居酒屋。
結果、奥さん提案の「高千穂峰のミヤマキリシマ見に行く」案が採用され、
25日、ミヤマキリシマ満開のシーズンを迎えた高千穂峰に行ってきました。
10:26、高千穂河原の駐車場到着。
各地からミヤマキリシマ目当ての登山者が押し寄せ、
駐車場は、他県ナンバーの車や登山ツアーのバスでいっぱい。
この時期の高千穂峰に登るのは初めてだったので、
「こんなに来るのかー」と驚きました。
いつもどーりの最初の樹林帯をとぼとぼ歩き抜けて行くと、
ピンク色に染まったお鉢が徐々に見えてきました。
ミヤマキリシマが咲き誇るお鉢に見とれつつ、
毎度お馴染み、ザレザレの直登を登ります。
火口壁いっぱいに咲いたミヤマキリシマ。
馬の背に臨むも、ミヤマキリシマたーっぷり。
可憐でかわいい花に目は釘付け。
季節や天候によって色々な印象を受ける馬の背歩きですが、
この時期はお花に見とれながら歩けて最高でした。
それにしてもこのミヤマキリシマってお花は不思議な植物。
高山の、しかも火山に優占種として生存するらしいです。
火山で優占種って聞くと、
なんか荒々しくてぎじゃぎじゃした植物を連想してしまいがちですが、
こんなに綺麗なお花がそうなんですよねぇ~。
その特異な生存環境と比べてギャップがあり過ぎて、
花の美しさがより際立って感じられました。
さて、花は綺麗なのですが、
撮っても撮っても伝わらないカメラ技術&性能に、
「なんだかなー」
お花を撮るのは難しいですね(汗)
馬の背を過ぎ、
大勢の登山者さん達に紛れながら急登をえっちらこなし、
ちょーど12:00くらい、山頂到着。
山頂の天逆鉾撮影は順番待ちだったのでパスしてー、
座ろうにも登山者さんが多くて場所取りに苦戦したりしてー、
やっとこさ良い場所に腰を下ろして、
(コンビニの)お弁当休憩。
しばしまったりの後、
山頂を後に。
で、下山完了していつもならコレで終わりなのですがー、
登山前に入手した情報によると、
高千穂河原から矢岳へと続く登山道に、
「鹿の原」って呼ばれるミヤマキリシマの一大群生地があるとの事だったので、
下山後、そちらに向かってみました。
1kmほど、
沢山の見学者達とすれ違いながらサクサク歩いて行くと、
そこは・・・、
やー、ほんと、
見事にミヤマキリシマが咲き誇っていました。
写真がアレで伝わらないのが残念なのですが(汗)
それはそれはもー、
人工のお花畑のそれとは違って、大迫力で、
自然の大群生の力強さが溢れる色となって一面を埋め尽くしていました。
もう何回目かな?と指折って数えながら向かった高千穂峰でしたが、
初めての魅力をたっぷりと見せつけてもらった今回の高千穂峰登山でした。
2015年05月29日
屋久島2015⑥
鯛之川渡しを無事通過、
その後は乃木尾根に出るまで、
高低差にして300m程の登りが続きます。

道は依然険しくワイルド。

ですが、
朝の森は空気がとっても清々しくて、気持ちが良く、
足取りも軽いです。

苔むした岩や、渡渉箇所を流れる水がまた綺麗で、
足が止まります。

んで、ワイルドな登りを小一時間ほど、
行く先の視界が開け、樹林帯をひょっこり抜け出すと・・・、

ぱーん!と景色が開けます。
どうやら乃木尾根に出たようです。

鬱蒼とした樹林帯から抜け至ったそこは、
白く、立ち枯れた様な木々が並ぶ、独創的な風景が広がっていました。

ここから道は乃木岳ピークを巻く様にグっと西に折れ、
淀川登山口まで抜ける、尾之間歩道の終盤へと移ります。
これまでの登山道とは様相が一遍に変わり、
空の散歩を楽しんでいるかの様な道が続きます。

「空の散歩」と言うのも、
この、白く立ち枯れた木々に否応なく目を奪われてしまうので、
ずっと頭上を、空を見上げながら歩いていたからかも知れません。

枯存木、白骨樹と呼ばれているこれらの木々ですが、

まるで、朝陽に照らされた今この時だけ、
生命を与えられたかの様に、


空に向かって思い思いに、幹や枝を伸ばす姿は、


その呼ばれ方とは裏腹に、力強さに溢れていました。
そして北側の景色が開ける所からは、

石塚山、太忠岳の山容が伺えてもー楽し過ぎます。
目を奪われる景色が続々飛び込んでくる、最高の尾根歩きでした。

で、道はまた樹林帯に突入。

これ以降の登山道の風景は、
木々や苔の感じなど、奥岳の縦走で見る景色に似てきます。

切り株更新。
植生が変わったのか、杉が多く目に付く様になった気が。

相変わらずの倒木を超え、
緩やかなアップダウンを交えてだらだらと続く道を行きます。

乃木尾根を過ぎた辺りから淀川登山口まで、
登って下って登って下って、
高度は殆ど変らず、ひたすら西へ。
あー、長い。
そうして、
乃木尾根から2時間弱ほど歩いたところに、

ドーン!とその巨体を見せつけるひときわ大きな杉、
尾之間大杉とご対面。
見上げるとなかなかの迫力で息をのむ、
と同時に、
淀川登山口すぐ近くにあるこの杉を見てるって事は、
尾之間歩道の終わりが近い事を知り、
ホッとする様な嬉しいような寂しい様な、
なんか色々入り混じった感情、気分に。
そして本当にすぐ、数分ほどで、
人の話し声が聞こえてきて、

続いていた樹林が途切れ、
先には、淀川登山口が垣間見えて来ました。
ああ…、
長かった尾之間歩道も、あとほんの数歩で終わってしまう。
するっと呆気なく抜け出て、

淀川登山口。
道路一本挟んで、
淀川登山口と尾之間歩道入口は対面しています。
去年の秋、白谷雲水峡から宮之浦岳を経て、
淀川登山口に立っていた自分は、
雨の影響で鯛之川の渡渉が困難と判断して、入る事を諦めた尾之間歩道、
その入口の標識を、悔しい思いで見つめていました。
入れない尾之間歩道入口の写真を撮るのもなんかしゃくだからと、
やっぱやーめた、って、
構えたカメラのシャッターを切らずに下ろし、
紀元杉バス停までとぼとぼ歩き始めた当時の自分。
ですが、今は、
清々しい達成感と大きな嬉しさを持って、
あの時撮らなかった尾之間歩道入口を、

パチリんこ。
おわり。
※2015_10_14追記
屋久島2015⑦へ、つづく。
その後は乃木尾根に出るまで、
高低差にして300m程の登りが続きます。
道は依然険しくワイルド。
ですが、
朝の森は空気がとっても清々しくて、気持ちが良く、
足取りも軽いです。
苔むした岩や、渡渉箇所を流れる水がまた綺麗で、
足が止まります。
んで、ワイルドな登りを小一時間ほど、
行く先の視界が開け、樹林帯をひょっこり抜け出すと・・・、
ぱーん!と景色が開けます。
どうやら乃木尾根に出たようです。
鬱蒼とした樹林帯から抜け至ったそこは、
白く、立ち枯れた様な木々が並ぶ、独創的な風景が広がっていました。
ここから道は乃木岳ピークを巻く様にグっと西に折れ、
淀川登山口まで抜ける、尾之間歩道の終盤へと移ります。
これまでの登山道とは様相が一遍に変わり、
空の散歩を楽しんでいるかの様な道が続きます。
「空の散歩」と言うのも、
この、白く立ち枯れた木々に否応なく目を奪われてしまうので、
ずっと頭上を、空を見上げながら歩いていたからかも知れません。
枯存木、白骨樹と呼ばれているこれらの木々ですが、
まるで、朝陽に照らされた今この時だけ、
生命を与えられたかの様に、
空に向かって思い思いに、幹や枝を伸ばす姿は、
その呼ばれ方とは裏腹に、力強さに溢れていました。
そして北側の景色が開ける所からは、
石塚山、太忠岳の山容が伺えてもー楽し過ぎます。
目を奪われる景色が続々飛び込んでくる、最高の尾根歩きでした。
で、道はまた樹林帯に突入。
これ以降の登山道の風景は、
木々や苔の感じなど、奥岳の縦走で見る景色に似てきます。
切り株更新。
植生が変わったのか、杉が多く目に付く様になった気が。
相変わらずの倒木を超え、
緩やかなアップダウンを交えてだらだらと続く道を行きます。
乃木尾根を過ぎた辺りから淀川登山口まで、
登って下って登って下って、
高度は殆ど変らず、ひたすら西へ。
あー、長い。
そうして、
乃木尾根から2時間弱ほど歩いたところに、
ドーン!とその巨体を見せつけるひときわ大きな杉、
尾之間大杉とご対面。
見上げるとなかなかの迫力で息をのむ、
と同時に、
淀川登山口すぐ近くにあるこの杉を見てるって事は、
尾之間歩道の終わりが近い事を知り、
ホッとする様な嬉しいような寂しい様な、
なんか色々入り混じった感情、気分に。
そして本当にすぐ、数分ほどで、
人の話し声が聞こえてきて、
続いていた樹林が途切れ、
先には、淀川登山口が垣間見えて来ました。
ああ…、
長かった尾之間歩道も、あとほんの数歩で終わってしまう。
するっと呆気なく抜け出て、
淀川登山口。
道路一本挟んで、
淀川登山口と尾之間歩道入口は対面しています。
去年の秋、白谷雲水峡から宮之浦岳を経て、
淀川登山口に立っていた自分は、
雨の影響で鯛之川の渡渉が困難と判断して、入る事を諦めた尾之間歩道、
その入口の標識を、悔しい思いで見つめていました。
入れない尾之間歩道入口の写真を撮るのもなんかしゃくだからと、
やっぱやーめた、って、
構えたカメラのシャッターを切らずに下ろし、
紀元杉バス停までとぼとぼ歩き始めた当時の自分。
ですが、今は、
清々しい達成感と大きな嬉しさを持って、
あの時撮らなかった尾之間歩道入口を、
パチリんこ。
おわり。
※2015_10_14追記
屋久島2015⑦へ、つづく。
2015年05月26日
屋久島2015⑤
たまたま見つけたビバーク地で夜を明かし、
(さすがに暗くなってからは寒くてフライを被せました)

朝。

まだ薄暗い森のなかで、もそもそと撤収作業。

6:16、撤収完了。

陽も昇ってきたので、
いざ、鯛之川の渡渉へと向かいます。

この看板を過ぎてすぐに、

鯛之川到着。
対岸正面に小さく黄色い看板とテープが確認できます。
因みに鯛之川はたいのこうと読みます。
渡渉ポイントの川幅は約8m、
ロープなどの手がかりは無く、飛び石伝いに渡ります。
雨が降るとすぐに増水、過去に死亡事故も発生している、
尾之間歩道最大の難所。
この日は前々日に大雨が降っており、

今は水が引いて増水こそしてないものの、

水量や流れは、

幾分厳しめのよーな気が・・・。

下流に目を向け、

上流に目を向け、
渡渉計画を練ります。
で、決めた。
ほんの少し上流側に移動し、
上の写真の左端の岩から、苔の着いた大きな岩伝いに中央地点まで渡渉、
その後、写真右手に点在する少し小さ目の飛び石を伝って対岸へ渡る事に。
ではスタート。

岩が滑り易くなっている為、
うっかり逝ってしまわぬよう、所々では岩に手を付きながら、
慎重に渡ります。
三つめの岩から上流を見たところ、

足元、

少し下流への流れ、

先の下流。
そして、

渡り切る直前、パノラマにて撮影。
クリックで拡大
写真右手、
流れの激しくなっている段差の下の部分の辺りの岩を伝って、
6:40、鯛之川の渡渉完了!
嬉しいと言うか、感慨深いと言うか、
去年の秋からこの鯛之川の渡渉に執着せざるを得なくなり、
やっとこさ渡り切る事が出来た鯛之川。
これまで抱いてきたこの川、渡渉への並々ならぬ思いが、
脳裏に蘇り、押し寄せてきます。
渡り切って対岸から川を振り返り、
「鯛之川アンタぁ、アンタよぉ~・・・」
と、独り川面に向かい語り掛け、
感動に浸る自分が居ました。
今思えば、こみ上げる様々な思いが、
この時ピークに達していたのでしょう…、
そう、
だって、

そう、だって、
ここは、

鯛之川渡し‼‼
つづく。
(さすがに暗くなってからは寒くてフライを被せました)
朝。
まだ薄暗い森のなかで、もそもそと撤収作業。
6:16、撤収完了。
陽も昇ってきたので、
いざ、鯛之川の渡渉へと向かいます。
この看板を過ぎてすぐに、
鯛之川到着。
対岸正面に小さく黄色い看板とテープが確認できます。
因みに鯛之川はたいのこうと読みます。
渡渉ポイントの川幅は約8m、
ロープなどの手がかりは無く、飛び石伝いに渡ります。
雨が降るとすぐに増水、過去に死亡事故も発生している、
尾之間歩道最大の難所。
この日は前々日に大雨が降っており、
今は水が引いて増水こそしてないものの、
水量や流れは、
幾分厳しめのよーな気が・・・。
下流に目を向け、
上流に目を向け、
渡渉計画を練ります。
で、決めた。
ほんの少し上流側に移動し、
上の写真の左端の岩から、苔の着いた大きな岩伝いに中央地点まで渡渉、
その後、写真右手に点在する少し小さ目の飛び石を伝って対岸へ渡る事に。
ではスタート。
岩が滑り易くなっている為、
うっかり逝ってしまわぬよう、所々では岩に手を付きながら、
慎重に渡ります。
三つめの岩から上流を見たところ、
足元、
少し下流への流れ、
先の下流。
そして、
渡り切る直前、パノラマにて撮影。
クリックで拡大
写真右手、
流れの激しくなっている段差の下の部分の辺りの岩を伝って、
6:40、鯛之川の渡渉完了!
嬉しいと言うか、感慨深いと言うか、
去年の秋からこの鯛之川の渡渉に執着せざるを得なくなり、
やっとこさ渡り切る事が出来た鯛之川。
これまで抱いてきたこの川、渡渉への並々ならぬ思いが、
脳裏に蘇り、押し寄せてきます。
渡り切って対岸から川を振り返り、
「鯛之川アンタぁ、アンタよぉ~・・・」
と、独り川面に向かい語り掛け、
感動に浸る自分が居ました。
今思えば、こみ上げる様々な思いが、
この時ピークに達していたのでしょう…、
そう、
だって、
そう、だって、
ここは、
鯛之川渡し‼‼
つづく。
2015年05月23日
屋久島2015④
蛇ノ口滝を後にし、分岐である東屋まで戻ります。
ここから、ずーっと登り、鯛之川を越え、
乃木岳(のんきだけ)の尾根に至るまでが、
尾之間歩道の中盤。
高度450m付近から本日の幕営予定地である「のりこし」、
1200mまで、一気に登り上げるハードな行程。
この、重たいザックさえ無ければなぁー、

とぼやきつつも、
デポして行ったザックを再度担ぎ上げ、
「のりこし」目指して出発。

まずは洗礼かの様に、

急登が続きます。

頭上は木々が多い茂る樹林帯。
急登がひと落ち着きすると、
アップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げてゆきます。
そして何より尾之間歩道を象徴するのが、

この、倒木。
倒木、倒木、倒木、倒木だらけの登山道。
倒木と地面の間に体を滑り込まて抜け進んだり、
跨いで進んだりの連続。
くぐり抜けてる最中、
ザックと倒木が干渉して、勢いで前につんのめるからもー大変。
道は、

要所、要所に赤テープが配されていて、

完全にルートをロスする事はまず無いと思われるのですが、
次のテープを探す為に立ち止まる事は何度かありました。

その原因となるのもやはり倒木。

テープ間に倒木があると次のテープが見つけにくく、
ルートファイティングを要する場面が多数。
探せば必ずテープが見つかるので助かるのですが、
緊張感が途切れる事は無く、噂通りのタフな道が続きます。

しかしながら、それと同時に、
力強い屋久島の自然が続々と目に飛び込んできて、

このコースの醍醐味を存分に味わえました。
水が豊富に流れるこの登山道には渡渉点も多く、

苔むした岩と水の風景がまた美しく、
うっとりさせてくれます。
ふと、木々の隙間から遠くに見える、

蛇ノ口滝上部の大スラブ。
ラッキー♪良いもの見れた、とテンションが上がります。
ですが、道は険しい登り下りが続き、
実際の距離、時間以上に長さが感じられ、
疲労としてのし掛かってきます。
ひーこら進み、
徐々に標高も上がってゆき、

時折、頭上が開ける場面も。

もう少しで「のりこし」も近いかな?と登り進んでいたのですが・・・。

上の写真の箇所を過ぎた辺りで、
「ん?ここが『のりこし』では?」
って所に出くわしました。
ですが、ネットで見たのりこしの写真には必ず、
「ここはのりこし」
って書いた黄色い看板が写っていたのですがソレが無いのです。
地形図と地形を照らし合わせてみても、
目安として使用していた高度計の数値と照らし合わせてみても、
ここが「のりこし」っぽいんだけどなー。
迷いましたが、
先へ進んでみることに。
その理由はふたつ。
もしかしたら、先に行けば「ここはのりこし」て書いた看板のある、
本当の「のりこし」に辿り着くかも、
って言う思いと、
もしここが「のりこし」だとしたらもう40分も歩けば鯛之川、
鯛之川、見てみたい!
んで、後の事は鯛之川を見てから考えよう、
って言う思いからです。
この時点で16:30。
時間的余裕は無いのでずんずん進みます。

地形図通り、
道はこの後下りへと変わり、高度を下げていきます。
あれがのりこしだったのだな、と確信。
下り切った鞍部状になった部分を切り裂く様に流れているのが鯛之川。
下り進んでゆくと、川の音がうっすらと聞こえて来て、
徐々にその音ははっきりと川鳴りとして耳に届く様になり、
足を早めたその先に捕まえたのは、

西日に照らされた鯛之川。
遂に、この目に初めて鯛之川を収める事が出来ました。
平素、穏やかな清流は、
昨夜の雨で水かさを増して、激しく流れていました。
透き通って透明な、綺麗な水と、その激しさが対照的で、
なんとも言えない美しさと迫力に見とれるのみ。
・・・。
「うむ、見た!」
さー、どーしよー。
鯛之川見たさに此処まで来たけど、
水位、流れの早さから見て渡渉は厳しそう。
仮に渡渉出来たとしても、
この時時刻は17時を回っていたので、
日暮れ迄に淀川に抜け出るのは無理だろうし。
のりこしまで戻るならギリギリな所なのですがなんか面倒に。
一応、のりこしまで戻る方向に向かい歩きつつ、
どっか適当にビバークできそうな所があったらそこでビバークしちゃおー。
と、クルリと方向転換したその目線の先にすぐ、
ビバーク適地発見!
なんと鯛之川から少しだけ登り返した所に、
ビバークに持ってこいのやや開けた場所があったのです。
その辺からいくらでも湧き出てる水をゲットして、

早速設営。

メッシュで。

大自然の森のなかで独りこっそりビバーク。
適地発見から設営までの流れの最中、
テンションはMAXまで跳ね上がってました。

とにかくもう楽しくて。
つづく。
ここから、ずーっと登り、鯛之川を越え、
乃木岳(のんきだけ)の尾根に至るまでが、
尾之間歩道の中盤。
高度450m付近から本日の幕営予定地である「のりこし」、
1200mまで、一気に登り上げるハードな行程。
この、重たいザックさえ無ければなぁー、
とぼやきつつも、
デポして行ったザックを再度担ぎ上げ、
「のりこし」目指して出発。
まずは洗礼かの様に、
急登が続きます。
頭上は木々が多い茂る樹林帯。
急登がひと落ち着きすると、
アップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げてゆきます。
そして何より尾之間歩道を象徴するのが、
この、倒木。
倒木、倒木、倒木、倒木だらけの登山道。
倒木と地面の間に体を滑り込まて抜け進んだり、
跨いで進んだりの連続。
くぐり抜けてる最中、
ザックと倒木が干渉して、勢いで前につんのめるからもー大変。
道は、
要所、要所に赤テープが配されていて、
完全にルートをロスする事はまず無いと思われるのですが、
次のテープを探す為に立ち止まる事は何度かありました。
その原因となるのもやはり倒木。
テープ間に倒木があると次のテープが見つけにくく、
ルートファイティングを要する場面が多数。
探せば必ずテープが見つかるので助かるのですが、
緊張感が途切れる事は無く、噂通りのタフな道が続きます。
しかしながら、それと同時に、
力強い屋久島の自然が続々と目に飛び込んできて、
このコースの醍醐味を存分に味わえました。
水が豊富に流れるこの登山道には渡渉点も多く、
苔むした岩と水の風景がまた美しく、
うっとりさせてくれます。
ふと、木々の隙間から遠くに見える、
蛇ノ口滝上部の大スラブ。
ラッキー♪良いもの見れた、とテンションが上がります。
ですが、道は険しい登り下りが続き、
実際の距離、時間以上に長さが感じられ、
疲労としてのし掛かってきます。
ひーこら進み、
徐々に標高も上がってゆき、
時折、頭上が開ける場面も。
もう少しで「のりこし」も近いかな?と登り進んでいたのですが・・・。
上の写真の箇所を過ぎた辺りで、
「ん?ここが『のりこし』では?」
って所に出くわしました。
ですが、ネットで見たのりこしの写真には必ず、
「ここはのりこし」
って書いた黄色い看板が写っていたのですがソレが無いのです。
地形図と地形を照らし合わせてみても、
目安として使用していた高度計の数値と照らし合わせてみても、
ここが「のりこし」っぽいんだけどなー。
迷いましたが、
先へ進んでみることに。
その理由はふたつ。
もしかしたら、先に行けば「ここはのりこし」て書いた看板のある、
本当の「のりこし」に辿り着くかも、
って言う思いと、
もしここが「のりこし」だとしたらもう40分も歩けば鯛之川、
鯛之川、見てみたい!
んで、後の事は鯛之川を見てから考えよう、
って言う思いからです。
この時点で16:30。
時間的余裕は無いのでずんずん進みます。
地形図通り、
道はこの後下りへと変わり、高度を下げていきます。
あれがのりこしだったのだな、と確信。
下り切った鞍部状になった部分を切り裂く様に流れているのが鯛之川。
下り進んでゆくと、川の音がうっすらと聞こえて来て、
徐々にその音ははっきりと川鳴りとして耳に届く様になり、
足を早めたその先に捕まえたのは、
西日に照らされた鯛之川。
遂に、この目に初めて鯛之川を収める事が出来ました。
平素、穏やかな清流は、
昨夜の雨で水かさを増して、激しく流れていました。
透き通って透明な、綺麗な水と、その激しさが対照的で、
なんとも言えない美しさと迫力に見とれるのみ。
・・・。
「うむ、見た!」
さー、どーしよー。
鯛之川見たさに此処まで来たけど、
水位、流れの早さから見て渡渉は厳しそう。
仮に渡渉出来たとしても、
この時時刻は17時を回っていたので、
日暮れ迄に淀川に抜け出るのは無理だろうし。
のりこしまで戻るならギリギリな所なのですがなんか面倒に。
一応、のりこしまで戻る方向に向かい歩きつつ、
どっか適当にビバークできそうな所があったらそこでビバークしちゃおー。
と、クルリと方向転換したその目線の先にすぐ、
ビバーク適地発見!
なんと鯛之川から少しだけ登り返した所に、
ビバークに持ってこいのやや開けた場所があったのです。
その辺からいくらでも湧き出てる水をゲットして、
早速設営。
メッシュで。
大自然の森のなかで独りこっそりビバーク。
適地発見から設営までの流れの最中、
テンションはMAXまで跳ね上がってました。
とにかくもう楽しくて。
つづく。